柔と耕作(松田)の新婚日記 7日目 (夜編第1部)
文書量(文字数)が膨大になった為、8分割で表記します。
居間には全員が揃っていて、座卓の上には出前の食事が並んでいた。
柔「ごめんなさい、お待たせしちゃったみたいで。」
ジョディー「柔?可愛がって、貰っただか?」
柔「もう~、ジョディーは~。」
滋悟朗「最早、照れる必要もあるまい?もう全員が分かっておる事ぢゃからな?」
柔「おじいちゃん、分かっててもそこは言わないんじゃない?普通は。」
虎滋朗「皆でお前達の事を話していたからな~、来たら誰かが言うのは当然だと思うぞ。」
柔「あ~、おとうさんまで、そう言う事言うんだ~。」
玉緒「柔?もう観念なさい?今日もあなた達が主役なんだから。」
柔「おかあさんまで~。」
全員「あはは。」
玉緒「それでは、主賓も来たので始めましょうか、結婚式前夜祭を。」
柔「そう言う事になってたのね。」
耕作「そうみたいだね。」
柔「おじいちゃん?」
滋悟朗「何じゃ?柔。」
柔「おじいちゃんが言い出したんでしょう?」
滋悟朗「さ~て、何の事やらさっぱり分らんの~。」
柔「もう、とぼけちゃって、こう言う事を言い出すのはおじいちゃんしか居ないのは
分かってるんだからね?」
滋悟朗「分かった、分かった、ぢゃから、もう始まるからおとなしゅうせえよ。」
虎滋朗「柔?」
柔「何?おとうさん。」
虎滋朗「取敢えず始めんと、皆、待ってたからな。」
柔「あ、皆、ごめんなさい。」
玉緒「では、グラスは行き渡ってますか?」
全員「持ってま~す。」
玉緒「ビールは注いでありますか?」
全員「は~い。」
玉緒「では、おとうさん、乾杯の音頭をお願いします。」
滋悟朗「僭越ながら、吾輩が乾杯の音頭を執らせて頂く。」
柔「おじいちゃん、短めで。」
滋悟朗「何か聞こえた気がするが気のせいぢゃろう。」
柔「むぅ~~~。」
耕作「これこれ、先に進まないから。」
柔「はい、あなた。」
滋悟朗「斯様に、見事なまでの夫婦になっておる松田、猪熊両家の結婚の儀を前にした
夜では有るが、明日、無事で成功に終わる様、祈って乾杯をするとしよう。」
滋悟朗「明日の結婚式、披露宴の無事な終了を祈ってかんぱ~い。」
全員「かんぱ~い。」
ジョディー「柔、松田、おめでとうだわ~。」
マルソー「柔、松田、おめでとう~。」
テレシコワ「柔、松田、おめでとう。」
クリスティー「柔、松、田、おめで、とう。」
富士子「柔さん、松田さん、おめでとう~。」
花園「柔さん、松田さん、おめでとう~。」
耕作父「耕作、良かったの~。」
耕作母「柔さん、耕作ん事頼みましたぞ。」
虎滋朗「耕作君、柔の事、これからもよろしくお願いする。」
滋悟朗「松ちゃん、柔を頼んだぞい。」
玉緒「耕作さん、柔と供に歩んで下さいね。」
耕作「皆さん、ありがとうございます、柔を末永く支えていきます。」
柔「皆、ありがとう~、耕作さんにしっかり付いて行くからね~。」
耕作「柔?」
柔「な~に~?あなた。」
耕作「君は飲むなよ。」
柔「え~、何で~。」
耕作「向こうでの事忘れた訳じゃ無いよね?」
柔「あ、そうだった、飲むの止めとくね。」
耕作「うん、その方が良いから。」
皆はそれぞれに飲んだり食べたりしながら隣同士で話をしている様だった。
柔「試合の件、今聞いてみるね、後になると聞けなくなりそうだから。」
耕作「うん、その方が良いね。」
柔「おとうさん、おじいちゃん、お話が有るの。」
滋悟朗「何ぢゃ?」
虎滋朗「どういった事なんだ?」
柔「あたしの今後の事について、ジョディー達に話しても良いかな?」
滋悟朗「あ~、その事か、構わんと思うぞ。」
虎滋朗「試合の件だな、知っておいて貰った方が、皆の為でも有るな。」
柔「うん、分かった~、じゃあ、皆に話しておくから。」
滋悟朗「柔、これからは報告だけで良いぞ、お前達の判断は正しいと思うておるからの。」
柔「ありがとう、おじいちゃん。」
柔「ジョディー、クリスティーさん、テレシコワさん、マルソーさん、お話が有るの。」
ジョディー「何か?柔。」
他の三人も柔の方を向いた。
柔「えっとね、あたしのこれからの予定なんだけど。」
テレシコワ「予定?」
柔「うん、そうなの、来年の主な大会は欠場になると思うの。」
マルソー「柔!何故か?」
柔「えっとね、新しい家族を増やしたいと思ってるのね。」
クリスティー「ベビー?」
柔「うん、そうなの、だから、1年間は大会には出る事が出来ないと思うの。」
ジョディー「柔、そうなのか。」
柔「先にお話ししてた方が、後から知る事になるより良いかと思ったから打ち明けたのよ。」
テレシコワ「確かに、後で、知った時、失望感?大きいと、思うな。」
柔「うん、そう思ったからなの。」
柔「それでね、明後日の試合だけど、あたしが復帰するまでの思い出って言う訳じゃ無いけど
今のあたしを見て貰って、復帰する事を祈ってて欲しいな~って。」
柔「それで試合をする決心をしたのよ。」
ジョディー「柔、決意、固い、ソウルの時、知ってる、でも、必ず、復帰してくれよ?」
柔「勿論よ、引退する訳じゃ無いんだから、富士子さんみたいに子育てしながらでも
柔道はやるよ、そして必ず1年後の大会には出るつもりだからね。」
富士子「そうよ~、私にだって出来た事が、柔さんに出来ないはずはないわ~。」
柔「ありがとう、富士子さん。」
マルソー「柔、分かった、必ず、復帰、して。」
テレシコワ「柔、必ず、だぞ、待ってる、からな。」
クリスティー「柔!ファイト~。」
柔「皆、ありがとう、明後日の試合、良い試合にしたいね。」
ジョディー「勿論だわ、柔?手加減、無しだわさ。」
柔「ジョディー、あたし、手加減はしないよ?」
テレシコワ「柔、望む、ところだ。」
マルソー「私も、手加減、しない。」
クリスティー「楽しみ、柔。」
柔「うん、頑張るよ。」
柔「その前に明日が有るんだけどね?」
ジョディー「そうだっただわ、明日、楽しみだわ。」
柔「皆、ごめんね、時間取らせちゃって。」
テレシコワ「大事な事、だから、気にするな。」
柔「そうだよね、皆、今夜は飲んで食べてね、でも飲み過ぎない様にね?」
マルソー「明日、本番、今夜、控えめに、するから。」
柔「そうしてね。」
柔「お騒がせしました~。」
耕作母「柔さん、気にすんな、皆も気にしとりゃ~せんて。」
柔「お母様、ありがとうございます。」
柔「あ、そうだ、明後日試合なんですけど、お父様達は明後日帰るんですよね?」
耕作父「そうするつもりだ、柔さんと耕作は後から来るがええ。」
柔「お父様、お母様、すみません、翌日には六人でお伺いしますから。」
耕作母「賑やかになってええの~、待っとりますよ。」
柔「あなた、ごめんね。」
耕作「何で謝るの?」
柔「あなたの役回り、取ったかなって。」
耕作「柔?」
柔「な~に~?あなた。」
耕作「君がいつも言ってる、どちら・も、だよ?」
柔「あ、そうだね、うん、分かった~。」
柔「あれ?富士子さん、フクちゃんは?」
富士子「別の部屋で大人しく寝てるわよ。」
柔「そうなんだ、明日の予行演習になるね。」
富士子「そうよね~、明日も大人しく寝ててくれると良いんだけどね~。」
柔「大丈夫だと思うよ、少し離れたら大きな声も余り聞こえないだろうから。」
富士子「それなら大丈夫かな?たまに、様子は見に行くけどね。」
柔「今日のお料理、明日でもいけそうだけど、ここの皆は食べちゃってるしな~。」
玉緒「柔?心配しなくても大丈夫よ、明日は明日で別な物にするから。」
柔「うん、分かった~、おかあさんにお任せします。」
耕作「柔?」
柔「さっきの試合する理由の事ね。」
耕作「うん、あんな気持ちも有ったんだね。」
柔「うん、さっき言った事も有ったから、試合はしようと思ったの。」
柔「今のあたしを見て貰っておけば、復帰した時の状態とどう違うか分かるでしょう?」
耕作「そうだね、皆を失望させない様にしないとだね。」
柔「うん、勿論そのつもり、だから、あなた、お願いね。」
耕作「勿論さ、その為にも一緒になったんだから。」
テレシコワ「柔?」
柔「何?テレシコワさん。」
テレシコワ「仲良いな。」
柔「うん、そうだよ~、安心出来るの、一緒に居ると。」
テレシコワ「私も、そう言う人、見つけたい。」
柔「テレシコワさん、もう傍に居るかもよ?」
テレシコワ「傍?近くと、言う事、なのか?」
柔「うん、身近な所に、テレシコワさんを見守ってる人居ると思うよ。」
テレシコワ「柔?松田、そう言う人、なのか?」
柔「うん、あたしの事をずっと見守ってくれてたんだよ。」
テレシコワ「そうか、私も、居るかも、知れないのか。」
柔「周りを良く見て、そう言う人が居ないか探すと良いかも。」
テレシコワ「柔、ありがとう、帰って、周りの事、良く、見てみる。」
柔「うん、テレシコワさんなら直ぐに見つかると思う。」
耕作「恋愛指南してるね。」
柔「大袈裟だよ~、あなたは~。」
耕作「でも、テレシコワさんをその気にさせたよ?」
柔「テレシコワさん、素直だから絶対に良い人見つかると思う。」
耕作「占い師みたいな事言うんだね~。」
柔「だから、大袈裟だって~。」
滋悟朗「こりゃ~、柔~。」
柔「何~?おじいちゃん。」
滋悟朗「曾孫はまだか~。」
柔「あ~、あ~、もう酔っぱらってるし。」
耕作「滋悟朗さんらしくて良いと思うよ。」
滋悟朗「こりゃ~、松ちゃんよ~、早うせいよ~。」
耕作「あ、はい、分かってます。」
柔「うふふ、あなたに飛び火したね。」
耕作「そうだね、でも、楽しいから良いんじゃない?」
柔「うん、おじいちゃんのお酒は楽しくなるお酒だしね。」
耕作「君は覚えて無いかもだけど、滋悟朗さんと同じ感じだったよ?」
柔「え?そうなの?」
耕作「うん、凄く楽しそうに話してたよ。」
柔「そうだったんだ、余り覚えて無いな~。」
耕作「まあ、直ぐに寝ちゃったけどね。」
柔「途中で起きたんだけどね~。」
耕作「ベッドに運んだ時だったね。」
柔「うん、変な言い方になるけど、おとうさんに抱っこされてる感じだった。」
耕作「そうだったんだね、安心出来るって事で良いのかな?」
柔「さっきもテレシコワさんに言ったけど、傍に居るだけで安心出来るの。」
耕作「精神安定剤みたいなものか~。」
柔「ううん、あなたはあなただよ?」
柔「他に例えようが無いんだよ?あなたはあなたなの。」
耕作「良く分からないけど、君にとっては、そう言う存在なんだね、俺って。」
柔「それだけじゃないけどね~。」
耕作「他に何か有るの?」
柔「あたしの旦那様。」
耕作「それは当たり前の事だと思うんだけど。」
柔「その当たり前の事になるのに、どれだけ遠回りした事か。」
耕作「あ、そう言う事ね、君が言いたい事は分かった。」
柔「さすが、あなただね。」
柔がふっと周りを見ると、皆が二人を見ていた。
柔「うん?皆、どうしたの?」
虎滋朗「いや、仲良さそうに話してるなと、見ていたんだ。」
富士子「この前も言ったでしょう?柔さん達が話してると、そこだけ違う空間に感じるって。」
柔「あ、そう言ってたね。」
柔「あ、皆、気にしないで?食べて飲んでね、飲み過ぎ注意だけど。」
マルソー「あはは、柔、さっき、同じ事、言った~。」
柔「マルソーさんもおじいちゃんと同じ感じだね。」
耕作「君もあんな感じだったんだよ?」
柔「そうだったのね、あんな風になってたんだ。」
耕作「可愛さ倍増だったよ。」
柔「それなら飲もうかな?」
耕作「これこれ、飲まなくても可愛いんだから。」
柔「でも、今、あなたは可愛さ倍増って言ったよ?」
耕作「君は言葉通りに受け取り過ぎだって前も言わなかった?」
柔「・・・、あ、そう言ってたね。」
柔「つまり、お世辞って事なのね?」
耕作「倍増の部分だけがお世辞だからね?他は真実だよ?」
柔「あ、そう言う事なのね。」
柔「うふ、ありがとう~。」
クリスティー「柔、楽しそう。」
柔「ありがとう~、クリスティーさん。」
柔「さっきも誰かに似た様な事言われたな~。」
テレシコワ「それ、私。」
柔「あ、そうだったね~。」
柔「ね~、あなた?」
耕作「何だい?柔。」
柔「皆、あたし達の会話、それとなく聞いてる気がするんだけど。」
耕作「そうかも、さっきも皆見てたしね。」
玉緒「皆さん、そろそろお開きにしようと思ってますけど、構いませんか?」
滋悟朗「良いんじゃなかろうかの~。」
虎滋朗「明日の事も有るから、その方が良いな。」
マルソー「明日、本番~、楽しみ~。」
ジョディー「良いと、思うだわ、明日も有るだわ。」
玉緒「では、片付けますから。」
玉緒「柔?」
柔「何?おかあさん。」
玉緒「タクシーを2台呼んで頂戴。」
柔「うん、分かった~。」
玉緒「耕作さん、お台所に運ぶの手伝って下さい。」
ジョディー「私、手伝うだわ。」
玉緒「あら、ありがとうございます。」
柔がタクシーを呼びに行っている間に居間の出前の器類は台所へ皆で運んでいた。
柔「おかあさん、呼んだよ、少ししたら来るって。」
玉緒「ありがとう、柔。」
柔「あたし洗い物して来るから。」
玉緒「あなたはここに居なさい。」
柔「ううん、明日あたし達が余り手伝えないから、今夜はあたしがするから。」
玉緒「分かったわ、それじゃ、お願いね。」
柔「うん、分かった~。」
柔「皆はここで寛いでいてね。」
ジョディー「柔?手伝うだわ。」
柔「ううん、ジョディーもそこに居て良いよ。」
柔「おかあさん、ここお願いしても良い?」
玉緒「はい、分かりました、やっておくから心配しないで。」
柔「皆、少し休んだらお風呂に入って良いから、あたし達は最後に入るから。」
滋悟朗「二人でか?」
柔「おじいちゃん?それ前も言ってたよ?」
滋悟朗「そうかのう~、忘れたわ~。」
柔「ボケてきてるんじゃないよね?」
滋悟朗「こりゃ~、何言うとるか~、儂ゃ、ボケとりゃせんわ~。」
柔「はい、はい、ボケて無いです~。」
柔「あなた?」
耕作「うん、分かった。」
耕作「皆、少し酔いが醒めてからお風呂に入ってね、寝る場所は玉緒さんに聞けば分かるから。」
ジョディー「分かっただわ。」
マルソー「分かり、ました~。」
テレシコワ「了解、した。」
クリスティー「イエス。」
柔「富士子さん達はタクシーが来たら呼びに来るから。」
柔「お父様達も呼びに来ますね。」
富士子「うん、分かったわ~。」
耕作父「お手数掛けますな。」
柔「それじゃ、片付けしてきます。」
柔と耕作は台所に向かった。
柔はエプロンを着けて耕作にお茶を出した。
柔「はい、粗茶でございます。」
耕作「ふふふ、ありがとうね。」
柔「片付け済ますね。」
耕作「うん、後ろから見てるね。」
柔「うふふ、良いよ?好きなとこ見てて。」
耕作「この前も同じ事言ってたね。」
柔「そうだったね~。」
柔「しかし、賑やかだったね~。」
耕作「そうだね、明日は更に賑やかだと思うよ。」
柔「うん、そうだよね~。」
耕作「ね~、柔?」
柔「うん、分かってるよ~、大人しく寝ようね~。」
耕作「さすがだね。」
柔「テレシコワさんの事を考えるとね?」
耕作「君もそう思ってたんだね。」
柔「さっき、あんなお話しした後だし、余り刺激は与えない方が良いかなって。」
耕作「そうだね、万が一、聞こえたりしたらいけないから。」
柔「うん、あたしもそう思う、お風呂は一緒に入るけど、大きな声では話せないね。」
耕作「そう言う事だね。」
柔「ところで寝床ってどうするんだろう?」
耕作「この前言ってた様な感じでも良いけど、居間でも十分に四人で寝られるんじゃない?」
柔「うん、あたしもそう思ってた。」
そこへ玉緒がポットを持ってやってきた。
柔「あ、おかあさん、寝床はどうするの?」
玉緒「そうね~、この前言ってた感じでも良いけど、居間でも十分じゃないかって虎滋朗さんが。」
玉緒「おとうさんもそれを聞いて、それで良いんじゃないかって事になったわ。」
柔と耕作はお互いを見た。
玉緒「どうしたの?二人とも。」
柔「うん、今そう言う風に二人で話してたとこだったの。」
玉緒「あら、そうだったのね。」
玉緒「それなら居間で寝て貰う様にしましょうね。」
玉緒はポットを持って居間へ行った。
耕作「奇遇だね、皆で同じ事を考えてるんだから。」
柔「うん、不思議だね~。」
柔「さてと、終了~。」
耕作「お疲れさん。」
柔「ありがとう~。」
柔「あ、タクシー着たみたい。」
耕作「相変わらずの聴力だね。」
柔「ちょっと呼んでくるね。」
耕作「うん、ここで待ってるよ。」
柔は居間に富士子達と耕作の両親を呼びに行った。
少しして皆を連れて柔が戻って来た。
柔「お見送りします。」
耕作父「いつも、すまんね~。」
柔「富士子さん達も行こう?」
富士子「うん、分かったわ。」
花園「柔さん、すまない。」
柔「気にしないの、明日は忘れずに来てね。」
花園「忘れないよ、少し早めに来る。」
柔「うん、そうしてね~。」
柔達は玄関を出て木戸を潜り表へ出た。
表にはタクシーが2台停まっていた。
柔「お父様達は前の方に、富士子さん達は後ろの方にね。」
耕作母「柔さん、ありがとうね、明日、早く来るだで。」
柔「はい、でも無理はなさらない様にして下さい。」
富士子「私たちも早めに来て手伝える事は手伝うから。」
柔「ありがとう、富士子さん、でも、無理しなくて良いからね。」
耕作母「そんじゃ、また、明日な~、おやすみ~。」
柔「おやすみなさい。」
耕作の両親が先に出た。
柔「富士子さん、今日はありがとう~、明日もよろしくね~。」
富士子「うん、分かったわ~、おやすみなさい~。」
柔「おやすみ~。」
富士子達も帰宅の途についた。
柔「ね~、あなた?」
耕作「何だい?柔。」
柔「さっき花園君と何を話してたの?」
耕作「柔も目敏いね~。」
柔「もしかして~・・・。」
耕作「君の想像通りだよ、わざわざ来て貰ったからね、それ位はしないとって。」
柔「もう~、あなたって~、素的過ぎるよ~。」
そう言いながら柔は耕作に抱き付いた。
耕作も抱き締めたが。
耕作「これこれ、ここ外だよ?」
柔「この時間に見てる人なんて居ないよ?」
耕作「まあ、そうなんだけどね、この続きするなら中の方が良いかなって。」
柔「もう、あなたは、良く分かってるね。」
耕作「それはね?じゃあ、中に入ろうか。」
柔「うん、そうしましょう。」
耕作と柔は寄り添って木戸を潜り中に入った。
柔「あなた~。」
柔は再び耕作に抱き付くと耕作も柔を抱き締めた。
柔は耕作を見上げて目を瞑ると耕作は優しく長めのキスをした。
柔「うふ、同じ事を考えてたのね。」
耕作「それはね~、君が感激した時はいつもだったから。」
柔「うん、そうだったね。」
耕作「中に入ろうか。」
柔「うん、居間に行ってみないといけないしね。」
二人は玄関に入り居間へ向かった。
居間には帰った四人+一人を除く全員が居た。
柔「まだ、酔いが醒めないのかな?」
虎滋朗「私は余り飲んでないから、先に入るとするよ。」
柔「そうだったんだ。」
玉緒「おとうさんは今日は止めておいた方が良いかも。」
柔「おじいちゃん、明日の朝風呂にしたら?」
滋悟朗「そうぢゃのう~、そうするかの~。」
ジョディー「滋悟朗先生、おやすみなさいだわ。」
滋悟朗「ジョディーも早く寝るんぢゃぞ。」
ジョディー「分かってるだわ。」
柔「おじいちゃん、おやすみ~。」
耕作「滋悟朗さん、おやすみ~。」
滋悟朗「お前達も早く寝んとな、明日大変ぢゃからの~。」
滋悟朗「皆、おやすみ。」
テレシコワ「おやすみなさい。」
マルソー「滋悟朗先生~、おやすみ~。」
クリスティー「おやすみ~。」
柔「マルソーさん、まだ酔ってそうね。」
マルソー「柔~、大丈夫~、だよ~。」
耕作「まんま、そっくりだ。」
柔「あたしと?」
耕作「うん、こんな話し方してた。」
柔「こういう話方してたのね~。」
柔「・・・、可愛いね?」
耕作「だから、倍増って言ったんだよ?」
柔「よし、今から飲むぞ~。」
耕作「これこれ、後が大変だから勘弁してね?」
柔「うふふ、冗談だから。」
ジョディー「ま~た、見せ付けてるだか?」
柔「あ、ごめんね~、酔いが醒めたらお風呂に入ってね~。」
玉緒「柔と耕作さん、少し手伝って頂戴。」
柔「あ、は~い。」
耕作「布団を持ってくるんですね。」
玉緒「そうなの、数が多いからお願いしますね。」
耕作「はい、分かりました。」
柔「あたしも~。」
玉緒達三人は奥へ行くと布団を持ってきて居間の隅の方に重ねた。
玉緒「これで足りるかな?」
柔「うん、寒く無いから大丈夫じゃないかな?」
耕作「そうだね。」
柔「皆は着替え持ってきてるの?」
ジョディー「スポーツウェアー、着て、寝るだわ。」
テレシコワ「私も、同じ、かな。」
マルソー「私も~、同じ~、だよ~。」
クリスティー「ミィー、トゥー。」
柔「その方が良いかな?寝相悪くても心配しなくて良いしね。」
ジョディー「柔?皆、大丈夫、だわ。」
柔「あ、別に皆がそうって事じゃ無いんだよ?」
ジョディー「柔達、早く、上、行くだわ。」
柔「うん、分かった~、おやすみ~。」
四人「おやすみ~。」
耕作「おやすみ、ゆっくり寝てね。」
柔「おかあさん、布団敷くの大丈夫?」
玉緒「ジョディーが手伝うって言ってたから大丈夫、心配しなくて良いから。」
柔「うん、分かった~、おやすみさない。」
耕作「おやすみなさい。」
玉緒「おやすみなさい、明日に備えて、夜更かししたらダメだから。」
柔「うん、分かってるよ、耕作さんとも話し合って決めたから。」
玉緒「そうなのね、じゃあ、明日ね。」
耕作と柔は2階へ上がって行った。