柔と耕作(松田)の新婚日記 6日目 (午後編第3部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を8分割で表記しています。
柔「ただいま~、今戻ったよ~。」
耕作「今戻りました~。」
玉緒「お帰りなさい、疲れてるでしょうから上でゆっくりして良いわよ、休んできなさい。」
滋悟朗「お疲れぢゃったの~、ゆっくり休んでこいよ。」
虎滋朗「お疲れさん、ゆっくり休んすむんだぞ。」
耕作父「お疲れ様でしたな、儂らの事は気にせんと休んでくだっせ。」
耕作母「そんだ、疲れは取らなんねからな、休んでこい。」
柔達は居間に顔を出した。
玉緒「真っ直ぐ上がっても良かったのに。」
柔「ううん、お顔を拝見してから上がろうって思ったの。」
柔「お母様もお父様もごゆっくり、あたし達も休んできます。」
耕作「親父、お袋、済まんな、休んでくるわ。」
耕作母「そんたら事気にするんじゃないと、お前は柔さんをちゃんと労わりんさい。」
柔「おとうさん、おじいちゃん、おかあさん、休んでくるね。」
柔「祐天寺監督に話した事は晩御飯の時にでも話すね。」
耕作「滋悟朗さん、虎滋朗さん、玉緒さん、済みません、親父とお袋をお願いします。」
滋悟朗「早よ~、休んでこんかい。」
虎滋朗「そうだぞ、後の事は任せておけ。」
耕作、柔「それじゃ、上に上がってきます。」
二人は上に上がると柔の部屋に入った。
柔「あなた、座ってて、コーヒー入れるから。」
耕作「ありがとうね。」
耕作はベッドに座った。
柔はコーヒーを2杯入れると片方を渡しながら寄り添って座った。
柔「あなた、お疲れ様でした。」
耕作「柔、君の方こそお疲れだったね。」
柔「明日四人が来たら慌しくなるね。」
耕作「そうだね、まあ、成る様になるさ、君がいつも言ってた様に。」
柔「うん、そう思うよ、良い方達ばかりだから。」
耕作「問題はテレシコワさんとマルソーさんの到着時間だね。」
柔「テレシコワさんの方は6時間程度の時差で、マルソーさんが
8時間程度の時差なのよね。」
柔「マルソーさんはお父さんが帰ってきた時間を考えるとあたし達が
練習してる時間に来ると思うよ。」
柔「テレシコワさんは直行便が無いから何時になるのか。」
耕作「柔、時差とか詳しいね。」
柔「もう~、あなたったら~、あたしがどこに勤めてると思ってるのかな~?」
耕作「あ、そうだったね、ごめん、ごめん。」
耕作「でも、マルソーさんは大丈夫じゃない?虎滋朗さんに玉緒さんが
連絡してたの夜だったし。」
柔「あ、そうか、おとうさんの便より早いのに乗れそうだね。」
柔「じゃあ、マルソーさんは午前中にでも着くかな。」
柔「そう言えば二人とも、ここにどうやって来るんだろう?」
耕作「虎滋朗さんに聞くしかないかな?その辺りも話してるかもしれないしね。」
柔「晩御飯の時に聞いてみようか?」
耕作「うん、それが良いね。」
耕作「柔、寝なくても大丈夫なの?」
柔「うん、今日は眠くないかな?」
耕作「着替えは?」
柔「ほら~、もう~、忘れてるし~。」
耕作「あ、そうだったね。」
柔「あなたが着替えさせたいって思うなら着替えても良いよ?」
耕作「いやいや、無理に着替えなくても良いから。」
柔「な~んだ、残念。」
耕作「何で残念なんだい?」
柔「うふ、誘惑し損ねたから。」
耕作「わざわざ、そんな事しなくても、君がそこに居るってだけで
十分に誘惑になってるよ?」
柔「ほんと~?」
耕作「ほんと、ほんと、十分魅力的だから。」
柔「えへ、嬉しいな~。」
耕作「そうやって君が喜んでる姿は更に可愛くて魅力有るから。」
柔「うふ、褒めてくれて、ありがとう~。」
耕作「さっきの話の続きになるんだけど、明日4人を練習に連れて行くとなると
鴨田の車だけじゃ無理だからね、タクシー呼ぶしかないか。」
柔「ジョディーが二人分だから一人は鴨田さんの車に乗せないといけないよね?」
耕作「そうだね、マルソーさんを乗せようか。」
柔「うん、それで良いと思うよ。」
柔「行かないって言っても無理にでも連れて行こうかな~。」
耕作「どうして?」
柔「だって、あなたのご両親が気兼ねしそうだから。」
耕作「あ、そういえばそうか、外国の方には慣れてないしね二人とも、
委縮してしまいそうだ。」
柔「後、おかあさんの負担を減らしたいしね。」
耕作「柔はやっぱり良い子だね、そこまで気配り出来るから。」
柔「えへ、褒められちゃった~。」
柔「その事とは別に、あたしの練習に合わせて体を動かす位はして貰っても
良いかなって思ってるの。」
耕作「そうだね、軽めになら運動して貰っても良いかもね。」
柔「祐天寺監督さえ許せば乱取りもして良いかなって。」
耕作「まあ、目の前で乱取りしてるのを眺めてる様な
人達じゃなさそうなのは分かるよ。」
柔「どっちにしても明日にならないと分からないけどね。」
耕作「そう言う事だね。」
耕作「柔は披露宴が終わったらどうするの?翌日に備えて練習するのかい?」
柔「そうだね~、軽めに位はするかも。」
耕作「柔の軽めは普通の人だと重めなんだけどね?」
柔「え?そうなの?」
耕作「やっぱり、分かって無かったみたいだね。」
柔「あたしは普通にやってるつもりだったんだけど。」
耕作「その言葉、練習の時も言ってたけど、俺も富士子さんも普通の人の
普通と違うって言ったよね?」
柔「そう言ってたね、そう言えば。」
耕作「後、祐天寺監督も部員達が君の練習を見て凄過ぎるって
言ってたとも言ったよ?」
柔「そうなんだ、あたし普通じゃないのか~、柔道も。」
耕作「そう言う事になるね。」
耕作「まあ、それが柔にとって普通ならそのままで良いと思うよ。」
耕作「無理してやってるって事じゃ無いんだから。」
柔「あなたがそう言うなら、そのままで良いのね。」
耕作「うん、それが君が君らしいって事でもあるんだし。」
柔「うん、じゃあ、今のままの感じでやるね。」
耕作「うん、それで良いよ。」
柔「飲む?」
耕作「ははは、思い出した様に言うんだね。」
耕作「ありがたく、頂くよ。」
柔「うん、分かった~。」
柔はコーヒーを2杯入れて片方を耕作に渡しながら寄り添って座った。
柔「はい、明日からの事を考えながら入れたコーヒーだよ。」
耕作「ありがとうね、思い描きながら飲むね。」
柔「明日、皆が来たら少し休んで貰ってから練習に行った方が良いよね?
着いてすぐじゃ慌しくなるから。」
耕作「そうだね、長旅で疲れてるから直ぐって訳にはいかないかな?」
柔「うん、じゃあ、そうするね。」
柔「皆がここを見たいって言ったらどうする?」
耕作「別に構わないんじゃない?」
柔「でも、ここ愛の巣だよ?」
耕作「ははは、まあ、確かにそうだけど、こうやって普通に話とかしてるから
良いと思うけど。」
耕作「柔が恥ずかしいって思うなら見せなくても良いから。」
柔「少し恥ずかしいのは有るけどジョディーは絶対見たいって言いそうなのよね~。」
耕作「言うだろうね、あの性格だし。」
柔「そうなると、ジョディーだけって言う訳にもいかないよね。」
耕作「そうだね、他の人にも見せないと君がいつも言ってた不公平になるからね。」
柔「うん、そう思ってる。」
耕作「少しでも寝ておかなくて大丈夫?」
柔「じゃあ、一緒に横になりましょう?」
耕作「うん、そうしようか。」
二人は寄り添う様にベッドに横になると、耕作は柔の頭を撫でた。
柔「そうされると気持ち良いな~。」
耕作「眠れそうなら寝て良いからね。」
柔「あなたは?眠くなってない?」
耕作「今はそうでもないけど、柔の寝顔を見てたら寝るかも。」
柔「あたしの寝顔って、あなたを眠りに導くの?」
耕作「うん、凄く気持ちよさそうに寝てるから、引き込まれるのかもしれないね。」
柔「そうだったのね~。」
柔「じゃあ、あなたも休ませたいから寝ようっと。」
耕作「ありがとうね、気を使って貰って。」
柔「うふ、それじゃ、目を瞑ってみるね~。」
そう言うと、柔は目を瞑って撫でられるのを楽しんでいるかの様にしていたが、
いつの間にか寝息を立てて眠っていた。
耕作「ふふ、気持ち良さそうに寝てるね。」
耕作は柔の額にキスをした。
柔「うふ、・・あなた~。」
耕作「(あ、起こしたかな?)」
柔は寝息を立てて寝ている様だった。
耕作「(良かった、起こさなくて。)」
耕作は目を瞑ると柔の頭に自分の顔を着けた。
暫く、その状態を楽しんでいたらいつの間にか眠ってしまった。
耕作は柔の唇の感触を自分の唇に感じて目が覚めた。
柔「あ、ごめんね~、起こしちゃったね。」
耕作「ううん、可愛いお姫様のキスで目が覚めたんだよ。」
柔「うふふ、素敵な王子様の寝顔を見てたら、ついキスしたくなっちゃった。」
耕作「ははは、相変わらず、可愛い言い回しするね~。」
柔「まだ、眠かったら寝てて良いよ。」
耕作「お姫様にキスされたら目が覚めるのが王子様だよ?」
柔「うふ、じゃあ、コーヒー入れるね。」
耕作「うん、頂こうかな~。」
柔はベッドから降りるとコーヒーを2杯入れて片方を耕作に渡してきた。
耕作は起き上がってベッドに座るとそれを受け取った。
柔「素敵な二人の思いが篭ったコーヒーだよ~。」
そう言いながら柔は耕作に寄り添って座った。
耕作「ありがとうね、二人の思いを感じながら飲むね。」
柔「うふ、どうぞ~。」
柔「ね~、あなた~?」
耕作「どうしたの?柔。」
柔「明日来る四人だけど。」
耕作「うん、四人がどうしたの?」
柔「あたし達って、四人だけで来ると思ってるけど、ジョディーはご主人、マルソーさんは
彼氏連れてきて、他の二人も誰か一緒にとかないのかな?」
耕作「あ、そこまで考えて無かった。」
柔「うん、あたしもさっきふと思ったの。」
耕作「そうなると、更に慌しくなるね。」
柔「一緒に来てたら結婚式も披露宴も出て貰った方が良いよね?」
耕作「そうだね、そうしないといけないと思う。」
柔「でも、もう確認出来るのって明日にならないと出来ないね。」
耕作「うん、来てからしか分からないね、もう飛行機に乗ってるだろうから
連絡の取りようがないから。」
耕作「でも、俺達の結婚式と披露宴って厳密に人数を決めてる訳じゃないから、滋悟朗さん達が
良いって言えば出て貰っても良いんじゃないかなって思うよ。」
柔「そっか、そうだよね~、晩御飯の時に聞いてみようっと。」
耕作「うん、それで良いと思うよ。」
耕作「滋悟朗さん達なら絶対にダメとか言わないだろうし。」
柔「うん、そう思うよ。」
柔「あ、そろそろ下りようか?」
耕作「うん、呼ばれ下りてばかりじゃいけないし。」
二人は起き上がると階下へ下りて行き台所へ向かった。