柔と耕作(松田)の新婚日記 3日目 (夜編第2部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を8分割で表記しています。
耕作は着替えを持つと柔と一緒に階下へ下りて風呂場と台所へ向かった。
玉緒「あら、今夜は一緒じゃないのね?」
柔「うん、あたしの柔道に影響が出たから、今夜は別々に入ろうて話し合って決めたの。」
玉緒「そうなのね、あなた達は何でも相談して決めてるのね。」
柔「うん、そうするって決めてたから。」
玉緒「感心です事、それでこそ夫婦の鏡ですよ。」
柔「うん、そうだと思う、どちらがじゃなくて、どちらもって考えで行動してるの、あたし達は。」
玉緒「なるほどね~、私達も見習わないといけない程だわ。」
柔「おかあさんはお風呂に入ったの?」
玉緒「私はまだですよ。」
柔「おかあさん?久しぶりに一緒に入らない?」
玉緒「そうしましょうか、色々話しも有るでしょうし。」
柔「じゃあ、耕作さんが出てきたら入ろう?」
玉緒「そうですね、分かりました。」
柔「その前に、耕作さんの為にビールを2階に持って行くね、その時に着替えも持って来る。」
玉緒「じゃあ、いってらっしゃい。」
柔「うん、行ってくる。」
柔はビールを持って2階に行くと机の上に置いて
着替えを持って降りると台所へ向かった。
耕作が風呂場から出て来て台所の横を通った。
柔「あなた、ビールは2階の机の上に置いたよ。」
耕作「ありがとうね、柔さんは今からお風呂?」
柔「うん、久しぶりにおかあさんと一緒に入ってくる。」
耕作「うん、分かったよ、ゆっくり入っておいで。」
耕作は2階へ上がって行った。
柔「じゃあ、入ろうか?おかあさん。」
玉緒「そうしましょうか。」
柔と玉緒は風呂場の脱衣所へ行って服を脱いで風呂場に入ると
二人は体を洗い掛け湯をして湯船に入った。
柔「おかあさんと入るのって何年ぶりだろう?」
玉緒「そうね、もう十数年ぶり位になるかな。」
柔「おかあさんも相変わらずきれいだね。」
玉緒「もう、この子は何を言い出すのかと思えば。」
柔「素直な感想だよ?」
玉緒「柔の方がきれいですよ?女性っぽくなったものね。」
柔「そう?耕作さんからも言われたけど、自分じゃ良く分からないかな?」
玉緒「あなたも母親になる準備が出来てるんじゃないかしら?」
柔「それも、耕作さんに似た様な事を言われたよ?」
玉緒「耕作さんは本当に、あなたの事を良く見てるのね。」
柔「おかあさん?聞いても良いかな?」
玉緒「どんな事なの?」
柔「あのね、おかあさん、あたしと耕作さんを一緒になる様に誘導してたのかなって
思ったんだけど。」
玉緒「そうかもしれないわね。」
玉緒「私は耕作さんの事は受験の時から気に掛けていたんですよ、
あなたの為にここまでするのかって。」
柔「やっぱり、そうだったんだ、ありがとう、おかあさん。」
柔「ここまでの仲になれたのは、おかあさんのお陰だったのね。」
玉緒「あなたがクリスマス・イブの時に、虎滋朗さんの事を聞いてきたでしょう?」
柔「うん、その時、おかあさんは見守ってくれる人がって言ってたけど、あれって
耕作さんの事を言ってたんだよね?」
玉緒「勿論ですよ?耕作さんがあなたの事をずっと見守ってたのは私はちゃんと
知っていましたから。」
柔「そうだったのね、おかあさん、ほんとにありがとう。」
柔「あたしはそのお陰で耕作さんと言う存在を再認識出来たの。」
柔「あたしと耕作さんの今が有るのは、おかあさんのお陰です。」
玉緒「私は、耕作さんが良く使う言葉だけど、あなたに切っ掛けを与えたに
過ぎないのよ?決断したのは、あなた自身なんだから。」
柔「そうだね、でも、耕作さんのその言葉には、あたしはこう答えてたの。」
柔「おかあさんが居たからこそ、あたしも決断出来たんだって。」
玉緒「なるほどね、そうかもしれないわね。」
柔「おかあさん、今まで色々ありがとう、これからもよろしくお願いします。」
玉緒「分からない事が有ったら、耕作さんにお聞きなさい?それでも分からない時は、
私に聞いても良いから。」
柔「うん、そうするね、今日は一緒にお風呂に入ってくれてありがとう。」
玉緒「ううん、あなたとお話出来て、私も一緒に入って良かったって思っているから。」
柔「じゃあ、上がるね。」
玉緒「そうなさい、早く耕作さんの所へ行ってあげなさい。」
柔「うん、そうするね。」
柔は風呂を上がると着替えて2階に上がった。
柔「あなた、待たせてごめんね。」
耕作「ううん、構わないよ、玉緒さんとゆっくり話せたかい?」
柔「うん、分かってたんだね、色々と聞いてきたよ。」
耕作「俺の事に関してみたいだね。」
柔「さすが、良く分かってるね。」
耕作「以前、君も言ってたしね、聞いてみようって。」
柔「そうだったね、あ、コーヒー入れるね?」
耕作「お願いね。」
柔はコーヒーを入れると寄り添う様に座りながら耕作に渡した。
柔「はい、みんなの色々な思いが入ったコーヒーだよ。」
耕作「ありがとうね、味わいながら飲むね。」
柔「あなた、今日はごめんね、あなたに応える事が出来なくて。」
耕作「君も以前言ってたじゃない?そればかり考えてちゃダメだって。」
柔「あ、そうだったね。」
耕作「うん、そういう事だから、謝らなくて良いからね。」
柔「うん、分かってるけど、やっぱり、謝らないとあたしの気が済まないから。」
耕作「柔さんはやっぱり、良い子だね、そうやって人を思いやるんだから。」
柔「うふ、ありがとう~。」
柔「他の事は何をしても良いんだよ?」
耕作「そうだね、でも、今夜は抱き合うだけでも十分だから。」
柔「うん、あなたがそう思うなら、あたしもそう思うようにするね。」
耕作「少し早いけど横になるかい?」
柔「うん、そうだね。」
柔は耕作からカップを受け取ると机の上に置いてベッドに横になった。
耕作は寄り添う様に柔の横に寝た。
二人は抱き合うと長めのキスをした。
耕作は柔の頭を撫でた。
柔「落ち着くな~、そうして貰うと。」
耕作「眠りそうだったら寝て良いからね?」
柔「あなたは?眠くないの?」
耕作「君の寝顔を見てたら、眠れるから心配しないで。」
柔「うん、分かったよ、じゃあ、寝るね。」
柔は目を瞑って耕作に頭を撫でられながら、静かな寝息をたてて眠ってしまった。
耕作も柔の寝顔を見ているうちに眠ってしまった。