柔と耕作(松田)の新婚日記 3日目 (午後編第1部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を8分割で表記しています。
耕作は柔の寝息が当たって目を覚ました。
耕作「(いつの間に顔を近づけたんだろう?)」
耕作「(まだ寝てるみたいだ。)」
耕作「(まだ、昼食までは時間が有るから、寝かせておくか。)」
耕作「(明日もマスコミへの対応で気疲れさせてしまいそうだな。)」
耕作「(そう言えば、パスポートも作り直した方が良いな、柔さんは。)」
耕作「(俺はパスポートは、良いか、住所は関係無いみたいだから。)」
耕作「(後、俺は免許の住所変更、柔さんは通帳とかの名前変更か。)」
耕作「(区役所に行った時抄本1通ずつ発行して貰わないといけないか。)」
耕作「(パスポートは切替でも良いかな?千代田と新宿だけど千代田の方が
人も少ないから、柔さんにとっては千代田で良いかな?)」
耕作「(色々とまだまだ大変だな、他に何かあるか考えないと。)」
柔を見ると目を薄っすらと明けていた。
耕作「起きたの?」
柔「あ、おはよう~、あなた。」
耕作「おはよう~、柔さん。」
柔は耕作にキスをした、耕作はそれに応える様に頬に手を当てた。
柔「コーヒー入れるね。」
耕作「うん、お願いね。」
柔は立ち上がりコーヒーを2杯入れた。
耕作はベッドに座った。
柔はコーヒーを耕作に渡すと寄り添って座った。
柔「どうぞ、まだ見ぬ子供への二人の思いが入ったコーヒーだよ~。」
耕作「ありがとうね、思い描きながら頂くね。」
柔「うふ、今日はお昼からは西海大に行くだけだよね?」
耕作「そうだね、明日、婚姻届けを提出した時に抄本も発行して貰おうと思ってるんだ。」
柔「どうしてなの?」
耕作「君のパスポートの名前の変更の為と俺の免許の住所変更用にね。」
柔「あ~、そういうのもしないといけないんだね~。」
耕作「うん、早めが良いしね、余裕があるうちに。」
柔「あ、って事は写真も要るよね?」
耕作「そうだね、パスポート用だけで良いけど。」
柔「あ、名前変更って通帳もだよね?」
耕作「うん、そうだね。」
柔「って事は先にパスポート変更しておいた方が良いのかな?」
耕作「そうかも?銀行で身分証明書が必要だったらいけないから。」
柔「あ~、印鑑も作らないといけないんだよね?」
耕作「そうだね、それは今日練習が終わってから町内ででも作ろうか?」
柔「先に作ってても良いのかな?」
耕作「良いんじゃない?別に印鑑の製造年月日とか無いから。」
柔「あ、それもそうだね。」
耕作「松田 柔を入れた印鑑が良いかもね?」
柔「うふふ、良いね、それ。」
耕作「嬉しそうだね?」
柔「それはね~、もう待ちに待ってた事だから。」
耕作「明日は無理だから明後日の午前中に行こうか?」
柔「まだまだ、忙しいね~、色々と。」
耕作「そうだね、他に名前変更しないといけない物あるかい?」
柔「柔道連盟の登録名の変更位かな?これは書面でになるけど。」
耕作「まあ、それは急ぐものでもないから、おいおいで良いかもね?」
柔「そうだね、近々に大会は無いしね。」
玉緒「あなた達~、お昼出来たわよ~。」
柔「は~い、今下りるね~。」
柔「あなた?行こう?」
耕作「そうだね、運ぶの手伝わないとだね。」
柔「うん、そうだよ。」
二人は下に下りて台所へ行った。
玉緒「また、運ぶの手伝ってね。」
柔「は~い。」
耕作「分かりました。」
三人は居間に食事を運んだ。
居間には既に滋悟朗と虎滋朗が座って待っていた。
滋悟朗「いつも、感心ぢゃのう~。」
虎滋朗「手伝いを必ずするんだな。」
座卓に並べ終わると三人はそれぞれの場所に座った。
玉緒「それでは、いただきましょうか?」
五人「いただきます。」
滋悟朗「どうぢゃ?婚姻届けは出来上がっておるのか?」
柔「うん、書き上げて、証人の署名と捺印を貰えば後は明日の10時に
提出するだけだよ。」
虎滋朗「うむ、これで法的にも晴れて夫婦になる訳だな。」
柔「そうだよ、おとうさん。」
玉緒「後は結婚式と披露宴、それと新婚旅行だわね。」
耕作「そこは一連の流れになると思います。」
滋悟朗「そうぢゃのう~、そうそう、神主は頼んでおいたから時間も決めんと
いかんが、何時にするかのう?」
耕作「みんなの来る時間と披露宴の時間を考えると10時か10時半で良いかと
思うんですけど、どうですか?」
虎滋朗「なるほど、お昼を挟んでの披露宴になる訳だな?」
柔「その方が、食事とか出しやすいよね?」
玉緒「そうですわね、昼食を兼ねるからその時間で良いんじゃないかしら?」
滋悟朗「準備とかも有るぢゃろうから、10時にしておくか?」
耕作「はい、それで構いません、その事を招待状に記載しないといけないですね。」
玉緒「電話で連絡しておきますわ。」
耕作「お手数をお掛けします。」
玉緒「耕作さん?そう言う他人行儀な事は言わないで下さいね?」
耕作「いえ、やはり、お礼として言わないといけないと思いますので。」
虎滋朗「うむ、さすがは耕作君だな、親しき仲にも礼儀ありか、その気持ち、
今後も持ち続けてくれたまえ。」
耕作「はい、ずっと、それでやって来たので、大丈夫と思います。」
滋悟朗「食事とかは前回頼んでおいた寿司屋に頼むとするかの~。」
柔「そうだね、あそこなら頼みやすいしね、おじいちゃんが。」
玉緒「お酒とビールと他の飲み物は酒屋さんに頼んでおくわね。」
耕作「ありがとうございます、俺達だとそこまでの手配は出来ないので。」
虎滋朗「気にしなくて良いぞ、こういう時こそ家族一丸となってやらんといかんからな。」
柔「おとうさんは何かするの?」
虎滋朗「お前は痛い所を突くな~。」
柔「あ、そっか、ごめんね~、おとうさん。」
虎滋朗「柔、気にするな、戻ってきたら、追々そういう事にも手を付けて行かんとな。」
柔「おとうさんなら、大丈夫だよ、必ず出来るから。」
虎滋朗「お前も本当に気遣いが出来る子になって、とうさんも嬉しいぞ。」
虎滋朗「これからも耕作君の言う事をよく聞くんだぞ。」
柔「うん、そうするよ、何でも相談するんだから。」
玉緒「お替りはいかがですか。」
滋悟朗「頼もうかの。」
虎滋朗「済まん、お願いする。」
耕作「お願いします。」
柔「あたしも手伝う~。」
柔は三人にお替わりを渡していった。
滋悟朗「済まんの~。」
虎滋朗「柔、済まんな。」
耕作「ありがとうね。」
玉緒「お食事中にこんな話は、あれですけど、柔?柔道は出来そう?」
滋悟朗「そうぢゃの~、まだ無理ぢゃないかの?」
虎滋朗「うむ、無理はいかんぞ?」
柔「うん、トレーニングとか一人でする分は大丈夫だけど、相手に迷惑が
掛かるから、今日は富士子さんにお願いしようと思ってるよ。」
耕作「そうだね、出来そうでも一人でするんじゃなくて富士子さんに
手伝って貰った方が良いね。」
柔「うん、そうするね。」
柔「あ、おかあさん、後で町内の印鑑屋さん教えてね?」
玉緒「あ、そうですわね、作っておかないといけないわね。」
虎滋朗「いよいよ、松田 柔になるんだな。」
滋悟朗「そうぢゃのう~、明日からは松田 柔の誕生ぢゃな。」
滋悟朗「そうぢゃ、今の表札の下に松田も付けんといかんな。」
玉緒「おとうさん、明日の午後にも頼んでおきますね。」
虎滋朗「そうだな、婚姻届け後じゃないと可笑しいしな。」
耕作「よろしくお願いします。」
柔「明後日の午前中に、パスポートとか変更しないといけないの。」
耕作「会社にも変更した事を知らせないといけないね。」
柔「あ、それも有るんだね、忘れない様にしないと。」
耕作「まあ、これは急がないから良いけどね。」
柔「あ、おかあさん?あたしのお給料は全部預けるから。」
玉緒「そんな事して大丈夫なの?」
耕作「買いたい物が有ったら、俺の方から出しますから。」
滋悟朗「ほぉ~、阿吽の呼吸というやつぢゃな。」
虎滋朗「私も戻ってきたら貰っていたコーチ料の残った分は入れるとしようか。」
柔「お願いがあるんだけど、良いかな?」
玉緒「何なの?お願いって。」
柔「シャワーをお風呂場に付けて欲しいんだけど。」
虎滋朗「それなら、私がその費用は出そう。」
柔「え?おとうさん、良いの?」
虎滋朗「お前の頼みだからな、今まで出来なかった分はさせて貰わんとな、
おとうさん、それでよろしいですか?」
滋悟朗「ああ、構わんぞ、お前がそう決めたら儂は反対はせんからの。」
柔「ありがとう~、おとうさん~。」
柔は虎滋朗に抱き付いた。
虎滋朗「これこれ、子供みたいなことをするんじゃない。」
耕作「虎滋朗さん、これも柔さんらしさですから。」
虎滋朗「ああ、そうだったな。」
玉緒「今まで出来なかった分を取り戻そうとしてるんですわよ?虎滋朗さん。」
虎滋朗「それもそうだな。」
滋悟朗「虎滋朗よ、お主戻ってきたら道場を使って指導を受けたい人の
コーチをやったらどうぢゃ?」
虎滋朗「おとうさん、構わないんですか?」
滋悟朗「儂も年ぢゃからの~、直接相手が出来ん以上、お前や柔が相手を
すれば良いと思うんぢゃが。」
虎滋朗「では、海外からの受け入れとかでも大丈夫ですか?」
滋悟朗「おう、勿論ぢゃ、ただし、弱い奴はダメぢゃぞ。」
虎滋朗「それは、重々承知しています。」
柔「おじいちゃん前からそう言ってたよね。」
耕作「例外も有ったけどね?」
柔「三葉での事だね?」
虎滋朗「ほぉ~、それも初耳だな。」
虎滋朗「おとうさん、本当なのですか?」
滋悟朗「ああ、本当ぢゃ、こやつが柔道を止めたがっておったからの。」
滋悟朗「それを引き戻すのに一役買って貰ったわ。」
柔「ほんとに策士だね?おじいちゃんは。」
柔「まあ、楽しかったから良いんだけどね。」
耕作「あの経験が有ったからこそ、アメリカでの指導も出来たんだね。」
柔「うん、そうだって思う、あれを基礎に練習方法を考えたから。」
虎滋朗「ふむ、お前も指導者として学んでいたんだな。」
滋悟朗「そうぢゃ、弱い奴はこやつに任せれば良いのか、そうすれば
人数も増やせそうぢゃな。」
虎滋朗「そうすれば、新たな人材も見つけ易くなるというものです。」
柔「あなたが言ってた事だね?これって。」
耕作「そうだね、そうなれば良いね。」
滋悟朗「ほぉ~、松ちゃんはそこまでも考えておったのか。」
虎滋朗「なるほど、耕作君は柔道界の発展までも考えてくれていたのか。」
耕作「はい、その為には柔さんが頂点に君臨すべきとも思ってます。」
滋悟朗「なるほどの~、それで柔があそこまでになったのか。」
耕作「柔さん本人は、まだまだだと思っていますので、あれが最終では有りませんから。」
耕作「まだ、先も見据えられます。」
虎滋朗「ほぉ~、まだ先とな。」
柔「耕作さんはね、おじいちゃんとおとうさんがあたしに柔道を極めさせる為に、
さやかさんを相手に選んだんだって言ってたよ。」
滋悟朗「何と、そんな事まで分っておったんぢゃな。」
虎滋朗「耕作君、君の考えは概ね、当たっているよ。」
虎滋朗「私も柔がどこまで高みに登れるのかを見たいと思っているんだ。」
耕作「その事も、俺が柔さんと一緒になろうと決めた一因なんです。」
滋悟朗「さすが、儂が見込んでおったとおりぢゃな。」
虎滋朗「耕作君がずっと柔を見守っていたから、そう思ったんだろうな。」
玉緒「また、家族会議になってますわね。」
滋悟朗「そうぢゃの~、松ちゃんと柔がそうしておるんぢゃな。」
虎滋朗「おとうさん、この二人はもう猪熊家に無くてはならない存在です。」
滋悟朗「そういう事ぢゃな、後は早く曾孫が見たいの~。」
柔「おじいちゃんってば、気が早過ぎるよ?」
五人「ははは。」
五人「ごちそうさまでした。」
玉緒「それじゃ、また、柔と耕作さん、持って行くのを手伝って下さいな。」
柔「は~い。」
耕作「分かりました。」
三人は台所へ食器を持って行った。
玉緒「あなた達はまた2階で休んでなさい。」
柔「え~、手伝うよ?」
玉緒「前も言ったけど、休める時は休んでおきなさい。」
柔「うん、分かった~。」
耕作「それじゃ、上に居ますので、何か有ったら声を掛けて下さい。」
玉緒「分かりました、何か有ったら声を掛けますから。」
柔と耕作は2階の柔の部屋へ行った。
部屋へ入ると二人はベッドに寄り添って座った。
柔「あなたの言ってた事、やっぱり当たってたね。」
耕作「うん、まさか、本人から聞けるとは思って無かった。」
耕作「でも、それは柔さんが言ってくれたからだよ?」
柔「話の流れで言わないとって思ったんだよ?」
耕作「うん、絶妙のタイミングだったね。」
柔「確認出来た以上、あたし頑張らないといけないね。」
耕作「まあ、無理はしない程度に、やれば良いと思うよ。」
柔「そうだね~。」
柔「コーヒー入れるね。」
耕作「お願いね。」
柔はコーヒーを2杯入れると片方を耕作に渡し寄り添って座った。
柔「はい、話す事の重要性を再認識した記念?のコーヒーだよ。」
耕作「ははは、そうだね、ありがとうね。」
柔「余り時間が無いけど、何かする?」
耕作「君は少しでも寝た方が良いんだけどね。」
柔「そうなの?」
耕作「寝ると体力も回復するし、体調も少しは良くなるかもしれないから。」
柔「あなたがそう言うなら、そうするね。」
柔はカップを机の上に置くと耕作の直ぐ後ろにくっつく様に
ベッドに横になった。
耕作は柔の頭を撫でた。
柔「そうされると、落ち着くね。」
耕作「ゆっくりおやすみ。」
柔「あなたは寝ないの?」
耕作「そうだね、じゃあ、そうするかな。」
耕作も同じ様にカップを机の上に置くと柔に寄り添う様に横になった。
柔「うふふ、あなたを感じる。」
耕作「うん、俺も君を感じてるよ。」
耕作は柔を抱き寄せた、柔もしがみ付く様に耕作に抱き付いた。
耕作はまた柔の頭を撫でた、柔は目を瞑ってそれを楽しんでる様だった。
少しすると柔は静かな寝息をたてて眠ってしまった。
耕作も柔の顔に自分の顔をつけて寝息を聞いているうちに眠ってしまった。
耕作は柔の重みを腕に感じて目が覚めた。
耕作「(まだ、寝てるのか、今、何時だ?)」
耕作は時計を見て時間を確認した。
耕作「(まだ30分しか経ってなかったのか、でも少ししたら鴨田が迎えに来るな。)」
柔を見ると微笑みながらまだ寝ていた。
耕作「(穏やかな寝顔で可愛いな。)」
耕作は柔の頬にキスをした。
すると柔の目が少し明いた。
耕作「あ、ごめん、起こしちゃったかな?」
柔「素敵な王子様のキスで、目覚めたの~。」
耕作「ははは、おはよう~、柔さん。」
柔「おはよう~、あたしの王子さま。」
耕作「お姫様?ゆっくり眠れたかい?」
柔「うふふ、うん、ぐっすり眠れたよ。」
耕作「それなら良かった、体調はどんな感じなの?」
柔「そうね~、普通に戻った感じがする。」
耕作「歩いてみないと、まだ分からないんじゃない?」
柔「そうかもしれないけど、違和感は無くなったよ。」
耕作「そうなんだね、それは良かった。」
柔「もう直ぐ迎えが来るんじゃないの?」
耕作「そうだね、用意だけしておこうか?」
柔「うん、そうするね。」
耕作は起き上がるとベッドに座った。
柔は起き上がって洋服ダンスの傍いくと、バッグに柔道着と
スポブラ、スポショ、Tシャツを入れた。
柔「これで良しと、じゃあ、着替えるね。」
柔は普段着を脱いで外出着に着替えた。
耕作「それ今朝来た服なんだね。」
柔「うん、汚れるような場所じゃ無かったから。」
耕作「そうだね、毎回着替えてたら何着有っても足りないしね。」
柔「そうだね、洗濯も大変だから。」
耕作「どう?立ってみた感じは。」
柔「うん、もう大丈夫だよ、後は歩いてみないとだけど。」
耕作「じゃあ、座って待とうか?」
柔「うん、そうするね。」
柔は寄り添って座った。
柔「写真も町内で撮ってこようかな?」
耕作「そうだね、折角町内に有るなら使った方が良いね。」
柔「じゃあ、おかあさんに聞くね。」
耕作「そろそろ下で待ってようか。」
柔「うん。」
二人はポットとカップを持つと柔はバッグも持ち、耕作も
カメラを持って一緒に下りて台所に行った。
玉緒「もう、そろそろ迎えが来るんじゃないの?」
柔「うん、そう思って下りてきた。」
柔「ここに座って待ってて良い?」
玉緒「良いわよ、柔?印鑑屋の名前はこれだから、昨日の宝石店の
2軒先にあるから。」
柔「ありがとう~、帰りに寄ってくる、あ、それと写真館無かった?」
玉緒「写真館は印鑑屋の向かいにあったかな?」
柔「よく覚えてるね~、じゃあ、そこを訪ねてみる。」
柔「あ、そうだ、結婚式で写真撮って貰う様にお願いしてきて良い?」
玉緒「あ~、そうだわね、お願いしてみて?」
耕作「日付と時間を言わないといけないよ?柔さん。」
柔「あ、そうだね。」
鴨田「ごめんくださ~い、迎えに来ました。」
耕作「鴨田、ありがとうな、今行くから少し待ってて。」
柔「じゃあ、おかあさん、行ってくる。」
耕作「行ってきます。」
玉緒「気をつけて行きなさい。」
柔、耕作「はい。」
二人は玄関に向かった。
耕作「じゃあ、お願いするよ、鴨田。」
柔「すみませんね、鴨田さん。」
鴨田「いえいえ、お安い御用っすよ。」
二人は鴨田の車に乗り込むと西海大学へ向かった。
鴨田「松田さん、西海大で撮影しても大丈夫なんすか?」
耕作「祐天寺監督の許可を貰わないといけないけど、多分、大丈夫じゃないかな?」
柔「あたしを中心に撮るって言えば許可してくれそうだけど。」
耕作「そうだね、その方が良いね。」
鴨田「そろそろ着きますよ。」
鴨田の車は西海大の駐車場に到着した。