柔と耕作(松田)の新婚日記 3日目 (午前編第4部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を8分割で表記しています。
会社の前でタクシーを降りた二人はビルへ入って行き
上に上がって編集部のドアを開けた。
耕作「おはようございます、編集長。」
編集長「おぉ~、早かったな、持って来たのか?」
耕作「昨日の西海大学の様子を記事にしてみました。」
耕作が編集長に原稿を渡すと編集長は原稿に目を通した。
編集長「うむ、お前らしい記事の切り口だな、これは他の記者には
書けない内容になってる。」
編集長「向こうへは至急FAXで送っておこう。」
耕作「お手数をお掛けします。」
編集長「何を言う、これ位当たり前の事じゃ無いか。」
耕作「編集長?」
編集長「何だ?まだ何かあるのか?」
耕作「俺達が同居しているのを全社にFAXで知らせて欲しいのですが。」
編集長「良いのか、そんな事をして。」
耕作「構いません、これは猪熊家で話し合っていますので。」
編集長「抜け駆けする奴が出て来ないとも限らないぞ?」
耕作「大丈夫かと思います、これからお話する事を聞けば納得して
頂けると思いますから。」
編集長「分かった、話してみろ。」
耕作「編集長が言われてた危惧を払拭する様な情報をこちらから
提供して構いませんから。」
編集長「うん?どういう事なんだ?」
耕作「俺達は今から婚姻届けの必要書類を取りに区役所へ行って
来るんですが、その婚姻届けを明日の10時に世田谷区役所
へ提出します。」
耕作「それの取材をフリーにして欲しいのです、これをさっきのFAXに
同時記載したら、俺達が同居してても違和感は無いと思うので
抜け駆けとか無くなると思います。」
編集長「松田君、君はそこまで考えていたのか、良かろう、FAXは文書を
作成次第、会見に参加していた全社に送付する。」
耕作「お手数をお掛けします、よろしくお願いします。」
柔「あたしからもお願いします。」
編集長「いよいよって言う感じになって来たな、結婚式楽しみにしているぞ、
六日後だったな?」
耕作「はい、お待ちしています。」
柔「是非お越しください。」
耕作「編集長?これは個人的なお願いなんですが。」
編集長「婚姻届けの証人に俺をって事か?」
柔「凄~い、編集長さん良く分かりましたね。」
編集長「柔さん?今、婚姻届けと聞いてたからピンときたんですよ。」
柔「でも、それだけで証人にって分かるの、凄いですよ?」
編集長「伊達に年は取ってませんからね。」
耕作「後もう一人を鴨田に頼もうかと思っているんですが。」
編集長「鴨田~、鴨田は居るか~。」
鴨田「はい、何っすか?」
編集長「ちょっと、こっちに来い。」
鴨田「了解っす。」
鴨田が耕作達の傍に来た。
鴨田「あ~、松田さんと柔さんまで、何っすか?」
耕作「鴨田、婚姻届けの証人になって欲しいんだが印鑑持ってるよな?」
鴨田「机に入ってるっすよ。」
耕作「編集長、明日の9時にここへ来ますので、その時にお願いします。」
編集長「そうだな、9時なら10時に間に合うな、構わんよ待ってるからな。」
鴨田「忘れない様にしておくっす。」
耕作「あ、編集長?鴨田を今日の14時からお借りしても構いませんか?」
編集長「うん、どうするんだ?」
耕作「昨日から西海大学で柔が練習してるので、それの撮影を
やって貰おうかと思っています。」
編集長「お~、そういう事なら是非、こちらからお願いする。」
耕作「早速のご許可ありがとうございます。」
耕作「鴨田、済まない、今日の14時に猪熊家へ迎えに来てくれ。」
鴨田「了解っす、14時っすね。」
耕作「済みません、お願いごとばかりで、それでは区役所巡りに行ってきます。」
柔「お邪魔しました、失礼します。」
編集長「用心して行けよ、また明日な。」
鴨田「忘れずに行くっす。」
二人は編集部を後にしてビルから出るとタクシーを拾って
耕作の旧住所の区役所へ行った。
区役所前でタクシーを降りるて二人が入って行くと職員達が一斉に
耕作達を見て拍手が起こった。
二人はそれに対して礼をした。
耕作が窓口へ行くとそこの担当から祝辞を言われた。
耕作は転出届の書類を出すと、暫くして転出証明書を貰った。
二人は窓口にお礼を述べて入り口を出る際も職員達に一礼をした。
出ていく際に後ろでまた拍手が起こって口々に祝辞を述べていた。
柔「相変わらずの挨拶攻めだね?」
耕作「まあ、覚悟はしていたから大丈夫だよ。」
耕作「それより、君は大丈夫かい?」
柔「まだ、走るのは無理だけど大丈夫だよ。」
耕作「きつくなったら言うんだよ?」
柔「うん、多分、大丈夫と思うよ。」
二人はまたタクシーを拾うと世田谷区役所へ向かった。
区役所前でタクシーを降りると区役所内に入って行った。
ここでも二人の姿を見止めると一斉に拍手が起こった。
二人は一礼をして耕作は転入届をしに行った。
また窓口で祝辞を言われた。
転入届を済ませると、二人で戸籍抄本を発行して貰った。
二人はその後婚姻届けを貰いに行くとまた祝辞を言われた。
職員「いよいよご結婚ですか、おめでとうございます。」
耕作、柔「ありがとうございます。」
耕作「ここの責任者の方はおいででしょうか?」
職員「はい、あそこに座っている人がそうです。」
耕作「明日、婚姻届けを出しに来るんですけど、その際にマスコミが
押し掛けると思われますので、一言、そのお詫びを申し上げ
たいのですが構いませんか?」
職員「少々お待ち下さい。」
その職員は責任者の所へ行くと耕作の伝言を伝えていた。
責任者が耕作達の元へ来た。
責任者「この度はご婚約おめでとうございます。」
耕作、柔「ご丁寧に、どうも、ありがとうございます。」
責任者「明日婚姻届けを提出されるとの事ですが、その際に
マスコミが来るのでしょうか?」
耕作「ご迷惑をお掛けしない様に表だけの取材にします、でもお騒がせする事に
変わりは無いのでお詫びしたいと思って、お呼び立てして申し訳ありません。」
責任者「いえいえ、今話題のお二人が世田谷区民である事を誇りに思います、
館内の取材は事前申請が必要なのですが、そういう事でしたら、どこも
お断りしておきます。」
耕作「ご配慮感謝いたします、出来るだけ短時間で切り上げますが、
ご迷惑をお掛けします。」
責任者「ご丁寧にありがとうござます、お二人の結婚をお喜び申し上げます。」
耕作、柔「ありがとうございます、それでは明日お伺いします、
その際はよろしくお願いします。」
二人は職員達に深々と一礼して表へ出て行った。
ここでも出る際には盛大な拍手で送りだされた。
外へ出ても、会う人会う人に祝辞を言われた。
二人はその人達に会釈をしてお礼を述べた。
耕作「ふ~、終わった、戻って婚姻届けを書こうか。」
柔「いよいよ、猪熊 柔から松田 柔になるんだね?」
耕作「まあ、君は姓が変わっても柔さんとか柔ちゃんって
呼ばれるから余り関係無いかもね?」
柔「そうだけど、これで法的にも夫婦になるんだよ?」
耕作「そうだね、君にとっては重要な事だったね。」
柔「うん、これでやっと全部終わるんだね~。」
耕作「まだ、結婚式と披露宴そして新婚旅行が残ってるよ?」
柔「それは形式的なもんだしね。」
耕作「確かに、そうなんだけど、お披露目って言うのは大事な事だからね?」
柔「お披露目ならこの前、全世界にしちゃったけどね?」
耕作「そうか、君の言う通り形式的になってしまってるね。」
柔「早く帰って婚姻届け書こう~?」
耕作「そうだね。」
二人はタクシーを拾うと猪熊家へ向かった。
猪熊家の前でタクシーを降りると木戸から中へ入った。
玄関を開けると玉緒が待っていた。
玉緒「お帰りなさい。」
耕作、柔「ただいま~、戻りました。」
玉緒「耕作さん、編集長さんから電話でFAXは先程送付したそうですよ。」
耕作「そうでしたか、ありがとうございます。」
柔「今から婚姻届けを書くの~。」
玉緒「そうなんですね、間違えない様にお書きなさい。」
柔「えへ、3通貰って来たから大丈夫だよ~。」
玉緒「3通とも書き間違えない様にね?」
柔「う、あり得そうだから、最初から間違えない様にしっかり、落ち着いて書くね。」
玉緒「うふ、そうなさい。」
柔「あなたは先に・・。」
耕作「あ、いや、俺も一緒に持って上がるから。」
玉緒「相変わらずの以心伝心ぶりです事。」
柔「あは、お願いね~。」
三人は台所へ行くと玉緒はお昼の仕度を始めた。
柔「あっ、あたしも手伝う~。」
玉緒「これこれ、あなた、今、婚姻届けを書くって言ってませんでした?」
柔「あ~、忘れそうだった、あぶな~。」
玉緒「もう、この子は~。」
耕作「こうじゃないと、柔さんじゃないから構いませんよ。」
柔「あなた、それ、少し酷くない?」
耕作「前も言ったと思うけどな~。」
柔「・・・、あ、そうだったね、ごめんね~。」
柔「手伝う事が出来たら呼んでね~。」
玉緒「婚姻届けを完成させたらね?」
柔「は~い。」
耕作「それじゃ、上に居ます。」
玉緒「はい、柔?頑張って。」
柔「うん、頑張る~。」
二人はポットとコーヒーセットを持って部屋に入った。
耕作「コーヒー飲んで書くかい?」
柔「うん、そうしよう~。」
柔はコーヒーを2杯入れると片方を耕作に渡した。
柔「はい、婚姻届けの無事提出を祈ったコーヒーだよ。」
耕作「その前に無事書けるかを祈った方が・・。」
柔「あ~、酷~い。」
耕作「またハンカチで手にボールペンを結び付けようか?」
柔「あ~、それ懐かしいね~。」
耕作「ふふふ。」
二人はベッドに寄り添って座った。
柔「あの後ね?ちゃんと書けて思わず、あなたの名前を呼びながら
泣いちゃったんだよ。」
耕作「そうだったんだ、見たかったな、その光景。」
柔「それでね、洗ったハンカチを干してる時に、あれ?これって
恋なのかなって思ったんだ。」
耕作「それが、俺を意識した始まりだったんだね?」
柔「うん、そうだよ。」
耕作「その時は、まだ、ここまでの事は当然考えて無かったよね?」
柔「うん、短大に行けるかどうかと西海大に連れて行かれてたからね。」
耕作「なるほど、その時期に起こってたんだね。」
柔「うん、でも昨日で西海大への蟠りも無くなったしね。」
耕作「良かったね、そうやって少しずつでも恩を返していけば良いと思うよ。」
耕作「出掛ける前の君みたいに、一度に何でもしようとすると失敗するからね?」
柔「そうだよね、少しずつ思い付いた時にやっていけば良いんだよね。」
耕作「うん、その通りだよ。」
柔「まだ、お昼まで時間あるけど、先に婚姻届け書き上げようか?」
耕作「うん、その方が良いね、早いに越した事は無いから。」
二人は立ち上がり耕作が机の椅子に座り先に書き上げて押印した。
耕作「次は柔さんの番だよ、抄本を見ながらその通りに
書くだけで良いから、落ち着いて。」
柔「はい!」
耕作は柔を座らせた。
柔は真剣な表情で抄本とにらめっこする感じで書いていった。
最後にこれで使う事も無くなる印鑑で押印した。
柔「出来た~、どう?間違ってないよね?」
耕作「うん、どこも間違えてないよ、偉いね~。」
柔「うふ、褒められちゃった~。」
耕作「じゃあ、大事な書類だからこの封筒に入れておこうか。」
柔は婚姻届けを四つ折りにして封筒の中へ入れて自分のバッグに入れた。
耕作「そのバッグ、明日忘れない様にね。」
柔「あなたも覚えててね?」
耕作「うん、忘れない様にするね。」
柔「あなた、これ食べて~。」
耕作「ありがとうね、朝のサンドイッチか、小腹が空いてたから、丁度良かった。」
柔「コーヒーは?」
耕作「お願いね。」
柔「うん、分かった~。」
柔はコーヒーを入れると耕作に渡した。
柔「この後どうする?」
耕作「君は眠くないの?」
柔「少し眠いかも?」
耕作「じゃあ、部屋着に着替えて横になろうか?」
柔「うん、そうする~。」
柔は部屋着を出すと、それに着替えた。
耕作「それにしたんだね?」
柔「うん、あなたを悩殺しようかと。」
耕作「柔さん?」
柔「な~に~?あなた。」
耕作「俺を誘惑して何をしようと思ってるのかな?」
柔「え?何もしないよ?」
耕作「でも、今悩殺って。」
柔「あなたが喜ぶかなって思っただけだよ?」
耕作「あ~、そういう事ね。」
柔「嬉しくなかった?」
耕作「いやいや、その姿だけで嬉しいよ?」
柔「それなら良いんだ~、あたしも嬉しいから。」
耕作はコーヒーカップを机の上に置いた。
耕作「じゃあ、横になろうか?」
柔「じゃあ、全部脱ごうか?」
耕作「へ?何で?」
柔「今朝の続きするんじゃないの?」
耕作「ちょっと横になるのに何で今朝の続きって事になるのかな?君は。」
柔「あなたが喜ぶと思ったから。」
耕作「や・わ・ら・さ・ん?」
柔「ごめんね~、わざとだった。」
耕作「そうだと思ったよ、さあ、横になろう。」
柔「うん。」
二人は寄り添う様にベッドに横になった。
耕作は柔の頭を撫でていた。
耕作「どう?体の方は。」
柔「もう大丈夫かな?さっき歩いてて、そう思った。」
耕作「そう、良かった、でも、柔道は無理そうだよね。」
柔「うん、トレーニング位は何とかなるけど乱取とかはまだ無理かな?」
耕作「大学の更衣室でその事を富士子さんに話してみたら?」
柔「うん、そうしてみるね。」
柔「あなた?」
耕作「何だい?柔さん。」
柔「あたしの事を気遣ってくれてありがとう。」
耕作「奥さんの体調を気遣うのは当然だよ?」
柔「奥さん・・良い響きだね、でも。」
耕作「でも?何だい?」
柔「あたしのせいで、あなたが我慢するのは止めてね?」
耕作「あ、それは大丈夫だよ?俺も君に聞いてからしかしないから。」
柔「必ず、聞いてよね?」
耕作「うん、今迄みたいにちゃんと聞くから。」
柔「あなたに我慢なんかさせたら、それこそ奥さんとして失格だから。」
耕作「そこまで考えてくれてるんだね、ありがとうね。」
柔「うふふ、いよいよ明日か~、待ち遠しいね~。」
耕作「そうだね、晴れてって言うのは明日なんじゃないかって思うよね、
実質的には、君はもう俺の奥さんだから。」
柔「うん、あなたも、あたしの旦那様だね。」
耕作「気が早いけど子供の名前でも考えてみる?」
柔「良い考えね~、男の子と女の子両方考えておこうか?」
耕作「そうだね、どちらが出来ても良い様にね。」
柔「あなたはどんな名前が良いの?」
耕作「君はどうなの?」
柔「あ~、ずる~い、あたしが先に聞いたのに~。」
耕作「ずるいって、うん、分かった、まずは女の子から考えるね。」
柔「うん、そうだね~。」
耕作「柔さんにちなんで一字の漢字で表すと、どんな名前かな?」
柔「別に一字じゃなくても良いんじゃない?」
耕作「そこは、柔二世って言われるから、一字の方がしっくりきそうだからね。」
柔「なるほど、そういう考えもあるね。」
耕作「舞とかどうかな?踊りを舞うの舞ね。」
柔「松田 舞、良いね、古風な感じもするし、語呂も良いね。」
耕作「柔さんは、どんなのが良いの?」
柔「あたしは一字に拘らないでいくね?」
耕作「うん、良いよ。」
柔「寧々はどう思う?寧を二つつづけた漢字だけど。」
耕作「松田 寧々、良いかも、ただ年取った時がどうなのかかな?」
柔「あ~、そこまで考えて無かった~、もう一回良い?」
耕作「うん、候補は多い方が良いからね。」
柔「う~ん、詩織はどう?詩は朗読したりするあれで、
織は織物のあれだけど。」
耕作「松田 詩織、うん、良い感じだね、語呂も良いね。」
柔「取り合えず、女の子で3つか、今度は男の子?」
耕作「うん、そうだね、じゃあ、今度は柔さんからどうぞ。」
柔「うん、考えてみる。」
柔「う~ん、耕一じゃだめ?耕は、あなたの名前からで漢数字の一。」
耕作「なるほど、俺の名前から一字取ったんだね、良いかもよ?」
柔「ほんと~?でも難しいね~。」
耕作「うん、名前って結構、難しいよね。」
耕作「じゃあ、次は俺だね。」
柔「うん、どんなのが出てくるか、楽しみ。」
耕作「う~ん、誠はどうかな?誠実とかで使う誠ね」
柔「松田 誠、良いね~、しかし、あなたって名前考えるの上手いよね~。」
耕作「思い付いたの言ってるだけなんだけどね?」
柔「思い付くのが凄いと思う。」
耕作「あと一つずつ考えてみる?」
柔「そうだね、じゃあ、さっきの逆の順番で良いかな?」
耕作「うん、俺からだね。」
柔「うん、どうぞ。」
耕作「う~ん、玲はどうかな?王偏に命令の令の一字だけど。」
柔「松田 玲、良いね、これって、「あきら」とも読めるんだよね?」
耕作「うん、だから、男の子の名前にも使えるかな?」
柔「次はあたしだね、考える、・・・弥生は?弥生時代の弥生ね。」
耕作「松田 弥生、うん、字並びも良いね、良いかも。」
柔「今度は、男の子か、う~ん、・・・あ~、分かんな~い。」
柔「もう、おじいちゃんから貰おう、悟朗でいいや。」
耕作「柔さ~ん、捨て鉢にならないで?」
耕作「まあ、滋悟朗さんも喜びそうだから良いかもね。」
柔「さあ、あなたの番だよ?うふふ。」
耕作「何か、罰ゲームっぽくなってない?」
柔「さあ、さあ、答えなさい?」
耕作「仕方ないな~、え~っと、・・・滋かな?読みは「しげる」でどう?
これは滋悟朗さんの名前の最初の一字だけど。」
柔「あ~、あなたもおじいちゃんの字使ってるし~。」
耕作「滋悟朗さんも喜ぶかもよ?」
柔「そうか、おじいちゃんが喜ぶなら良いか。」
耕作「5つ出たね、一応今日はこれ位にしとこう?」
柔「うん、物凄く難しいね、名前って。」
耕作「そうだね~、後、意味とかも考えないといけないみたいだし。」
耕作「実はね、もう一つ有るんだけど、言っても良い?」
柔「うん、聞きたい。」
耕作「和っていう字なんだけど、平和の和ね、これの読みが
「のどか」と「やわら」なんだよね。」
柔「へ~、それも良いんじゃない?」
耕作「候補に入れても良い?」
柔「勿論よ?多い方が良いしね。」
耕作「まだ、眠くならないの?」
柔「少し眠くなってきた。」
耕作「こうしたら眠れるかも?」
耕作は腕で柔の頭を支える様にして胸につけた、そして頭を撫でた。
柔「安らげる、これ。」
耕作「うん、ゆっくり、おやすみ。」
柔「うふふ。」
柔は目を瞑って少しすると静かな寝息をたてて眠ってしまった。
耕作「(可愛いな~、ほんとに寝顔が天使みたいだな。)」
耕作は柔の頭に顔をつけると目を瞑り、柔の寝息を
聞いていたが、そのまま眠ってしまった。