柔と耕作(松田)の新婚日記 3日目 (午前編第3部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を8分割で表記しています。
柔「うん、それが良いね、動きに無駄が無いよね、そうすれば。」
耕作「まるで、君の柔道そのものみたいに?」
柔「あはは、そうだね~、でも、あたしの柔道はまだまだ
無駄な動きが有ると思ってるんだよ?」
耕作「そうなんだ、俺の目から見ると無駄な動きは無い様に見えるんだけど、
君がそう思ってるなら有るのかな?」
柔「あなたが言ってた様に、あたしの柔道は体が勝手に反応してるから、
無駄な動きが、あたしには良く分からないのよね~。」
耕作「そうか、相手のレベルが近いほど、そういう柔道になるから
分かり難いんだね?」
柔「レベル云々じゃなくても、体が勝手に動いてる感じは有るんだよね、
だって、この技でって考えて無いもん。」
耕作「え?開始前に何も考えて無かったの?」
柔「そうだよ?組んだ瞬間に体が勝手に動いてる感じ?」
耕作「恐るべき事実が・・。」
柔「その時、耕作はこの子は何を言ってるんだと思った。」
耕作「ナレーション、ありがとうね。」
耕作「でも、今のナレーション概ね当たってた。」
耕作「今まで対戦した相手全てがそうなの?」
柔「そうかもしれない。」
耕作「つまり、君は得意技である一本背負いで決めてやろうって、
考えてた訳じゃ無いんだ。」
柔「そういう事になるかな?」
耕作「連続技もそうなんだよね?」
柔「うん、こう来たからこう返そうなんて考えて無かったよ?」
耕作「と言う事はだよ?君は後から、あ、こう動いたんだって
思ってた訳になるんだよね?」
柔「うん、そうだね。」
柔「向こうで教えてた時に相手の重心の移動で、相手が次に何をしようと
してるか分かるって言ったんだけど、これは、あたしだけなのかなって
後になって思った。」
柔「あたしも上手く説明出来ないんだけど、体中がそういう重心の
位置を把握出来るセンサーみたいな感じになってる?」
柔「でも、それはあたしには分かっていない?」
柔「ただ、これって、あたしの精神状態とか体調でかなり違うけど。」
柔「だから、ユーゴでは全然発揮出来なかったみたいなの。」
耕作「君の言いたい事は概ね理解出来たよ。」
耕作「つまり、君の全身の感覚がそういう事を把握して、次に取るべき行動を
瞬時に無意識の情報として体に伝えてるって事になるのかな?」
耕作「これって、この前も言ったけど動物的感覚だね。」
耕作「分かり易く説明すると、条件反射に相当するのかな?」
柔「あ、それなら分かり易いね、こうされたから、体がこう
反応するってあれでしょう?」
耕作「うん、そうだね、君は小さい頃から滋悟朗さんから徹底的
に鍛えられてた。」
耕作「その事が体に沁み込んでて体が条件反射的に技を繰り出してるん
だって事になるね。」
柔「そうなのか~、頭で考えるより先に反応してるって条件反射
だったのね、でもこれって誰でもそうなれるんじゃ?」
耕作「それに該当するのがテレシコワさんかな?」
耕作「彼女も練習でそれを身に付けたって虎滋朗さんが言ってた。」
耕作「君が言ってた相手の動きを重心の移動で判別する能力が
天性の素質なのかもしれないね。」
柔「先生の素質?」
耕作「や・わ・ら・さ・ん・?」
柔「な~に~?あ・な・た。」
耕作「今のはわざとだよね?」
柔「てへ、ばれちゃった?」
耕作「もう~、そういう所、大好きだよ?」
柔「えへへ、あたしもあなたのそういう反応大好き~。」
耕作「話は戻すけど・・。」
柔「え~。」
耕作「何で、え~、なのかな?」
柔「言ってみただけ~、えへ。」
耕作「まったく~、話は戻すけど、君の天性の素質なら他の人
には理解出来ないって思うよ?」
柔「天使の素質?」
耕作「まあ、君は俺にとって天使そのものなんだけど、ってこら~。」
柔「うふふ、ありがとう~。」
耕作「ま~、この子は良く次から次にそういう言葉が出るよね~。」
柔「茶々入れてごめんね~。」
柔「でも、今の、あなたの説明で、あたしが疑問に思ってた事が
納得出来た、そうか~、道理で重心の話してた時に困惑した
顔をしてた訳だったんだ。」
柔「さっき、ナレで言った様に、何言ってるんだ状態だったのね。」
耕作「うん、だから、向こうの後半にやってた教え方は上手いって
思ったんだ、あれならみんな理解出来るって。」
柔「あのやり方で良いかどうかは相手次第だけどね?」
耕作「そうだね、最後のやり方はある程度柔道をやってない
人にしか分からないと思う。」
耕作「もしかして、君、あの時に相手のレベルに合わせた
練習方法に切り替えてたの?」
柔「ううん、そこまで考えて無かったよ?」
耕作「恐るべき・・以下略。」
柔「え~、何でそこを略すの~?」
耕作「推測して下さい。」
柔「それ、誰に言ってるの?」
耕作「内緒。」
柔「ケチ~。」
耕作「ははは、でも、君って練習相手の動きで瞬時にレベルを
判断出来るんだね、凄い事だよ。」
柔「それ、最初に藤堂さんと対戦した時には頭で理解してた、
あ、この人弱いって。」
耕作「それで、あんなに技を外そうとしてたんだね?」
柔「真面にやったら、ほんとに簡単に一本取れてたから。」
耕作「なるほど、その時から既に本領発揮してたんだ。」
柔「何で、こんなお話になったんだろう?」
耕作「君が無駄な動きが~って言ったからかな?」
柔「その後に、あなたが君の柔道と~って言ったからじゃない?」
耕作「あ、そっちからの流れでこうなったのか、相変わらず
流れで最初の話と内容が違ってる訳だ。」
柔「ほら~、やっぱり、あなたが流れを変えてるんだよ?」
耕作「でも、その流れを変える切っ掛けを作ったのは君だよ?」
柔「じゃ~、お互い様なんだね?」
耕作「そういう事になるのかな?」
柔「しかし、良く話すよね~、あたしも、あなたも。」
耕作「だから・・・。」
耕作、柔「漫才だって言われたんだ。」
耕作、柔「ふふふ。」
耕作「夫婦漫才でデビュー出来るかもね?」
柔「あたしが柔道止めた時に考えましょうか?」
耕作「それまでに話題が尽きなければだけどね?」
柔「でも、あの最中でも、やってた気がする。」
耕作「や・わ・ら・さ・ん・?」
柔「な~・に~?あ・な・た。」
耕作「また、真似して~。」
耕作「気がするんじゃなくて、やってた、だよ?」
柔「そう言えば、二人とも笑ってたね。」
耕作「何で笑ったかは忘却の彼方に消えて行った。」
柔「文学的表現だね?」
耕作「単純に言えば、忘れちゃった~、なんだけどね?」
柔「ね~、趣あるよね~。」
耕作「今、ふっと思った。」
柔「何を思ったの?」
耕作「君を猫みたいだって言った事、君がね~ね~言ってるのが
にゃ~、にゃ~に感じが似てるからだって。」
柔「そう言えばそうなんだって思えるね。」
耕作「まあ、君が可愛いからってのも有るけど。」
柔「うふ、ありがとう~。」
耕作「そろそろ用意しようか?」
柔「じゃあ、外出着に着替えるね。」
耕作「そう言えば、エプロンまだバッグの中だよね?」
柔「あ~、出すの忘れてた~。」
耕作「出して、台所のどこかに置いておかないと、いちいちここに取りに
来ないといけなくなるんじゃない?」
柔「そうだよね、出して持って行かないと。」
柔「サンドイッチどうしよう?」
耕作「ラップに包んでおけば、どこかで食べられるんじゃ?」
柔「そうだね、そうしよう~っと。」
耕作「柔さん?」
柔「な~に~?あなた。」
耕作「一度に色々しようとすると失敗するよ?」
柔「あ、だよね、順序立ててしないと・・。」
耕作「まずは着替えかな?」
柔「うふ・・。」
耕作「はい、はい、何を着て行くか持って来たら着替えさせてあげるから。」
柔「わ~い、お着替え、お着替え~。」
耕作「ところで、ちゃんと動けるの君は。」
柔「あ~、忘れてた~。」
柔「あ、でも、もう大丈夫かな?」
耕作「良かった、やっぱり運動してるから順応性に富んでるんだね。」
柔は立ち上がると着替えを選んで耕作の元に戻ってきた。
柔「これで良いかな?」
耕作「このミニスカートで行くの?」
柔「セクシーでしょう?」
耕作「まあ、セクシーだけど、俺以外に見せたくない気がする。」
耕作「それに、それって座ったら下着見えない?」
柔「見えるのかな?試してみる?」
耕作「そうだね、一回試さないと分からないしね。」
柔「じゃ~、着せて?」
耕作「仕方ないな~。」
柔「あなた?」
耕作「何だい?」
柔「顔がにやけてるよ?」
耕作「それはね~、嬉しいから。」
柔「うふふ、じゃあ、お願いね~。」
耕作は柔が着ているスカートを脱がせた。
耕作「ねえ、柔さん?」
柔「な~に~?あなた。」
耕作「このショーツ、丈が短くない?色も黒だし。」
柔「お気に召しませんか?あなた?」
耕作「いや、俺は嬉しいけど、・・。」
柔「人に見せる物じゃないけど?」
耕作「でも、更衣室では見られるんじゃ?」
柔「女の人だよ?見るの。」
耕作「でも、派手じゃないの?これって。」
柔「女子高生じゃないんだから、これでも大人しい方だよ?」
耕作「へ~、これで派手じゃないのか~。」
柔「もっと派手なのにしても良いけど?」
耕作「え?もっと派手なのも持ってるの?」
柔「有るよ?ちなみにTバックじゃないからね。」
耕作「どんなのか見たくなった。」
柔「もう~、や~だ~、エッチ~。」
耕作「お約束ありがとうね。」
柔「いえいえ、どういたしまして。」
耕作「で、その物は見れるの?」
柔「うん、有るよ?見るの?」
耕作「どんなのか見たいかも。」
柔「ちょっと、待っててね。」
柔は洋服ダンスの引き出しから、ショーツを取り出して耕作に見せた。
柔「これだよ。」
耕作「うわ、これって生地薄い、おまけに透けてる部分が多いね。」
耕作「横は紐で結ぶのか、これ穿いた事あるの?」
柔「ううん、あなたに見せる為に買ったけど穿いた事無いよ。」
耕作「もしかして、俺を喜ばせる為だけに買ったの?」
柔「うん、そうだよ?」
耕作「感激した、今度穿いて見せて?」
柔「うん、良いよ、言ってくれたら穿くから。」
耕作「じゃあ、スカート穿かせるから。」
ミニスカートを穿かせた。
柔「どういう座り方しようか?」
耕作「俺、床に座って見るから、柔さんはベッドに座って。」
柔「うん、分かった~。」
耕作は床に胡坐をかいて座った。
柔は耕作の正面で普通にベッドに座った。
柔「どうかな?」
耕作「はい、アウト~。」
柔「え~、両膝を真直ぐでアウトなの~?」
耕作「うん、君の下着が覗いてる。」
柔「や~ん~、エッチね~。」
耕作「お約束かい?」
柔「うん、そうだよ?」
耕作「う~む、じゃあ、足を斜めにしてみて?」
柔「こう?」
耕作「はい、それもアウト~。」
柔「え~、これもアウトなんだ。」
柔「いっそ開き直ってこれは?」
耕作「あの~、柔さん?」
柔「な~に~?あなた~。」
耕作「開き直るって股開いてどうするのかな?君は。」
柔「あなたに見て貰おうかと思って。」
耕作「なるほど、眼福でした、ってこら~、人前でする格好じゃないよ?」
柔「あは、怒られちゃった~。」
耕作「いや、怒ってないから、眼福って言ったの。」
柔「眼福って何?」
耕作「眼福って言うのはね、柔さんを見る事なの。」
柔「あたしを見る事?意味が良く分からないんだけど。」
耕作「意味はね?美しいものを見る事だよ?」
柔「え~、ほんとに~、ありがとう~。」
耕作「いえいえ、でも、そのスカートだと椅子に腰かけられないね。」
柔「バッグを持ってここに置いたら。」
耕作「あ、それなら大丈夫かな?」
柔「じゃあ、このバッグにサンドイッチ入れておくね。」
耕作「それは良いね、じゃあ、それで良いかな?」
柔「上はブラから替えても良いかな?」
耕作「そうだね、柔道着は良いけど普通の服だとバストラインが
強調されそうだしね。」
柔「やだ、も~、エッチ~。」
耕作「お約束ありがとう~。」
柔「いえいえ、どういたしまして。」
耕作「どれにするの?」
柔「これ~。」
耕作「あの~、や・わ・ら・さ・ん?」
柔「な~・に~?あ・な・た。」
耕作「これって谷間強調タイプじゃなかったのかな?」
柔「よく覚えてるね~、そうだよ?」
耕作「向こうで言わなかったかな~?」
柔「あ・な・た?」
耕作「何だい?」
柔「あたしは既にあなたのものなのよ?」
耕作「あ、そうか、心配しなくても良いんだったね。」
柔「だから、お・ね・が・い・ね?」
耕作「ほんと、君は言い回しを巧みに使い分けるよね~。」
柔「早く~。」
耕作「あの~、柔さん?」
柔「な~に~?あなた。」
耕作「何で、俺の方を向いてるのかな?」
柔「あなたが見たいかと思って、あたしのバスト。」
耕作「前に言ったよね?ホイホイ見せるもんじゃないって。」
柔「え~、良いじゃな~い、嬉しくないの?」
耕作「いや、それは凄く嬉しいけど。」
柔「じゃ~、このままで良いよね?」
耕作「もう~、しょうがないな~。」
耕作「これどうやって脱がすの?」
柔「向こうで言ったはずなんだけどな~。」
耕作「あ、分かった、両手を上げて。」
耕作はスポブラを上に上げて脱がせた。
耕作「おぉ~、眼福。」
柔「今の眼福は何を見てのなのかな~?あ・な・た?」
耕作「ふふふ、その揺れ動く様、お見事としか言い様が無い動きでした。」
柔「もう~、やだ~、エッチ~。」
耕作「あの~、上半身裸で隠そうともしてない君が言っても説得力が
無いかと思うんだけど?」
柔「お・や・く・そ・く・だよ~。」
耕作「でも、やっぱりきれいなバストしてるよね~。」
柔「朝っぱらからする会話じゃないよね?うふふ。」
耕作「じゃあ、着けるね。」
柔「あ、ちょっと待ってね。」
柔は後ろを向いて少し前屈みになった。
耕作「何で、そんな恰好するの?」
柔「こうするのが基本なんだって。」
耕作「どうして基本なんだろう?」
柔「バストって下に下がるからじゃないのかな?」
耕作「あ、そういう事ね。」
耕作「じゃあ、着けるね。」
耕作は柔にブラを着けた。
柔が胸の両脇から中心に向かって手を動かしていた。
耕作「何してるの?」
柔「こうすると更にバストアップするんだって。」
耕作「ほぉ~、そうなんだ。」
柔「これで良しっと。」
耕作「こっち向いてみて?」
柔は耕作の方を向いた。
耕作「おぉ~、凄~い、谷間が~。」
柔「や~だ~、もう~、エッチね~。」
耕作「後は上に着る服だけど、どれにするのかは分かってるけど。」
柔「これだよ~。」
耕作「だよね~、それにするの分かってた。」
耕作はシャツを受け取ると柔に着せた。
柔「後はカーディガンを羽織って終わり~。」
耕作「化粧は?」
柔「少しだけするね。」
耕作「うん、待ってるね。」
柔はバッグから口紅とファンデーションを取り出すと
手鏡を見ながら化粧を始めた。
耕作「なるほど、化粧とは良く言ったものだ。」
柔「化けてるって言いたいのかな?」
耕作「いやいや、柔さんは化けてないよ?よりきれいになってるだけだから。」
柔「ありがとう~。」
柔「これで良しっと。」
耕作「なるほどね~、女性が時間かかる訳だね?」
柔「あなたに恥はかかせられませんからね?」
耕作「俺の為なんだね、ありがとうね~。」
柔「後は~、エプロンとお盆を持って台所に行くだけね。」
耕作「俺はカメラだけかな。」
柔「あ、あなた、ポットとコーヒーカップだけお願い~。」
耕作「分かった、持って降りるね。」
柔「じゃあ、一回下に行こうか?」
耕作「そうだね、挨拶してないからね。」
二人はそれぞれに持つものを持つと階下へ降りて行った。
台所へ行くと滋悟朗達3人が居た。
柔「おじいちゃん、おとうさん、おはよう~。」
耕作「滋悟朗さん、虎滋朗さん、おはようございます。」
虎滋朗「おはよう~、昨日は上手く行ったみたいだな。」
滋悟朗「おはようさんぢゃ、うむ、女にして貰った様ぢゃな?柔よ。」
柔「もう~、おじいちゃんは露骨過ぎるよ~。」
滋悟朗「ぢゃが、柔よ、晴れ晴れとした顔をしておるぞ?」
柔「そうなの?」
虎滋朗「うむ、全てを吹っ切れた顔をしてるぞ?」
玉緒「お二人とも、もうその辺で勘弁してあげて下さらない?」
虎滋朗「そうだな、今から出掛けるのか?」
滋悟朗「どこへ行くのぢゃ?」
柔「耕作さんの会社に原稿を出すのと同居してる事を公表して貰いに行くの、
その後二人の区役所に行くよ。」
耕作「婚姻届けとそれに必要な書類を取りに行ってきます。」
滋悟朗「ほぉ~、松ちゃんが言ったんぢゃな?」
柔「うん、そうだよ~。」
虎滋朗「婚姻届けは明日出すのか?」
柔「うん、明日提出するけど、これはマスコミに解禁するのかな?」
耕作「柔さん、その案頂いたよ?」
柔「あれ違ってたの?」
耕作「うん、うち独占で共同配信にしようかと思ってたけど、今のを聞いたら
フリーで良いかなって思った。」
虎滋朗「ふむ、これぞ夫婦の共同作業だな。」
玉緒「そうですわね、妻が提案して夫がそれを採用する、正に夫唱婦随、
本来の意味とは逆だけど。」
滋悟朗「それは昔の言葉ぢゃからな、今ではどっちゃでも良いと思うがの?」
柔「おかあさん、ラップある?」
玉緒「何に使うの?」
柔「サンドイッチを包んで持って行こうかなって。」
玉緒「じゃあ、それは私がするから良いわよ。」
柔「ごめんね、お願い~。」
柔「後このエプロンをどこかに置いて欲しいんだけど。」
玉緒「ま~、沢山持ってるのね~、買ったの?」
柔「ううん、向こうに居る時に耕作さんから頂いたの。」
玉緒「まあ、まあ、耕作さんありがとうございます、この子の為に。」
耕作「いえ、向こうで料理してくれてたから、それ位はしないとって、
思ったものですから。」
柔「おかあさんも使って良いよ?」
玉緒「そうね~、虎滋朗さんこれなんかどうかしら?」
虎滋朗「お、お前、それはちょっと、う~ん、似合いそうだな。」
柔「へ~、おとうさん、見る目有るんだね~。」
虎滋朗「な、何を言うんだ、お前は~。」
柔「あはは、照れてる~。」
滋悟朗「玉緒さんもまだまだ若いから構わんぢゃろう?」
玉緒「もう、おとうさんったら。」
耕作「(良い家庭になったな、柔さん良かったね。)」
玉緒「そろそろ出かけるんじゃないの?」
柔「あ、そうだね、あなた?行こう?」
玉緒「柔、忘れ物。」
柔「あ~、大切な食糧が~。」
耕作「探検しに行くんじゃないからね?」
五人「ははは。」
耕作、柔「それじゃ、行ってきます。」
滋悟朗「気を付けて行ってくるんぢゃぞ。」
虎滋朗「うむ、二人とも頑張ってこい。」
玉緒「いってらっしゃい。」
二人は玄関を出ると、柔が先に木戸から出て周囲を確認して
耕作を呼び出して表通りに向かった。
耕作「歩くの大丈夫かい?」
柔「うん、もう普通に歩けるよ。」
耕作「そうか、それなら良かった。」
柔「あなた?原稿は持ってるよね?」
耕作「うん、持ってるよ、安心して。」
柔「タクシーで行くの?」
耕作「そうだね、まだ、あれから二日しか経ってないから挨拶攻めに会いそうだし。」
二人はタクシーで耕作の会社へ向かった。