柔と耕作(松田)の新婚日記 1日目 (午前編第1部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を9分割で表記しています。
前書き
本作は元作品のその後を架空の物語として表していて、元作品の一部の登場人物を
参考にして構成した物です。
本作では元作品の登場人物の性格等を参考にしていますが、一部変更を加えている
部分もあります。
尚、本作は元作品を否定する物ではなく、元作品のファンの皆様の気分を害する
恐れのある表現(特に柔の性格的な変遷と言動)もかなり含まれています。
本作では元作品で扱われていたエピソードを織り交ぜながら、柔と耕作の精神的な
成長と二人の関係の進展をコミカル且つシリアスな表現で描く様にしており、ご拝読
下さる皆様に楽しんで頂ければ幸いです
加えて、今回からはストーリーの都合上、性的描写も有りますので、そういう表現
を好まれない方はお読みにならない方が良いのではと思います。
本作をお読みになる方にお願いします。
柔と耕作とのしつこい位の会話の機微を楽しめない方は、お読みにならない方が
良いと思われますのでお勧め致しません。
出来れば自身が耕作または柔になった気持ちで読んで頂ければ幸いです。
お断り:行間を空けているの本文の大半が会話形式になっているので、読み易くする
為です、ご了承下さい。
本文
帰国一日目。 柔と耕作の長い長い一日(一日目)
耕作は今迄と違う感覚に囚われて目覚めた。
耕作「(そうか、ここは柔さんの部屋だった。)」
耕作「(もう練習に行ってるのか?)」
耕作「(今、何時だ?)」
耕作は柔の机に置いてある時計を見た。
耕作「(まだ、6時過ぎだったか。)」
耕作「(寝ていた所が冷たくなっている。)」
耕作「(何時から練習開始してるんだ?。)」
耕作「(今日は向こうで話し合った事を玉緒さんと滋悟朗さんに
話さないといけないな。)」
耕作「(明日会社で話すかどうかは、今日の結果次第か。)」
耕作「(うちの社で独占に出来るかも今日の結果次第だな。)」
耕作「(殆どが今日の結果次第って言うのも何かの必然なんだろうか。)」
耕作「(そろそろ起きるか?)」
階段で足音がした。
耕作「(柔さんかな?)」
ドアの開く音がして、足音がベッドに近づいてきた。
柔が耕作の顔を覗き込んできた。
柔「もう起きてたんだ。」
耕作「うん、さっき起きた。」
柔「あ、おはよう~、耕作さん。」
耕作「あ、柔さん、おはよう~。」
柔「まだ、寝てても良いよ?」
耕作「いや、もう起きようかと思ってた。」
耕作は起き上がりベッドに座ると、柔は隣に寄り添って座った。
柔は耕作にキスをしてきた、耕作はそれに応える様に柔の頬に手を添えた。
耕作「目覚めのキスだね?」
柔「うん、これ位は大目に見て貰わないと。」
耕作「もう練習は終わったの?」
柔「うん、終わったよ?早過ぎて、おじいちゃんが来た時は
打ち込みも終わってた位。」
耕作「向こうでも、かなりなハイペースになってたからね。」
柔「おじいちゃんがね~、ほんとに練習したのか疑ってた。」
耕作「その事は、俺から滋悟朗さんには話しておくから。」
柔「うん、お願いね~、練習を倍にされたら敵わないから。」
耕作「もう着替えてるんだね?石鹸の香りがする。」
柔「うん、でも、シャワーが無いから掛け湯で汗を流しただけ。」
耕作「この後はどうするの?」
柔「この後は、おかあさんと朝食の準備だけど、少し時間が有ったから、
耕作さんの様子を見に来たの。」
耕作「そうだったんだ、ところでシャワー付けて貰う様にお願いしてみようか?
俺が出すから費用は。」
柔「耕作さんにばかりじゃ悪いよ?」
耕作「まあ、無理そうだったら、俺が出すって事なんだけど。」
柔「そうなったら、あたしと耕作さんで出そう?」
耕作「それで君の気が済むなら、それで良いよ。」
柔「コーヒー入れようか?」
耕作「うん、頂くね。」
柔はコーヒーを入れると耕作に手渡しながら寄り添って座った。
柔「どうぞ、我が家で朝を迎えた記念のコーヒーだよ。」
耕作「ありがとうね、良く味わって飲むね。」
柔「今日は一日中、向こうで話し合った事の、お話しになりそうだね。」
耕作「また、同じ事を・・。」
柔「考えてたんだね。」
耕作「ふふふ、向こうでの生活と何ら変わらないね?」
柔「うふふ、場所が違うだけだよね。」
耕作「そう言えば、俺は休みを貰ってるけど、柔さんはどうなの?
今日は会社に行くの?」
柔「あたしも今日はお休みを貰ってるから心配ないよ。」
耕作「そうだよね、14時間近くも飛行機の中で、それに夜遅くの
帰国だから、そうして貰わないと。」
柔「そこら辺は羽衣課長代理がちゃんとしてくれてたから。」
耕作「でも、羽衣さん代理は取れるんじゃないの?今回の件で、アメリカ・ツアーも
増えてたみたいだし。」
柔「あたしも、そうなると良いな~って思ってる。」
耕作「そろそろ、朝食の用意じゃないの?」
柔「あ、そうだね、耕作さんは顔を洗ったら?」
耕作「そうさせて貰おうかな?」
柔「じゃあ、降りて行こうか?」
耕作「その前に、ね?」
柔「うん、うふ。」
柔は耕作を見上げるとそっと目を瞑った、耕作は左手で柔の右頬に
触れると優しく長めのキスをした。
柔「耕作さん、更に上手くなったね?」
耕作「君の表情も凄く良かったよ。」
耕作、柔「ふふふ。」
柔「じゃあ、行こう~。」
耕作「うん。」
柔「歯ブラシは持って帰ってたよね?」
耕作「うん、勿論。」
柔「タオルも?」
耕作「そうだよ。」
柔「じゃあ、歯ブラシはそのまま洗面所に置いて良いから。」
耕作「うん、そうさせて貰うね。」
柔「じゃあ、終わったら食堂で。」
耕作「うん。」
柔はポットとコーヒーカップを耕作はタオルと歯ブラシを持って
部屋を出ると階段を下りて行った。
柔「じゃあ、また後でね。」
耕作「うん、後で。」
耕作は洗面所に向かい、柔は台所へ行った。
柔「(さて、おかあさんが来たら朝食を作らないと。)」
玉緒「おはよう、相変わらず、早いのね。」
柔「あ、おかあさん、おはよう~。」
玉緒「さてと、朝御飯を作りましょうか。」
柔「あたし、お味噌汁作るね。」
玉緒「お願いするわね。」
柔「こうして一緒に作るの、久しぶりだね。」
玉緒「そうだわね~。」
二人は朝御飯の用意を始めた。
耕作は顔を洗い終わると台所に来た。
耕作「おはようございます。」
玉緒「耕作さん、おはようございます。」
玉緒「よく眠れましたか?」
耕作「はい、ゆっくり眠れました。」
柔「はい、耕作さん、熱いから気を付けて。」
柔は耕作にお茶を渡した。
耕作「ありがとうね。」
玉緒「ふふふ、二人共、もう夫婦みたいね?」
耕作「あ、済みません、お義母さん。」
玉緒「耕作さん?」
耕作「はい、何でしょうか?」
玉緒「私の事は玉緒と呼んで構いませんから。」
耕作「え?よろしいんですか?」
玉緒「その方が呼び易いでしょう?」
耕作「あ、はい、まあ、そうですけど。」
耕作は柔を見た、柔は頷いていた、耕作も頷き返した。
耕作「それでは、そう呼ばさせて頂きます。」
玉緒「さっきも言いましたけど、その無言のやり取りを見ていると、
すっかり夫婦ですよ、あなた達。」
柔「おかあさん!」
柔は玉緒に抱き付いた。
玉緒「まだ、こういう子供みたいな所もあるけど、耕作さん、この子を
改めてよろしくお願いしますね。」
耕作「はい、そういう所も含めて、柔さんを愛していますのでお任せ下さい。」
玉緒「柔?耕作さんを大切になさいね?」
柔「うん、あたしも耕作さんの全てを愛してる、一生付いて行くつもりだから。」
玉緒「あなた達、朝からお熱い事。」
耕作、柔「あ、ごめんなさい。」
玉緒「構いませんよ、素直なのは良い事ですから。」
柔「おかあさん、朝御飯作らないと、そろそろ、おじいちゃんが。」
玉緒「あら、いけない、そうだったわね。」
二人は朝御飯を作るのを再開した。
耕作は二人の姿を眺めていた。
耕作「(二人共、さすがに親子だな、よく似てる。)」
耕作「(柔さんは玉緒さんに似たんだな、性格も含めて。)」
滋悟朗「皆、おはようさん。」
玉緒「おはようございます。」
柔「おじいちゃん、おはよう~。」
耕作「おはようございます。」
滋悟朗「松ちゃんは、もうすっかり我が家の一員ぢゃな。」
耕作「恐縮です。」
滋悟朗「ちょっと聞きたいんぢゃが、結婚するとして、姓はどうするつもりなんぢゃ?」
耕作と柔はお互いを見て頷き合った。
耕作「それをご相談しようと思っていました。」
玉緒「柔は嫁ぐ身だから、松田姓で良いんじゃありません?おとうさん。」
滋悟朗「それぢゃと、猪熊家はお前達の代で無くなる事になるんぢゃぞ?」
玉緒「それは、確かにそうですけど。」
耕作と柔は再び顔を見合わせ、お互いに頷いた。
柔「おじいちゃん、あたし達に子供が二人以上出来たら、養子に入れても
良いから松田姓にしても良いでしょう?」
玉緒「柔、勝手にそんな事を・・。」
耕作「俺の方はそれで構いませんから、柔さんの望みを叶えてあげて下さい。」
玉緒「あなた達、今のでお互いに言いたい事が分かったの?」
柔「あたし達はもう、そういう関係なの。」
柔「お互いが何を考え、思っているかを理解出来るの、だから今の意見は、
あたし達の総意なの。」
滋悟朗「ふむ、柔、松ちゃん、お主達がそれで良いのなら、お主達に任せるとしよう。」
柔「だからね?おじいちゃん?次のオリンピックまでは3年ちょっと有るでしょう?」
滋悟朗「柔よ、お前の言わんとしている事は分かった。」
滋悟朗「結婚したら出来るだけ早よう、子供を作る事ぢゃな。」
玉緒「おとうさん?大丈夫なんですの?」
滋悟朗「玉緒さんや、この二人なら何とか出来るんぢゃ。」
滋悟朗「2週間という短い期間で柔の柔道は目を見張る程に進歩したんぢゃ。」
滋悟朗「1年位のブランクなんぞ屁でも無い位に何とでもなるんぢゃぞ?」
玉緒「おとうさんがそう言うのなら、大丈夫そうですわね。」
滋悟朗「儂が認める、結婚したら子供を作って構わん、それも出来るだけ早くぢゃぞ?」
耕作は柔を見て微笑みながら頷いた、柔も微笑んで頷き返した。
柔「おじいちゃん、ありがとう~。」
耕作「滋悟朗さん、感謝します。」
滋悟朗「結婚したらと言うたが、今からでも構わんがの~?」
玉緒「もう、おとうさんったら、早過ぎますよ?」
滋悟朗「な~にが早過ぎるぢゃ?富士子達を見てみろ?結婚前に子供を
儲けておったぢゃないか?」
柔「おじいちゃん?今言った事、ほんとに良いの?」
滋悟朗「お前達にその気があるなら、儂ゃ構わんと言うておるぢゃろう?」
玉緒「おとうさん?二人の気持ちも確認しないと?」
滋悟朗「松ちゃんや、柔と子供を作る気が有るのか?無いのか?どうなんぢゃ?」
耕作「そういう事でしたら、俺も柔さんも子供は欲しいと思っていました。」
柔「うん、あたしも耕作さんの子供を産みたいって思ってるよ。」
滋悟朗「なるほどの~、それなら頑張る事ぢゃな、期待しておるからの?」
玉緒「あなた達、そんな事言って大丈夫なの?」
柔「うん、大丈夫だから。」
耕作「柔さんの言う通り大丈夫です。」
玉緒「分かりました、私からも頑張りなさいと言わせて貰いますね。」
玉緒「おとうさん、私からもお礼を言わせて貰います。」
玉緒「この子達の言う事を認めてくれて、ありがとうございます。」
玉緒「あ、そうそう、おとうさん?朝御飯出来ていますから。」
滋悟朗「お~、そうぢゃった、忘れる所であった。」
柔「耕作さんも。」
二人は朝御飯をテーブルに並べていった。
四人「いただきます。」
滋悟朗「ところで、柔、松ちゃんよ、お主達、向こうでは2週間一緒に
暮らしておったんぢゃろう?」
柔「おじいちゃんは、やっぱり知ってたんだね?」
滋悟朗「儂とて朴念仁ぢゃないからの?その位分かるわ。」
耕作「御見逸れしました。」
滋悟朗「松ちゃん、お主、よう我慢が出来たの?」
耕作「けじめを付けるまではと思っていたので。」
滋悟朗「さすが、儂が見込んどった通りの男ぢゃったな。」
滋悟朗「柔よ?」
柔「はい?何?おじいちゃん。」
滋悟朗「お前も歯がゆかった事ぢゃろうな?」
柔「何がなの?」
滋悟朗「お前程の子が訪れた訳は、松ちゃんにも分かっておったはずなのに、
お前に手を出さなかった事にぢゃ。」
柔「もう~、おじいちゃんたら~。」
玉緒「おとうさん、もうそれ位にしてあげて下さいな。」
滋悟朗「そうぢゃのう、何にしても、後は結婚式ぢゃな?」
柔「おじいちゃんにもう一つお願いがあるの。」
滋悟朗「何ぢゃ?言うてみい?」
柔「あたし達の婚約の発表も含めて耕作さんの所で独占って事に
して欲しいんだけど。」
滋悟朗「その位当たり前ぢゃろう?当人なんぢゃから。」
柔「え?ほんとに良いの?」
滋悟朗「当たり前ぢゃと言うとろうが?」
耕作「ほんとに良いんですか?滋悟朗さん。」
滋悟朗「お前達も諄いな、同じ事を何度も言わすんぢゃないわい。」
耕作「ありがとうございます、明日は無理なので明後日の朝刊の一面で
載せたいと思います。」
滋悟朗「その代わり、分かっておろうな?松ちゃんよ。」
耕作「勿論、滋悟朗さんのコメントも掲載しますから。」
滋悟朗「さすが、松ちゃんぢゃ、みなまで言わんでも分かっておるな。」
柔「後ね?独占って言っても、おじいちゃんが外で他のマスコミに
言っても構わないから。」
滋悟朗「お前にそう言われんでも、儂は聞かれたら誰にでも答えるわい。」
玉緒「あなた達・・。」
柔「おかあさん、ごめんね、今までの事は向こうで耕作さんと話して決めてた事なの。」
柔「あ、養子の事はさっき決めた事なんだけどね。」
玉緒「ううん、二人だけで良くそこまで話し合ってたんだと感心していたのよ?」
玉緒「しかし、朝御飯の席が家族会議みたいになっていますね?」
滋悟朗「こういう事は早い方が良いからの~。」
柔「色々聞きたい事も有るんだけど良いかな?」
玉緒「何を聞きたいというの?」
柔「まず、結納するべきなのか。」
玉緒「そうね、おとうさんはどう思います?」
滋悟朗「形式的な物ぢゃからして、一応は有った方が良いのう。」
耕作「分かりました。」
柔「後、仲人とか立てた方が良いのか。」
玉緒「それは必要無いんじゃないかしら?」
柔「それに関してだけど、さっき、おじいちゃんも言ってたけど、
結婚式は道場じゃダメかな?後、披露宴はここの広間で。」
滋悟朗「お前の結婚式ぢゃから、道場は相応しいぢゃろう。」
滋悟朗「披露宴も身内と友人知人だけならここでも良かろう。」
滋悟朗「神前なら儂の知り合いに頼むとしようかの。」
耕作「そうなると衣装は和装が相応しいですよね?」
玉緒「そうなりますね。」
玉緒「しかし、さっきも言いましたが、ほんとに良くここまで、あなた達だけで
話し合って決めていたものですね。」
柔「うん、耕作さんと色々話して、あたし達は色々な人と関わって、
その人達の支えで、ここまで来てるんだって思ったから。」
玉緒「耕作さん、この子だけじゃ恐らくここまでの考えには至って
無かったと思います、本当にあなたには感謝します。」
玉緒「良く、この子を娶ってくれる気持ちになって下さいました。」
滋悟朗「儂もさっき言うておったぢゃろう?儂の目に狂いは
無かったという事ぢゃな。」
柔「後、おとうさんにはどうしよう?」
滋悟朗「放蕩息子か、多分、知らせれば何を置いても駆け付けるぢゃろうから、
心配せんでも良いわ。」
玉緒「もう昨夜のうちに知らせておきましたよ、結婚する事も。」
柔「おかあさん、さすがね~。」
柔「最後に両家への挨拶は・・あたしの方はもう済ませてるも同じか、
耕作さんの方をどうするかだね?」
耕作「本来はこっちから出向くのがほんとなんだけど、連絡して来て貰うかな?」
玉緒「耕作さん?もうご両親ともご存知なら、必要ないと思いますよ。」
柔「実はね、あたし耕作さんのご実家に電話してお料理の作り方習った時に、
お母様には分かってしまったみたいなの。」
玉緒「まあ、そうだったのね、それなら大丈夫じゃないかしら。」
耕作「俺の親父も一度、ここの前で柔さんと会ったみたいなので大丈夫と思います。」
耕作「何より、両親共、俺を後押ししてた位なので。」
玉緒「まあ、そうでしたの?それなら尚更大丈夫だと思いますよ。」
柔「おじいちゃん、おかあさん、ありがとう~。」
耕作「滋悟朗さん、玉緒さん、ほんとにありがとうございます。」
耕作「今、お話しした事は今日一日掛けてお話しようと思っていた事なんです。」
耕作「それがこの場で全部お話出来て良かったと思います。」
玉緒「それも、あなた達だけで良く考えて決めていたからだと思いますよ。」
滋悟朗「もう、お主達は夫婦も同然だと思う事ぢゃな、誰に遠慮する
必要も無いという事ぢゃ。」
柔「この後、二人で挨拶回りして来ても良いかな?」
耕作「って言っても、花園夫妻だけになるでしょうけど。」
耕作「後の方達は新聞発表後じゃないと、万一漏れると、ここが大変な事に
なると思いますので。」
滋悟朗「松ちゃんや、やはり、お主に柔を任せたのは正解ぢゃったの~。」
滋悟朗「そこまで考える事が出来るんぢゃからな。」
柔「あたし、今、思い付いた事が有るんだけど言っても良いかな?」
耕作「俺にも分かったけど、良いよ、言ってごらん。」
玉緒「あなた達って本当に既に夫婦なのね。」
滋悟朗「玉緒さんや、儂もさっきそう言うたぢゃろう?」
柔「今から日刊エブリーに二人で出向いて編集長さんに挨拶して、
今日の号外として出して貰うのはどうかなって。」
柔「その後なら、二人で出歩いても、取材される事も無いと思うんだけど。」
耕作「そうだね、それで、二人の事は独占だって書いて貰えばマスコミが
ここに来る事も無いだろうし。」
玉緒「でも、マスコミ関係者全員を納得させる為には、会見も必要に
なると思いますよ?」
耕作 「それなら、号外を出すと同時にエブリー主催で開く事を公表すれば
良いかと思います、それも今日の午後に。」
柔 「耕作さんがそれで良いなら、あたしは構わないよ。」
滋悟朗「そうと決まれば、善は急げぢゃ、直ぐにでも二人で行って来る事ぢゃな。」
耕作、柔「じゃあ、準備してきます。」
耕作、柔「あ、ごちそうさまでした。」
二人は急いで2階の柔の部屋へ向かった。
玉緒「おとうさん、耕作さんに柔を託して正解でしたわね。」
滋悟朗「そうぢゃな、今の二人なら何も心配いらんぢゃろうて。」