柔と耕作(松田)米国滞在日記 (13日目午前編後編)
      お断り:文章量(文字数)が多くなりましたので1日を5分割してお届けします。




      突然、玄関のドアで大きなノックの音がした。

      柔、耕作 「来た!」

      するとドアの外でジョディーの声がした。

      ジョディー 「あ~~~、来る早々、二人で同じ事を~~。」

      柔、耕作 「ごめんね、ジョディー、直ぐ開けるから~。」

      ジョディー 「あ~~、また~~。」

      柔と耕作は急いで玄関に行くとドアを開けた。

      ジョディー 「グッド・モーニング、柔、松田。」

      柔、耕作 「おはよう~、ジョディー」

      ジョディー 「仲良いだわ、二人、私、嬉しいだわ。」

      柔 「ジョディー、さあ、中にどうぞ~。」

      耕作はテーブルの椅子を引いた。

      耕作 「ジョディー、ここにどうぞ。」

      ジョディー 「ありがとうだわ。」

      ジョディー 「二人、もうワイフ、ハズバンドだわ~。」

      柔、耕作 「もう~、ジョディーは~。」

      ジョディー 「あはは。」

      ジョディーは椅子に腰かけた。

      柔 「ジョディー、ちょっと待っててね、直ぐに朝食作るから。」

      ジョディー 「済まないだわ、柔。」

      柔 「ううん、あたし、嬉しいから良いよ?」

      耕作もジョディーの向かいに座った。

      耕作 「慌てなくて良いから。」

      柔 「大丈夫、慣れてるから~。」

      柔はキッチンに行くと朝食を作り始めた。

      耕作 「ジョディー?」

      ジョディー 「何か?松田。」

      耕作「あ、後で聞くね、先に言うと、また柔さんに怒られるから。」

      ジョディー 「そうだか?」

      柔 「耕作さん?あたし怒った事無かったと思うけど?」

      耕作 「ごめん、ごめん、怒っては無かったね。」

      ジョディー 「また、見せ付けてるだか?」

      柔、耕作 「ごめん、ジョディー。」

      ジョディー 「二人、心、一つ、みたいだわよ。」

      ジョディー 「早く、二人、結婚式、姿、見たいだわ。」

      耕作 「後1ヶ月もしないで見れると思うよ?」

      ジョディー 「そうだか?楽しみだわ。」

      柔 「ジョディー、日本に来たらあたしの家に泊まってね?」

      ジョディー 「良いだか?柔。」

      柔 「うん、その方がおじいちゃんも喜ぶと思うから。」

      ジョディー 「お~、滋悟朗先生、元気、してるだか?」

      柔 「うん、相変わらず、ぢゃ、ぢゃ、って五月蝿いよ?」

      ジョディー 「そうだか、久しぶり、声、聞けるだわ、楽しみだわよ。」

      柔 「出来ました~、直ぐ持って行くね~。」

      耕作 「お疲れ様~。」

      ジョディー 「お疲れ様だわ。」

      柔はキッチンから朝食を持ってくると次々に並べていった。
      並べ終わると耕作の隣に座った。

      柔 「どうぞ~、食べてね?」

      三人 「いただきま~す。」

      耕作 「今日の卵焼きはどうかな?」

      柔 「うん、食べてね。」

      耕作 「ほぉ~、味が良いね、何を入れたの?」

      柔 「これは内緒。」

      耕作 「え~、教えてくれても良いのに~。」

      柔 「耕作さん、考えてね?」

      耕作 「仕方ないな、しかし、何だろう?」

      ジョディー 「また、見せ付けてるだか?」

      柔、耕作 「あ、ジョディー、ごめん。」

      柔 「ジョディー、お替りは?」

      ジョディー 「お願いするだわ。」

      柔 「うん、待っててね。」

      柔はキッチンに行きお替りを持って来るとジョディーに渡した。

      柔 「はい、お待たせ~。」

      ジョディー 「ありがとうだわ。」

      耕作 「柔さん?」

      柔 「うん、分かった。」

      ジョディー 「二人、今ので、分かるだか?」

      柔 「うん、分かるの、ジョディー、今日空港まで見送りに行って良い?」

      ジョディー 「勿論だわ、二人、来るだか?」

      柔、耕作 「うん、そのつもり。」

      ジョディー 「そうだか、お願い、するだわよ。」

      楽しく賑やかに朝食に時間が過ぎた、ジョディーはお替わりを後2杯していた。

      三人 「ごちそうさま~。」

      柔 「お粗末様でした。」

      柔 「それじゃ、片付けするね、勿論、その前に。」

      柔は食器をキッチンに持って行き、コーヒーを入れて二人に渡した。

      耕作 「ありがとうね。」

      ジョディー 「ありがとうだわ。」

      柔 「ゆっくりしてて、二人とも。」

      柔はキッチンに戻ると片付け始めた。

      耕作 「ジョディーはソファーで寛いでて。」

      ジョディー 「分かっただわ。」

      ジョディーはソファーに座りなおした。

      ジョディー 「私、思ってた、通り、なっただわよ。」

      柔、耕作 「ジョディーには感謝してるから。」

      ジョディー 「ホワイ?」

      柔 「耕作さんの事を最初に彼氏だって言ったのはジョディーだから。」

      ジョディー 「私、柔、松田、話す態度、見てたら、そう思っただわ。」

      柔 「そうなの?」

      ジョディー 「とても、親し気、話してただわ。」

      柔 「そう見えてたのね、ジョディーには。」

      ジョディー 「オフコース、だから、彼氏、思っただわ。」

      柔 「ジョディーに会う度に耕作さんの事を彼氏だって言ってたから、
         あたしもそう意識しだしたんだよ?」

      ジョディー 「そうか、そうか、私、お陰だわ。」

      柔 「だから、ジョディーには感謝してるの。」

      柔 「ジョディーの言葉が無かったら、こうなってたかどうか分からないから。」

      柔 「片付け終了~。」

      耕作 「お疲れ様、柔さん。」

      ジョディー 「お疲れ様だわ。」

      柔はキッチンから出てくるとジョディーの隣に座った。

      柔 「耕作さん、またジョディーとお話するけど、良いかな?」

      耕作 「柔さん?俺が君のしたい事で拒否した事は無かったよね?」

      柔 「そうね、けじめの事以外は。」

      ジョディー 「何だわさ?そのけじめって。」

      耕作 「俺達の結婚の許可を得るまでは、俺は柔さんに絶対に
           手を出さないって決めてたんだ。」

      ジョディー 「そうだったか、松田、えらいだわ!」

      耕作 「俺が勝手にそう決めただけなんだけどね?」

      ジョディー 「柔?」

      柔 「何?ジョディー。」

      ジョディー 「寂しく、感じなかっただか?」

      柔 「もう~、ジョディーったら、それは、そんな事を思った時も有ったけど、
         今は、それで良かったんだって思ってるよ。」

      ジョディー 「そうだか、柔、結婚したら、しっかり、甘えるだわよ。」

      柔 「うん、そのつもり。」

      耕作 「(今でもしっかり甘えてる気もするけど。)」

      柔 「耕作さん?」

      耕作 「何だい?柔さん。」

      柔 「今、もう既に甘えてるって思わなかった?」

      耕作 「柔さんの言う通り思ってた。」

      柔 「やっぱりね~、そうだと思った。」

      ジョディー 「また、見せ付けるだか?」

      柔、耕作 「ごめんね、ジョディー。」

      ジョディー 「もう、好きに、するだわ。」

      柔 「ジョディー、ほんとにごめんね。」

      ジョディー 「謝る事、無いだわ、好きな者同士、そうするの、当然だわ。」

      耕作 「柔さん?お話しないの?」

      柔 「そうだった、それじゃ暫くお話するから。」

      耕作 「うん、そうしてね。」

      柔とジョディーは二人だけで話し始めた。
      二人は談笑していた。

      耕作 「(ジョディーも柔さんもお互いの事を理解してる様だな。)」

      耕作 「(ジョディーは結婚してるから、柔さんはその事にも興味深々みたいで
            色々と話を聞いてるんだろうな?)」

      耕作 「(さすがにあの話は聞けないだろうけど。)」

      耕作 「(そう言えば、俺の部屋へ2度目に来た時に新婚さんの話を
            してたのは何か意味でも有ったのかな?)」

      耕作 「(ジョディーが帰ったら聞いてみるか。)」

      柔 「ジョディー、ちょっと待って。」

      ジョディー 「OK、柔。」

      柔 「耕作さん?」

      耕作 「お願いね~。」

      ジョディー 「二人、凄い、今ので、分かっただか?」

      柔、耕作 「ふふふ、うん。」

      柔 「ジョディーはコーヒーはどう?」

      ジョディー 「あ~、その事、だっただか、お願いだわ。」

      柔 「うん、分かった~。」

      柔はジョディーと耕作からカップを受け取るとキッチンに行き
      コーヒーを入れると耕作に渡した。

      柔 「どうぞ、以心伝心の証しのコーヒーだよ。」

      耕作 「ありがとうね、いつも。」

      柔はソファーに座りながらジョディーにコーヒーを渡した。

      柔 「ジョディーもどうぞ。」

      ジョディー 「ありがとうだわ、いつも。」

      耕作 「ジョディー、真似するなよ~。」

      ジョディー 「あはは、しかし、二人、あれだけで、分かる、凄いだわ。」

      柔、耕作 「ふふふ、ありがとう。」

      柔はまたジョディーと話し始めた。

      耕作 「(ジョディーが驚くのも無理ないかな、普通あれだけの
           会話では分からないから。)」

      柔はジョディーにさっきの事を説明してる様だった。
      ジョディーは驚いた様子を見せていた。

      耕作 「(ジョディーに理解出来るかな?二人の関係が。)」

      耕作 「(しかし、今では俺が新聞記者になったのも、柔さんがあの日の
           あの行動をとったのも、必然だった気がしてきた。)」

      耕作 「(俺と柔さんを結び付ける切っ掛けになったあの出来事は
           神様からの差配だって思えるな。)」

      耕作 「(だが、神様は二人に色々な試練も与えてた気もする。)」

      耕作 「(この試練を乗り越えたら、二人を結び付けてやろうって神様が
           考えてた様に思えるのは気のせいだろうか?)」

      柔はジョディーと話してる間も耕作の方をちらっと見ていた。

      耕作 「(柔さん、あれ程に俺の事を気に掛けてるのか、嬉しい事だな
           俺も柔さんを気に掛けてるけど。)」

      耕作 「柔さん?」

      柔 「うん、そろそろ用意するね。」

      ジョディー 「まただか?良く、それで、分かるだわ。」

      柔 「ジョディー、少し待ってて、お昼ご飯の仕度だけしてくる。」

      ジョディー 「その事、だったか、二人、凄いだわ。」

      柔はエプロンを着けるとキッチンに行き、お昼の仕度を始めた。

      柔 「耕作さん?」

      耕作 「まだ入ってるから良いよ。」

      柔 「うん、分かった~。」

      ジョディー「何で、そんな事、出来るか、不思議だわ。」

      耕作 「ジョディー?」

      ジョディー 「どうしただか?松田。」

      耕作 「お互いが相手の気持ちになれば、分かる事なんだよ?
           今の俺と柔さんの会話はね?」

      ジョディー 「そんな事、出来るだか?」

      耕作 「うん、だからジョディーもご主人がどんな事を考えて行動してるか
           分かれば、出来る様になるよ。」

      ジョディー 「そうだか、私、練習して、みるだわ。」

      柔 「ジョディーなら出来る様になるよ、きっと。」

      ジョディー 「柔、松田、そう言うなら、頑張ってみるだわ。」

      柔、耕作 「うん、頑張ってね、ジョディー。」

      柔 「準備完了~。」

      耕作 「お疲れ様~。」

      ジョディー 「済まないだわ、柔。」

      柔はジョディーの隣に座った。

      柔 「ううん、あたしもジョディーが喜んでくれるのが嬉しいから
         頑張って作ろうって思ってるよ。」

      柔はまたジョディーと話し始めた。
      柔とジョディーは時に談笑し、時に真剣な顔で話していた。
      耕作はその様子を嬉し気に見ていた。
      突然、柔の目に涙が溜まっていた。

      耕作 「どうしたの?柔さん。」

      柔 「あ、耕作さん、大丈夫だから。」

      柔 「あたしが1年近く柔道を離れていた時の事を話してたの。」

      耕作 「なるほど、分かったよ。」

      ジョディー 「松田?柔、涙の訳、分かるだか?」

      耕作 「うん、何となくだけど、分かるよ。」

      ジョディー 「ほんとに、二人、凄いだわ。」

      ジョディー 「後、松田、柔の事、良く、見てるだわ。」

      耕作 「まあ、俺だけじゃないけどね?」

      ジョディー 「そうだか、私、見習わないとだわ。」

      ジョディー 「主人、二人の事、話してよいだか?」

      柔、耕作 「うん、話しても良いよ。」

      柔 「さてと、・・。」

      耕作 「うん、待ってるから。」

      耕作 「ジョディーもこっちに来て座ったら?」

      ジョディー 「まただか、そっち、行くだわさ。」

      ジョディーは耕作の前に座りなおした。