お断り:文書量(文字数)が多くなりましたので1日を今回は4分割してお届けします。
柔はエプロンを着けるとキッチンに行き、お昼の仕度を始めた。
耕作 「慌てなくて良いから。」
柔 「うん、普通に作るから心配しないで。」
耕作 「それは全然心配してないよ、柔さんだから。」
柔 「うふふ、もう少し待ってて~。」
耕作 「晩御飯の事も有るから少なめでも良いよ?」
柔 「うん、その辺りもちゃんと考えてる。」
耕作 「相変わらず・・。」
柔 「同じ事考えるよね~。」
柔 「出来た~、今から持って行くね。」
耕作 「じゃあ、テーブルに着くよ。」
柔はキッチンから出てくると料理をテーブルに並べて耕作の隣に座った。
耕作 「野菜炒めか~。」
柔 「ごめんね~、残り物で作ろうとしたら、それになっちゃった。」
耕作 「いやいや、そういうとこは、もう、立派なお嫁さんだよ。」
柔 「うふ、褒められちゃった、ありがとう~。」
耕作 「じゃあ、食べようか。」
柔 「うん。」
耕作、柔 「いただきま~す。」
耕作 「卵焼きは野菜を刻んで入れたんだ。」
柔 「ごめんね~、それも残り物で作っちゃったの。」
耕作 「でも色目が良いよ?黄色に緑とオレンジは合うから。」
柔 「そう言って貰うと、嬉しいな~。」
耕作 「って事はお昼の分はお肉だけだったんだ、買ったのは。」
柔 「さすが、耕作さん、夜の分と明日の分で多くなりそうだったから、
そうしたんだけど。」
耕作 「凄いのは、柔さんの方だよ?買う時にそこまで考えてるんだから。」
柔 「買ってる時にふっと思い付いただけよ?」
耕作 「それなら尚の事凄いって思うよ。」
柔 「褒められてるのかな?」
耕作 「勿論、普通はそんな事までは考えないって。」
柔 「嬉しいな~、ありがとう~。」
耕作 「美味しかった~、この卵焼き、残り物を使う時に良いから合格~。」
柔 「わ~い、ありがとう~、でも、余り残り物を使わない様にはするけど。」
耕作 「何で、そうするの?」
柔 「残り物が出るって事は無駄な買い物をしてるって事になるから。」
耕作 「柔さん、もうね~、やっぱり、君って最高だよ~。」
柔 「そうなのかな?」
耕作 「そこまで普通は考えないって。」
柔 「やっぱり、あたしって普通の子じゃないんだ。」
耕作 「いやいや、良い意味でそうじゃないのは良い事なんだよ?」
柔 「耕作さん、喜んでくれるの?」
耕作 「当然だよ、そういう柔さんを俺は物凄く嬉しく思うんだから。」
柔 「うふ、耕作さんが喜んでくれるなら、あたしも嬉しい。」
耕作 「今日も楽しく美味しさ満点で食べられたよ。」
柔 「そう言って貰うと、あたしも嬉しいな~。」
耕作、柔 「ごちそうさま~。」
柔 「お粗末様でした。」
柔 「じゃあ、片付けてくるけど・・。」
耕作 「コーヒーだね?」
柔 「うふふ、そうだよ。」
柔はキッチンに食器を持って行くと直ぐにコーヒーを入れて耕作に渡した。
柔 「どうぞ、二人の喜びが入ったコーヒーだよ~。」
耕作 「ありがとうね、味わいながら飲むよ。」
耕作 「じゃあ、ソファーに座ってるから。」
柔 「うん、寛いでて~。」
柔はキッチンに行き片付け始めた。
耕作はソファーに座り直して柔のその姿を眺めていた。
耕作 「柔さん、この後どうする?」
柔 「そうね~、少し寝ても良いかな?」
耕作 「うん、早起きしてるし、朝寝てた分じゃ足りないだろうから。」
柔 「ありがとう~、そうする、お話出来なくてごめんね。」
耕作 「柔さんの温もりを感じられるから、俺はそれだけで幸せさ。」
柔 「そうなのね、じゃあ、更に幸せな気持ちになって貰うから。」
耕作 「何するつもりか、見当はつくよ。」
柔 「うふふ、同じ事・・。」
耕作 「思ってる・・。」
柔 「終わったよ~、そっちに行くね。」
耕作 「うん。」
柔は耕作の元に行くといつものとは逆に座り耕作に抱き付いた。
耕作が柔を抱き寄せようとした時に柔は体を離し、耕作の左手を
取ると手の甲を柔の左胸の膨らみに当てた。
耕作 「やっぱり、そうするんだ。」
柔 「うん、あたしをもっと感じて?」
耕作 「柔さん?」
柔 「な~に?耕作さん。」
耕作 「君、着けて無いね?何で?」
柔 「やだ~、もう~、耕作さんのエッチ~。」
耕作 「いやいや、何で着けて無いの?」
柔 「えっとね、今持ってるの何でか窮屈に感じるの。」
耕作 「それってもしかして・・。」
柔 「うん、それしか思い浮かばないの。」
柔は耕作の左手を二人の体で挟む様に抱き付いた。
耕作 「柔さんの動悸が伝わってくる、少し早くなってる。」
柔 「あたしも嬉しいから、そうなってると思う。」
耕作は右手で柔の顔をあげると優しくキスをした。
柔 「とっても幸せ。」
耕作 「俺もそうだよ。」
耕作は右手で柔の頭を自分の胸に預ける様にした。
柔 「耕作さんの動悸が聞こえる、あたしと同じ様に早くなってる。」
耕作 「俺も柔さんと同じで嬉しいから。」
耕作は右手で柔の頭を優しく撫で続けた。
耕作 「ゆっくりおやすみ、柔さん。」
柔 「うん、そうする。」
柔は静かな寝息を立てて眠りについた。
耕作 「(柔さんって色々と考えて行動してるんだな。)」
耕作 「(大半が思い付きとかだけど、それを直ぐに実行に移せる行動力は、
やっぱり、玉緒さんの影響なのかもしれないな。)」
耕作 「(寝顔も可愛いな~。)」
耕作は柔の額にキスをした。
柔 「う~ん・・耕作さん・・大好き~・・。」
耕作 「(寝言かな?どんな夢見てるんだろう?)」
柔 「うふ・・。」
耕作 「(柔さん、何で笑ってるんだろう?)」
柔 「う~ん・・耕作さ~ん・・あたし・・。」
柔が体を揺する様にしがみ付いてきた。
耕作 「(胸の感触を感じる・・。)」
耕作 「(やっぱり、軟らかいな~。)」
耕作 「(いかん、邪念は持たない様にしないと折角の御呪いが解けてしまう。)」
耕作 「(俺も少し寝るかな?)」
耕作は柔の頭に自分の頭を寄せて預けた。
耕作 「(君の思い、早く叶えてあげたいな。)」
耕作は目を瞑ると暫くして眠りに就いた。
暫くして耕作は目を覚ました。
柔を見ると耕作を上目使いで見詰めていた。
耕作 「起きてたんだ、おはよう~、柔さん。」
柔 「うん、さっき起きたの、耕作さん、おはよう~。」
耕作は柔に優しくキスをした。
柔 「目覚めのキスだね?」
耕作 「うん、そうだよ。」
耕作 「時間は大丈夫かな?」
柔 「まだ大丈夫だよ。」
柔 「耕作さん、手を動かしたんだね。」
耕作 「うん?動かした覚えはないんだけど。」
柔 「向きが反対になってる。」
耕作 「うぉ、掌で・・。」
柔 「うふふ、良いよそのままで。」
耕作 「良いの?」
柔 「耕作さんがそうしたいって思ってるんなら。」
耕作 「そうしたいとは、確かに思ってるけど。」
柔 「なら、そのままにしてて?」
耕作 「分かった、君が嫌な思いをしてないなら、そのままにしておく。」
柔 「耕作さん、あたしは・・。」
耕作 「うん、分かってるよ、君の思いは十分に分かってるつもり。」
柔 「耕作さん・・。」
二人はお互いに見つめ合うと長めのキスをした。
柔 「あっ・・。」
耕作 「コーヒーは良いよ、もう暫くこうしてようね。」
柔 「うん、分かった、あたしもそうしたいって思ってるから。」
二人は額を付ける様にしてお互いを見つめ合い暫くそうしていた。
耕作 「そろそろ出かける用意しようか?」
柔 「うん、コーヒー入れてくるね。」
耕作 「うん、お願いね。」
柔は耕作から体を離すと立ち上がってキッチンに行き、
コーヒーを入れて耕作の元にそれを持って来た。
柔 「はい、何も思いつかなかったコーヒーをどうぞ。」
耕作 「ははは、ありがとうね。」
耕作 「着替えるかい?」
柔 「久しぶりに、ここで着替えても良い?」
耕作 「俺は君の・・。」
柔 「うん、分かってる、じゃあ、着替えるね。」
柔は着替えを取りに行くと、耕作の目の前で反対を向いて着替え始めた。
耕作 「いつ見てもきれいだね、柔さんは。」
柔 「うふふ、ありがとう~、耕作さん、そう言って貰うと、嬉しいな~。」
耕作 「やっぱり、ブラは着けないんだね。」
柔 「うん、窮屈だと動き辛いから。」
耕作 「大丈夫かな?着けて無くて。」
柔 「心配してくれて、ありがとう~、多分大丈夫と思う。」
耕作 「その服、さっき着ていたのだね。」
柔 「うん、この方が耕作さんも安心するよね?」
耕作 「そうだね、スカートじゃない方が安心は出来るね。」
柔 「そろそろ出掛けようか。」
耕作 「そうだね、早めに行って待ってようか。」
耕作は柔に近づくと優しくキスをした。
柔 「うふ、それじゃ、先に行っていつもの所で待ってるから。」
耕作 「うん、俺もすぐ行くよ。」
柔は耕作の方を何度も振り返り出て行った。
耕作は暫くして柔の後を追う様に部屋を後にした。
耕作 「柔さん、お待たせ~。」
柔 「ううん、大丈夫だよ。」
耕作 「それじゃ、行こうか。」
柔 「うん。」
二人は道場にゆっくりと向かった。
柔 「ジョディー、一人で大丈夫だったかな?」
耕作 「彼女なら大丈夫さ。」
柔 「そうだね。」
暫く歩くと道場の方から相変わらずの喧騒が聞こえてきた。
道場に近づくと昨日よりも更に多い群衆が柔達を出迎えた。
柔 「あ~、昨日より多くなってる~。」
耕作 「そうだね、でも、それは当然と思うよ。」
柔 「うん、分かってるよ。」
柔 「みんな試合に期待してるんだろうな。」
耕作 「前で待つって約束したから、まだ中には入れないね。」
柔 「うん、少し緊張する。」
耕作 「俺が傍に居ても?」
柔 「うふ、だから少しなのよ?」
柔 「耕作さんが居なかったら足が震える位になってたかも。」
耕作 「いや、もう君は大丈夫だと思うよ。」
柔 「そうかな?あたしはまだまだだと思ってるけど。」
耕作 「そんな事は無いさ。」
耕作 「柔さんは君自身が思ってるよりも、ここに来た時点からすると、
ずっと精神的に強くなってるから。」
柔 「そうなのかな?あたしは余り変わってない気がしてるけど。」
耕作 「俺から見ると、この群衆の前でも柔さんは堂々としてる様に
見えるけど?」
柔 「耕作さんの目から見てどう変わってるのかな?」
耕作 「以前の柔さんならキョロキョロしてたけど、今はそんな事は
してないだろう?」
柔 「あ、そう言えばそんな事してないね。」
耕作 「それだけ変わったって事なんだよ?」
柔 「耕作さんの言う通りだね、そっか、あたし変わってるのね。」
柔 「あ、ジョディーだ。」
耕作が柔の視線の先を見ると遠くからでも分かる
体格の女性がこちらに向かって来ていた。
耕作 「ジョディーは遠くからでも良く分かるね。」
柔 「うん、直ぐに分かるね。」
ジョディー 「松田~、柔~、早かったのか?」
柔 「ううん、あたし達もさっき来たばかりだよ。」
ジョディー 「それじゃ、中に入るだか。」
柔とジョディーは群衆に一礼をすると道場の入り口に向かった。
群衆は入り口までの通り道を作っていた。
二人は中に入ると一礼して、道場生達にも一礼した。
耕作が辺りを見回すと昨日以上のマスコミ関係者が周りに居た。
耕作 「(さすが、この二人だな、これだけのマスコミが集まってるんだもんな。)」
直ぐにマイケルがやって来た。
マイケル 「ミス・イノクマ、ミセス・ジョディーお待ちしていました。」
柔 「今日はみんなとの練習したら、ジョディーと試合しますので。」
マイケル 「はい、みんなにはそう伝えています。」
柔 「それで練習なんですけど、ジョディーがあたしと体格が違い過ぎる人の
相手をしてくれるそうなので人選をお願いしてもよろしいですか?」
マイケル 「え?よろしいのですか?」
ジョディー 「オフコース、喜んでするだわ。」
マイケル 「では、早速、みんなに話してきます。」
マイケルはみんなの所へ行き今の話をしている様で、
道場生達からは拍手と歓声が上がっていた。
柔 「ジョディー、ありがとう~、みんなも喜んでるみたい。」
ジョディー 「柔?当然の事、してるだけだだわ。」
柔 「ジョディー、着替えに行こう?」
ジョディー 「OK~、柔。」
二人は着替えに行くと暫くして柔道着姿で現れた。
耕作の傍に来ると二人は準備運動を始めた。
そこにマイケルが戻って来た。
マイケル 「人選は終わっています、いつでも始められますので
声を掛けて下さい。」
柔 「分かりました、準備が終わったら声を掛けますから。」
二人は入念に準備運動をして、終わると柔がマイケルの所へ
行き話をしていた。
ジョディーと柔の傍にそれぞれに五人ずつが集まった。
柔はジョディーに練習のやり方を教えている様だった。
二人とも道場生を相手に乱取を開始した。
昨日と同じやり方で一人一人と乱取を行っていた。
耕作 「(昨日と同じ方法で練習してるんだな。)」
耕作 「(ジョディーも昨日の柔さんを見てたから分かってるみたいだ。)」
耕作 「(しかし、ここの道場生は幸せだよな~、世界No.1と2が
指導してくれてるんだからな。)」
耕作 「(それが分かってるのか、みんな真剣な表情をしてる。)」
周囲のマスコミも熱心にこの様子を撮影している様だった。
耕作 「(おっと、俺も撮っておかないと編集長に怒られる。)」
耕作もカメラで二人の様子を収めていった。
最後の一人が終わると柔とジョディーが並んで立ち、その傍に
十人の道場生が並んでお互いに一礼を交わすと一人一人と
握手をして練習が終了した。
道場生達は口々に二人にお礼を述べている様だった、マイケルは
柔にそれを通訳してしていた。
柔が試合の事をマイケルに話した様でマイケルがみんなの所へ行き、
その話をすると歓声が上がっていた。
柔とジョディーは耕作の元に戻ってきた。
柔 「耕作さん、今日のはどうだった?」
耕作 「柔さん、ジョディー、お疲れ様。」
耕作 「柔さん、昨日よりも教え方が丁寧になってたから、皆も良く
理解してるみたいで、修正箇所も昨日より良くなってた。」
柔 「そうなんだ、良かった~。」
耕作 「ジョディーも初めてなのに良くあれだけ出来たよね。」
ジョディー 「柔の教え方、昨日、見てたからだわよ。」
耕作 「やっぱり、さすがだね、ジョディーも。」
柔 「ジョディー、ありがとう~、あたしじゃ教え難い人に教えて
貰ったから助かったよ。」
ジョディー 「柔?私、勉強なっただわさ、帰ってから、今のやり方、
やってみるだわ。」
柔 「そうなの?そうして貰えると、あたしも嬉しいな。」
耕作 「それじゃ、二人とも、いよいよだね?」
ジョディー 「柔?ファイトだわ、良い試合、するだわよ。」
柔 「うん、あたしも精一杯闘うからね。」
耕作 「二人とも頑張って。」
ジョディー、柔 「おぉ~。」
二人は道場の真ん中に向かった。
耕作 「柔さん!」
柔が耕作の声に反応して耕作の方を向いた。
耕作は柔に頷いて見せた、それを見た柔も耕作に対して頷いた。
二人は開始線に立つとお互いを見詰めた。
主審はマイケルが務め、副審は道場生二人が務めた。
マイケル 「レイ。」
ジョディーと柔は一礼を交わした。
マイケル 「ハジメ。」
開始の合図とともに二人は激しい組み手争いを始めた。
お互いに相手を掴む度に技を仕掛けていった。
どちらも相手の技をかわすと直ぐに技を掛け返していた。
耕作はその様子をじっと見ていたが、以前と桁違いに
強くなっている柔を見た気がした。
耕作 「(ここにやって来て、色々な事があって、一段と強さを増したのか。)」
耕作 「(ジョディーもそれが分かってるみたいだな。)」
周囲のマスコミはその様子を真剣に撮影している様だった。
周囲の他の人達はその様子を固唾を飲んでじっと見守っていた。
耕作もカメラを構えてファインダー越しに二人を見ながら撮り続けた。
耕作 「(前回の時はお互いに技を掛けて、それぞれに有効、効果、技ありを
取っていたが、今回はジョディーが防戦してる時が多い気がする。)」
耕作 「(ほんとに二人とも真剣だが楽しそうに試合してるな。)」
耕作 「(あ、決まったか・・。)」
耕作がそう思った瞬間、柔の一本背負いが決まりジョディーが宙を舞った。
マイケル 「イッポン、ソレマデ。」
ジョディーは呆気に取られていた。
すると周囲から割れんばかりの拍手と歓声が上がった。
耕作 「(柔さん、あれ程にスピードが速くなっていたのか、どこまで
進化するんだ、柔さんの柔道は。)」
柔がジョディーに抱き付いていた、ジョディーは柔に何か話している様だった。
二人は立ち上がり、開始線に立ち一礼をして握手を交わすと
周囲の人達にも一礼をして耕作の元に戻ってきた。
耕作 「二人ともお疲れ様、相変わらず、凄い試合だったね。」
柔 「ジョディー更に強くなったね。」
ジョディー 「柔、また、私以上、もっと、強くなってただわ。」
柔 「そうかな?」
耕作 「柔さん?」
柔 「何?耕作さん。」
耕作 「そこは素直に認めるべきだよ?」
柔 「そうなの?」
耕作 「今の試合を見れば誰でもそう思うから。」
ジョディー 「柔、私、スピード、付いて行くのが、精一杯、だっただわ。」
ジョディー 「柔?松田、言う通り、ほんと、強くなっただわよ。」
柔 「ジョディー、ありがとう~、でも良い試合だったよね?」
ジョディー 「勿論だわ、私、凄く、楽しかっただわよ。」
柔 「うん、また試合しようね。」
ジョディー 「その時まで、今、以上、頑張るだわ。」
柔 「この後、耕作さんの所に来る?」
ジョディー 「勿論だわ、松田、お世話、なるだわ。」
耕作 「俺は大歓迎だよ、ジョディー。」
そこにマイケルがやって来た。
マイケル 「ミス・イノクマ、ミセス・ジョディー、マスコミが、コメントを聞きたいと
言っていますがどうしますか?」
耕作 「マイケル、この試合は公式なものじゃないのでコメントは出来ないよ?
それを伝えて欲しい。」
耕作 「後、俺も二人のコメントは絶対に記事にしないとマスコミに伝えて欲しいんだ。」
耕作 「よろしくお願いするね。」
柔 「マスコミの方達には申し訳ないとも伝えて下さい。」
マイケル 「ミス・イノクマ、ミスター・マツダ、分かりました。」
マイケル 「マスコミの方々にはそう伝えます。」
柔 「マイケル、お手数ばかり掛けて、ごめんなさいね。」
マイケル 「ミス・イノクマ、あなたにご指導して頂いてるので、
これ位は当然だと思っていますから。」
柔 「それでは、今日はこれで失礼します、また明日に。」
マイケル 「お二人とも今日はありがとうございました。」
マイケル 「これ程の試合は一生に一度見れるかどうかでしたので、
皆も喜んでいます。」
マイケル「お二人には大変感謝しています、お疲れ様でした、また明日に。」
マイケルはみんなの所に戻ろうとした、ジョディーがそれを止めて何か話していた。
マイケルはそれを聞き終わるとジョディーと握手を交わして皆の所に戻って行った。
マイケルはマスコミの人達に先ほどの事を話していたみたいで、皆からは
落胆の様子が伺えた。
暫くするとマスコミは大急ぎで帰って行った。
柔 「マスコミの人達、慌てて帰って行ったね。」
耕作 「それはね、撮影した物を今日の放送とか、夕刊とか明日の朝刊に
載せないといけないからだよ。」
柔 「あ、そうだよね。」
柔 「耕作さんは良いの?」
耕作 「俺のは記事の切り口が違うから明日のでなくても良いんだ。」
柔 「そうなんだ、それなら大丈夫ね。」
耕作 「ところでジョディー、マイケルと何を話したの?」
ジョディー 「お礼、練習内容、話しただわ。」
耕作 「なるほど、そうだったんだね。」
柔 「ジョディー、着替えようか?」
ジョディー 「OK~、柔。」
二人は着替えに行き、暫く経ってから戻ってきた。
耕作 「それじゃあ、戻ろうか。」
柔、ジョディー 「OK~。」
柔、ジョディー「ふふふ。」
耕作 「同じ反応するんだね、二人とも。」
二人は道場生達に一礼をして、道場を出る際にも一礼すると外に出た。
外に出ると群衆から温かい拍手が二人に送られた。
二人は群衆に一礼をすると耕作と共にその場から離れた。
耕作 「二人とも、ほんとにお疲れ様。」
柔 「ううん、皆が喜んでくれてたから疲れも吹き飛んだよ。」
ジョディー 「柔、言う通りだわ。」
耕作 「それなら安心だね。」
柔 「ジョディー、晩御飯食べていくよね?」
ジョディー 「オフコース、それが一番、楽しみだわさ。」
柔 「多分、今日の晩御飯のおかずはジョディーは初めてだと
思うから期待してて?」
ジョディー 「そうだか?それ、楽しみだわ。」
耕作 「そろそろアパ-ㇳだ、柔さんいつもの様に戻ろうか。」
柔 「うん、先に戻ってるね。」
ジョディー 「先に戻ってるだわ。」
柔 「ジョディー、また真似してる~。」
ジョディー 「あはは、レッツゴー、柔。」
二人は耕作の部屋に戻って行った。
耕作は少し間を置いて裏口から部屋に戻った。