お断り:文書量(文字数)が多くなりましたので1日を5分割してお届けします。
柔はキッチンへ行ってお昼の仕度を始めた。
柔 「耕作さん、卵焼き、朝の味違いでも良いかな?」
耕作 「勿論だよ?どんな風に違うのか直ぐに食べた方が分かるから。」
柔 「ありがとう~、お醤油と砂糖の分量を少し変えてみるね。」
耕作 「うん、楽しみだな~、どんな風に違うのか。」
柔の鼻歌が聞こえてきた。
耕作 「ご機嫌だね?柔さん。」
柔 「うん、不安な事を耕作さんが打ち消してくれるから、安心出来るよ。」
耕作 「そう言ってくれるだけで、俺は嬉しいな~。」
柔 「ほんとに感謝してもし足りないって思う、耕作さん、ありがとう~。」
耕作 「いや、俺こそ柔さんに聞かれる事が俺自身にも当て嵌まる事が
多いから感謝するのは俺の方かも。」
柔 「うふふ、そう言って貰うと嬉しいな~。」
耕作 「お、良い匂いがしてきた、懐かしい匂いだな~。」
柔 「へ~、耕作さんって、匂いで分かるんだ。」
耕作 「それは誰でもそうなんじゃない?柔さんもそういうの無いの?」
柔 「う~ん、そう言われれば、そういう事あるね~。」
耕作 「でしょう?誰にでもそういう事はあると思うよ。」
柔 「出来ました~、直ぐに持っていくね~。」
耕作 「じゃあ、テーブルに行くね。」
耕作がテーブルに着くと同時に柔がキッチンから料理を持ってきてテーブルに並べていった。
並べ終わると柔は耕作の隣に座った。
耕作 「お疲れ様~。」
耕作 「どれどれ、お~、お昼も和食なんだね~。」
柔 「うん、食材見てたら思い付いたの~。」
耕作 「やっぱり、柔さんは料理でも天才肌なんだね。」
柔 「耕作さん、煽てても何も出ないよ?」
耕作 「いやいや、ほんとの事だと俺は思うけどな~。」
耕作 「普通食材から料理をってする人は少ないと思うよ?」
柔 「そうなのかな?」
耕作 「うん、多分一般家庭では皆無だと思う。」
柔 「たけのこの煮つけとお味噌汁~。」
耕作 「あ~、なるほど、さっき言ってたのってこういう事だったんだね。」
柔 「うん、そうなの~。」
柔 「たけのこは灰汁取りしないといけないから準備が必要な食材の一つなの。」
耕作 「へ~、さすがだね~。」
柔 「えへ、褒められちゃった。」
耕作 「うん、煮つけも味噌汁も美味しいね~、タケノコの風味が生きてるね。」
柔 「耕作さん、料理の評論家みたいな言い方するんだ。」
耕作 「はは、感じたそのままを言っただけなんだけどな~。」
耕作 「おぉ~、この卵焼き~。」
柔 「どう?朝とどう違うの?」
耕作 「うん、かなり違う味になるんだね~。」
柔 「良かった~、同じだったらどうしようかと思っちゃった。」
耕作 「この卵焼き、同じ作り方で砂糖と醤油の分量を変えたら、柔さんが
言ってた様に種類が増えるよ。」
柔 「良かった~、あたしが思ってた通りの出来で。」
耕作 「うん、うん、やっぱり、柔さんは凄いって思うよ。」
柔 「耕作さん、お替りは?」
耕作 「うん、是非お願い~、このおかずだと何杯でも行けそうだけど、
一杯にしておくから。」
柔はキッチンへ行き、御飯をよそうと戻って来て耕作に渡して隣に座った。
柔 「ふふふ、食べたい時は食べても良いよ?毎食それじゃ物足りないでしょう?」
耕作 「う、見通されていたか、じゃあ、後一杯食べたいな~。」
柔 「それを食べ終わったらまたよそってくるね。」
耕作 「うん、お願いね。」
柔 「耕作さんの食べっぷりは猪熊家と同じなのよね~。」
耕作 「そうなんだ、柔さんもそうなの?」
柔 「たまにだけど、そういう食べ方をする時があるみたい。」
耕作 「へ~、また柔さんの俺が知らない一面が分かったな~。」
柔 「それじゃあ、またよそってくるね。」
耕作 「ありがとうね~。」
柔はキッチンへ行き、耕作の御飯をよそうと戻って来て耕作に渡した。
柔 「おかずももう少しあるよ?」
耕作 「ほんと~?じゃあ、お願い~。」
柔は耕作におかずのお替りを出した。
耕作 「美味しいね~、味付けも最高。」
柔 「もう~、何も出ないよ?」
耕作 「いやいや、俺も口にも合うし、誰にでも合いそうだよ?」
柔 「そう言って貰うと、嬉しいな~。」
耕作 「あ~、お腹一杯~。」
柔 「良かった~、美味しそうに食べてくれて。」
耕作 「柔さん?美味しそうじゃなくて美味しかっただよ?ほんとに。」
柔 「嬉しいな~。」
耕作、柔 「ごちそうさま~。」
柔 「お粗末様でした。」
柔 「それじゃ、コーヒー持ってくるね、ソファーで寛いでて~。」
耕作はソファーに座り直した。
柔はキッチンへ食器を持って行き、耕作にコーヒーを持ってきた。
柔 「どうぞ、旨味が満ち溢れたコーヒーですよ~。」
耕作 「はは、ありがとうね~。」
柔 「じゃあ、片付けしてくるね。」
耕作 「いつも悪いね~。」
柔 「大丈夫、慣れてるから。」
耕作 「その言い方懐かしいな~。」
柔 「ふふふ、この前もそう言ってたよね~。」
柔は鼻歌交じりで片付け始めた。
耕作 「柔さんと一緒に居ると、ほんとに楽しいね~。」
柔 「それは、あたしも一緒だよ~。」
耕作 「やっぱり、似た者同士だね。」
柔 「そうよね~。」
柔 「耕作さん、コーヒーのお替わりは?」
耕作 「うん、お願いね。」
柔 「分かった~。」
柔はキッチンから出て来てカップを受け取るとキッチンに行き
コーヒーを入れて耕作に渡す為にキッチンから戻ってきた。
柔 「はい、耕作さん、どうぞ。」
耕作 「ありがとうね~。」
柔 「片付け終わったから、少し休んでも良い?」
耕作 「うん、勿論だよ。ここででしょう?」
耕作は自分の膝を叩きながらそう言った。
柔 「うん、ありがとう~。」
柔は耕作の膝に座り頭を胸に埋めてきた。
耕作は柔を優しく抱き寄せた。
耕作 「どう?柔さん、落ち着く?」
柔 「うん、とっても、安らげる・・。」
耕作 「ゆっくり、寛いでね?」
柔 「うん、こうしてると耕作さんの息遣いを感じるの。」
耕作はコーヒーをソファーの前のテーブルの置くと柔の頭を優しく撫でた。
耕作 「少し、寝るかい?柔さん。」
柔 「うん、耕作さんは眠くないの?」
耕作 「眠くは無いけど、俺もこうしてると安らげるから、そのうち寝るかも。」
柔は耕作に抱き付いて体を預けた。
耕作 「柔さんを感じる。」
柔 「あたしも耕作さんを感じてる。」
耕作も柔を抱きしめた。
暫く二人はそうしていたら眠りに落ちていた。
二人は電話のベルの音で起こされた。
耕作 「あ、誰からだろう?」
柔 「ひょっとして、ジョディーかも?」
耕作 「直ぐに出てみるね。」
柔 「うん。」
二人は電話の所へ急いだ。
耕作が電話を取った。
耕作 「もしもし、松田です。」
ジョディー 「ハロー、松田~。」
耕作 「ハロー、ジョディー、どうしたんだ?」
ジョディー 「柔、一緒か?」
耕作 「ああ、すぐ横に居るよ。」
ジョディー 「柔と代わってくれよ?」
耕作 「分かった、直ぐ代わるから。」
耕作 「ジョディーが君にって。」
柔 「うん。」
耕作は柔に受話器を渡した。
柔 「元気~?ジョディー。」
柔 「明日の事なの?」
柔 「そう、予定通りこっちに来るのね。」
柔 「迎えどうする?」
柔 「空港には何時に着くの?」
柔 「うん、分かった。」
柔 「ここで待ってたら良いのかな?」
柔 「分かった、じゃあ、待ってるね、気を付けてね。」
柔 「耕作さんと代わらなくて良い?」
柔 「うん、伝えておくから。」
柔 「それじゃ、明日、待ってる。」
柔は受話器を置いた。
耕作 「柔さん、ジョディーは何て?」
柔 「ジョディーが耕作さんに明日からよろしくって。」
柔 「それと、明日の11時に着く便で来るって。」
耕作 「そうか~、ジョディー予定通り来るんだね~。」
柔 「うん、それで、ここの住所は耕作さんの手紙で分かってるから空港から
直接タクシーでここに来るって。」
耕作 「柔さん、良かったね、ジョディーに久しぶりに会えるね。」
柔 「うん、とっても嬉しい。」
柔 「明日が楽しみ~。」
耕作 「俺、明日は席を外しておこうか?」
柔 「ダメよ?婚約者のあなたが居ないとジョディーも悲しむよ?」
耕作 「それなら一緒に待ってようね、柔さん。」
柔 「うん、そうしてね。」
柔 「明日のお昼はジョディーの為にもお料理の腕を振るわないと、
後、お米も買い足しとかないと足りないかも?」
耕作 「そうだよな~、ジョディー良く食べるからな~。」
柔 「うん、あたしの実家に来てた時、お米を何度買いに行った事か。」
耕作 「ははは、そんな事があったんだ。」
柔 「明日の練習、どうしようかな?」
耕作 「あ、そうだね、ジョディーに聞いてみて一緒に行くなら
行っても良いんじゃない?」
耕作 「多分、久しぶりだからジョディー、君と試合したがるかもしれないけど、
その時はどうする?柔さんは。」
柔 「そうね~、道場の方達の迷惑にならなければ、しても良いかな?」
耕作 「俺が聞いても良いけど、柔さんが言った方が良いかもね。」
柔 「そうだね、今日、それとなく聞いてみる。」
耕作 「そろそろ道場に行くかい?」
柔 「もう少し、耕作さんと一緒に居たいかな?」
耕作 「うん、じゃあ、そうしようか。」
柔 「ちょっと待ってね、このままじゃ行けないから先に着替えるね。」
耕作 「ここでじゃないよね?」
柔 「あたしは構わないけど、耕作さんを困らせたくないから
お風呂場で着替えてくるね。」
耕作 「柔さん、ありがとうね、気遣ってくれて。」
柔 「じゃあ、直ぐに着替えてくる。」
柔 「その後コーヒーを入れるね。」
耕作 「じゃあ、ソファーに座って待ってるから。」
柔 「うん、着替えてくるね。」
柔は外出着と下着を持って風呂場へと向かった
耕作 「それ、今日買ったのだよね?」
柔 「うん、早速、着てみようかと。」
耕作 「どんなのか楽しみだ。」
柔 「耕作さんも気に入ると思うよ?」
耕作 「なるほど、早く見たいな~。」
柔が風呂場から出てきて耕作の元に来た。
柔 「耕作さん、お待たせ~。」
耕作 「おぉ~、柔さん、きれいだよ~。」
柔 「ありがとう~、どう良い感じ?」
耕作 「うん、君のきれいさと可愛さをアップさせてるね、それ。」
柔 「耕作さん、褒めすぎだって。」
耕作 「いやいや、君の魅力を十二分に引き出してる。」
柔 「もう~、耕作さんってば~。」
柔 「あ、ごめんなさい、コーヒー直ぐに入れるね。」
耕作 「いや~、コーヒーよりも、君を見てる方が良いな~。」
柔 「もう~、コーヒーを入れた後でも見れるでしょう?」
耕作 「分かった、分かった、コーヒーお願いね。」
柔 「うん、ちょっと待っててね。」
柔はコーヒーを入れる為にキッチンへ行って、直ぐにコーヒーを持って耕作の元に来た。
柔 「はい、お待たせ~。」
柔 「あたしの魅力が入ったコーヒーをどうぞ。」
耕作 「ははは、ありがたく、君の魅力を頂くよ。」
柔は耕作の膝に座り寄り掛かる様に耕作に抱き付いた。
耕作は片手で柔を抱き寄せた。
柔 「明日から慌ただしくなりそうね。」
耕作 「そうだね、賑やかにはなるだろうね。」
柔 「ジョディー、ここに泊まるのかな?」
耕作 「柔さん?ジョディーがそういう野暮な事をすると思う?」
柔 「そうだね、ジョディーも結婚してるから分かってくれるよね。」
柔 「でも、晩御飯までは一緒に居て欲しいな。」
耕作 「それは大丈夫だと思うよ?」
柔 「そうね、明日の買い物が大変だけど。」
耕作 「そこは俺が頑張るから。」
柔 「耕作さん、頼りにしてるから。」
耕作 「お~、任せておけって。」
柔 「うふふ、さすが、あたしの未来の旦那様。」
耕作 「何か照れるな~。」
柔 「あ、そろそろ道場に行こうか?」
耕作 「もう少しこうしていたいけど、そうもいかないね。」
耕作 「じゃあ、行こうか、柔さん。」
柔 「うん、じゃあ、いつもの場所で待ってるから。」
耕作 「その前に。」
耕作は柔の頬を両手で優しく抱えると長めのキスをした。
柔 「耕作さん、ほんと~に、キスが上手くなってる。」
耕作 「柔さんだってそうだよ?」
柔 「うふふ、じゃあ、先に行くね。」
耕作 「うん、直ぐに行くから。」
柔は後ろを振り返りながら出て行った。
耕作は柔の姿が見えなくなって少したってから部屋を出た。
耕作 「柔さん、お待たせ~。」
柔 「ううん、早かったね。」
耕作 「じゃあ、行こうか。」
柔 「うん。」
二人は道場へと向かった。
道場に近づいた二人を相変わらず拍手と歓声で群衆が迎えてくれた。
群衆も手馴れてきたのか柔が来ると道場へと通路を作ってくれていた。
柔は群衆に一礼すると、道場の入り口へ行き、中に入って一礼すると
更に道場生達に一礼した。
柔 「また、お邪魔します。」
直ぐにマイケルがやって来た。
柔 「今日もよろしくい願いします。」
マイケル 「こちらこそ、よろしくお願いします。」
柔 「それでは、早速、練習を済ませますから。」
マイケル 「終わったら、声を掛けて下さい。」
柔 「はい、そうしますから。」
マイケルはみんなの所へ戻って行った。
柔 「それじゃ、耕作さん、始めるね。」
耕作 「柔さん、頑張れよ。」
柔 「はい!」
柔は着替えに行って戻ってくるとトレーニングと朝の練習分を始めた。
耕作 「(ペースが早くなってる、さすがは柔さんだ。)」
耕作 「(相変わらず、真剣な表情の柔さんは輝いてるな~。)」
耕作 「(おっと、見とれてばかりじゃいけない。)」
耕作はカメラで柔を写し始めた。
柔はトレーニングが終わると打ち込みを始めた。
今日も時折、耕作に向かって微笑んでいた。
耕作 「(あの微笑みの意味が分かる人がこの中に何人いるか。)」
耕作は内心嬉しくなると共に自分が彼女の婚約者である事を誇りに思った。
そう思いながら耕作は柔の微笑みの姿を含めてカメラに収めていった。
柔は打ち込みが終わると耕作の元に戻ってきた。
耕作 「柔さん、お疲れ様~。」
柔 「耕作さん、今日はどうだった?」
耕作 「さすがは柔さんだね、昨日よりもペースが早くなってた。」
柔 「そうなの?」
耕作 「うん、無駄な動きが無くなった分早くなってるよ。」
耕作 「それも朝の練習分を入れてるにも拘らずだからね。」
柔 「耕作さんってあたしの事を、ほんとに良く見てるよね。」
耕作 「俺は君を見てるだけで和むからね。」
柔 「そう言って貰うと、あたしも嬉しくなっちゃう。」
耕作 「今日は昨日と同じ感じでするの?」
柔 「そうね、何か思い付いたら変えるかもしれないけど、基本的には
同じ感じでしようって思ってるから。」
柔 「それじゃ、行ってくるね。」
耕作 「柔さん?」
柔 「はい?」
耕作 「頑張れよ!」
柔 「はい!」
柔はマイケルの傍に行くと昨日と同じ様にする旨話していた。
すると、練習に参加する五人が柔の元に集まった。
柔は一人一人順番に乱取を開始して、まず最初に相手に技を掛けさせて、
柔がそれをかわして見せて、次に同じ技で相手を倒して行くという昨日と
同じやり方を繰り返していた。
その後、今度は同じ様に乱取をしたが柔が相手の技に掛かって
倒される度に次に移る前にどこが悪いかを指摘していた、それ
を何度か繰り返した。
耕作が見ている限りでは、指摘された相手は悪い点を改善していた。
全員にそういう感じで指導して練習は終了した。
柔の前に全員並んで一礼した、柔はそれに対して同じ様に一礼した。
柔は全員と握手をして耕作の元に戻ってきた。
耕作 「柔さん、お疲れ様~。」
柔 「どうだった?耕作さん。」
耕作 「今日の方が昨日より良くなってたって思った。」
耕作 「今日も技を掛けさせて、かわして、同じ技を掛けてた、
これは昨日と同じだよね?」
柔 「うん、それは昨日と同じ。」
耕作 「昨日は相手が技を掛ける時に途中で止めてたよね?」
柔 「うん、そうね。」
耕作 「でも、今日は相手が技をかけ終えてから悪い個所を指摘してたよね?」
柔 「うん、昨日のだと技の全体の流れを中断してたから、教えてる人には
部分的な感じでしか捉え切れて無かった気がしたの。」
耕作 「その通りだと思うよ、だから今日の相手は昨日より理解している様に
思えたから。」
耕作 「でも、良くそれに気が付いてやり方を変える事が出来たよね?」
柔 「うん、昨日の事を思い出して、一度完全に技を掛けられてみようって思ったの。」
耕作 「やっぱり、凄いね、柔さんは、そういうのを簡単にやってのけるんだから。」
柔 「何となくだけどね?」
耕作 「何となくできるから、凄いって思うよ?」
柔 「褒められたのかな?」
耕作 「うん、そうだよ。」
柔 「えへ、褒められちゃった。」
そんな話をしているとマイケルがやってきた。
マイケル 「今日もご指導ありがとうございました。」
柔 「いえいえ、これ位はしないと、道場を使わせて貰ってますから。」
マイケル 「明日もまた、よろしくお願いします。」
柔 「はい、こちらこそよろしくお願いします。」
マイケル 「今日はお疲れ様でした。」
柔 「それでは、今日はこれで失礼します。」
マイケル 「はい、また明日に。」
マイケルは皆の所へ戻って行った。
柔 「耕作さん、それじゃ、着替えくるね。」
耕作 「うん、待ってるから。」
柔は着替えに行って、暫くして戻ってきた。
柔 「耕作さん、戻りましょうか。」
耕作 「柔さん、何か忘れてない?」
柔 「あ、いっけな~い、ジョディーの事を聞くの忘れてた。」
耕作 「はは、聞いてきて良いからね。」
柔 「耕作さん、ありがとう、危なく、そのまま帰るとこだった。」
耕作 「柔さんがいつ言うのかと思ってたら、帰ろうとしたから、俺も一瞬焦った、
だから君に言っただけだから。」
柔 「それじゃあ、ちょっと聞いてくる。」
耕作 「うん、待ってるから、ちゃんと話しておいで。」
柔 「はい!」
柔はマイケルの所へ行って、ジョディーの事を話している様でマイケルは驚いていた。
柔に聞いた事を周りに居る道場生達に話している様で歓声と拍手が起こっていた。
その後、マイケルと柔が話し込んでいたが、様子を見る限りでは了承されているみたいだった。
話し終えると、柔は耕作の元に戻ってきた。
耕作 「柔さん、どうだった?」
柔 「あの方も道場生の方々も快く了承してくれたよ。」
耕作 「良かったね、柔さん。」
柔 「うん、これでここにジョディーを連れて来れるね。」
耕作 「うん、そうだね。」
耕作 「柔さん?」
柔 「な~に~?耕作さん。」
耕作 「明日が楽しみだね。」
柔 「うん、とっても楽しみ~。」
耕作 「それじゃ、戻ろうか。」
柔「うん。」
柔は道場生達と道場に一礼をして道場の外に出た。
外では群衆が柔に対して拍手を送っていた。
柔は群衆に対しても一礼をしてその場を耕作と二人で離れた。
柔 「耕作さん、さっきの練習の事、良く分かったね。」
耕作 「伊達に柔さんの柔道を見てきた訳じゃないから。」
柔 「それはどういう事なの?」
耕作 「柔さんの柔道のスピードは半端じゃないから。」
柔 「あたしには良く分からないかな?」
耕作 「今まで倒してきた相手に殆ど自分の柔道をさせて
無かったのがその証拠だと思う。」
柔 「そういえばそうなのかな?」
耕作 「今の柔さんのスピードに付いてこれるのは世界に数人しか
居ないんだからね?」
柔 「うん、それは分かってるつもり。」
耕作 「それでも柔さんが勝っているのは、虎滋朗さんから聞いたんだけど、
天性の才能が柔さんには有るからなんだよ。」
柔「先生の才能?」
耕作 「違~う、わざと間違ってない?柔さん。」
柔 「え?違うの?」
耕作 「て・ん・せ・い・の才能だからね?」
柔 「あ~、「せ」じゃなくて「て」なのね?」
耕作 「(これも天然のなせる技なのか・・・。)」
耕作 「そう、天性の才能、天賦の才とも言うけど持って生まれた才能の
事なんだよ、だから、柔さんは天才だって言われてるんだよ。」
柔 「へ~、耕作さんって、色々な言葉の意味を良く知ってるね。」
耕作 「伊達に新聞記者はやってないからね?」
柔 「ところで、それをおとうさんから聞いたって?」
耕作 「あ、その話はアパートに戻ってからにしようか?」
柔 「あ、そうね、じゃあ、あたし先に戻ってるから。」
耕作 「うん、直ぐ戻るから。」
柔 「直ぐ戻ってくると、あたしのムフフが見れるよ?」
耕作 「何?そのムフフていうのは?」
柔 「知りたかったら直ぐ戻ってくると良いよ?」
耕作 「あ~、こら~、またそうやって俺を誘惑する~。」
柔 「あはは、ごめんね~、じゃあ、行くね。」
耕作 「ゆっくり戻るから。」
柔 「え~、折角、そのまま待ってようと思ったのに~。」
耕作「こらこら、ちゃんといつもの様にしなさい。」
柔 「は~い、じゃあ、待ってるね、いつもの様にお風呂場で。」
耕作 「まだ言うか~、さっさと行きなさい。」
柔 「あはは、は~い。」
柔は部屋に戻って行った。
耕作 「いかん、外でこんな会話してたら大変な事になってしまう。」
耕作も暫くして部屋に戻った。