お断り:文書量(文字数)が多くなりましたので1日を5分割してお届けします。
耕作 「今日は、また栄養満点だね~。」
耕作が見た物はレバニラ炒め、山芋を擂った物、オクラの和え物、
そしていつもの卵焼きだった。
耕作 「(何か悪意を感じるメニューだな・・・・。)」
柔 「どうぞ、召し上がれ~。」
耕作 「今日の食事に何か考えとかあるの?柔さん。」
柔 「うん?どうして?耕作さん。」
耕作 「いや、特にどうって無いんだけど。」
柔 「それじゃ、食べよう?」
耕作、柔 「いただきま~す。」
耕作 「では、卵焼きから。」
柔 「どうぞ~。」
耕作 「これも良いね~、美味しいよ~。」
柔 「ニンニクを擂り潰して、ゴマとヒジキと混ぜて入れてみたの~。」
耕作 「何でニンニクなの?」
柔 「疲れを取る為かな?」
耕作 「あ~、そうなんだね~。(精力増強かと思った。)」
柔 「どう?合格かな~?」
耕作 「うん、合格~、まあ、出来れば結婚してから出した方が良いかも?」
柔 「何で?結婚してからなの?耕作さん。」
耕作 「何となくだけど?」
柔 「耕作さんがそう言うならそうするね。」
耕作 「後のも美味しいね~。(全部精力増強の食事な気がするけど・・。)」
柔 「そうでしょう~?これで耕作さんの疲れも取れるよね?」
耕作 「そうだね~、気を遣って貰ってありがとうね。(柔さん、分かってやってるのかな?)」
柔 「耕作さんに喜んで貰えて嬉しいな。」
耕作 「(毎晩これじゃ身が持たないな・・・。)」
耕作 「柔さん?」
柔 「な~に?耕作さん。」
耕作 「気分を害したら、ごめんね。」
柔 「どうしたの?」
耕作 「今日のメニューだけど・・。」
柔 「うん、今日のメニューが?」
耕作 「確かに疲れを取る為の食事でも有るんだけどね?」
柔 「うん、そうね。」
耕作 「柔さんは別な意味も知ってる?」
柔 「このメニューの?」
耕作 「うん、このメニューの。」
柔 「疲れを取る為以外にも何か意味が有るの?耕作さん。」
耕作 「あ、知らないなら良いよ。」
柔 「え~、有るなら教えて~。」
耕作 「(やばい、また柔さんの好奇心を刺激してしまった。)」
耕作 「(でも、ほんとに知らなくて毎晩これだったら。)」
柔 「ね~、教えてってば~、耕作さ~ん。」
耕作 「柔さん?」
柔 「教えてくれるの?」
耕作 「君って精力増強って言葉知ってる?」
柔 「ううん、知らな~い。」
耕作 「そうなんだ・・。」
柔 「精力増強ってな~に?それも教えて~。」
耕作 「(う、泥沼に嵌っていく・・。)」
柔 「ね~、教えてよ~、耕作さん。」
柔 「耕作さんは知ってるんでしょう?教えてよ~。」
耕作 「柔さん、ほんと~に知らないんだよね?」
柔 「うん、知らないよ?教えてよ~、ね~ってば。」
耕作 「仕方ないな・・。」
柔 「教えてくれるの?早く早く~。」
耕作 「精力増強っていうのはね?」
柔 「うん、何、何?」
耕作 「柔さんは愛し合うって知ってたよね?」
柔 「うん、知ってるよ?」
耕作 「その愛し合う行為をね?」
柔 「うん、それを?どうするの?耕作さん。」
耕作 「何度でも出来る様にする事なの?」
柔 「何度でも出来ると良いの?」
耕作 「(う、さらに質問が増えた気がする。)」
柔 「ね~、どうなの?何度でも出来た方が良いの?」
耕作 「柔さん?」
柔 「何?教えてくれるの?」
耕作 「柔さんの場合は俺だけど、一回で良いと思う?愛する行為が。」
柔 「・・・、う~ん、少し寂しい気もするかも?」
耕作 「柔さん・・そうなんだ・・、まあ、良いか、それを増やす為の方法の事なの。」
柔 「そうなんだ、メモしておこうかな?」
耕作 「あ~、メモはしなくて良いからね?」
柔 「そっか、また耕作さんに聞けば良いもんね?」
耕作 「うん、まあ、そうだね、だからメモはいらないから。」
柔 「後はこの料理の事かな?」
耕作 「あ、そうだったね、えっとね?」
柔 「うん、何?耕作さん。」
耕作 「俺と柔さんは、まだ結婚してる訳じゃ無いよね?」
柔 「うん、あたし、早くしたい~。」
耕作 「あ~、俺もしたいよ、出来るだけ早くね。」
柔 「耕作さんもそう思ってるんだ、嬉しいな~。」
耕作 「って、そうじゃなくて、まだ愛し合うって事が出来る状況じゃないよね?」
柔 「私は構わないけど、耕作さんがけじめを守ってるから。」
耕作 「こらこら、柔さん、ダメだよ?けじめを付けないと。」
柔 「えへ、怒られちゃった~。」
耕作 「別に怒ってる訳じゃないからね?」
柔 「うん、分かってる~。」
耕作 「愛し合う行為が出来ないのに、精力増強する必要は無いん
じゃないかな?って事なの。」
柔 「?・・・どうして?」
耕作 「あ~、もう~、柔さん、俺を困らせないで~。」
柔 「耕作さんが困るの?この料理は?」
柔は悲しそうな顔をした。
耕作 「あ~、柔さん、そんな顔しないで?」
耕作 「愛する行為が出来ないから、この料理を出されてもね?」
柔 「なるほど、今はダメって事?」
耕作 「そうそう、それなんだよ。」
耕作 「だから結婚したら柔さんが好きなだけ出しても良いから
今はね?って事なんだよ。」
柔 「うん、分かった~、結婚するまでは出さない様にすれば良いのね?」
耕作 「その通りだよ、柔さん、ありがとうね。」
耕作 「あ、それとね。」
柔 「うん、何?耕作さん。」
耕作 「この食事全部を一度に出すんじゃなくて一品だけなら良いよ?」
柔 「そうなんだ~、出しても一品にすれば良いのね?」
耕作 「うん、それなら出しても良いからね。」
柔 「わ~い、良かった~、そうするね。」
耕作 「(やっと納得してくれたか、柔さんって、ほんとに好奇心の塊なんだな。)」
柔 「あ、耕作さん?」
耕作 「今度は何?柔さん。」
柔 「御飯のお替わりは?」
耕作 「そうだね、おかずまだ残ってるしね、一杯だけ貰おうかな?」
柔 「は~い、よそってくるね。」
柔はキッチンへ行ってご飯をよそうと戻って来て耕作に渡した。
柔 「どうぞ~、耕作さん。」
耕作 「ありがとうね、これ一杯にしておくね。」
柔 「腹八分目ね?」
耕作 「うん、そうだね。」
柔 「ふふふ。」
耕作 「何が可笑しいの?柔さんは。」
柔 「ううん、耕作さんがちゃんと覚えてくれてたから、嬉しくなっただけなの。」
耕作 「ああ、そういう事なんだね。」
柔 「うん、そうなの。」
耕作 「今日のも全部美味しかったよ~。」
柔 「また色々と賢くなった気がする~。」
耕作 「柔さんは勉強家なんだね~。」
柔 「耕作さんの為になる事なら何でも知りたいの~。」
耕作 「あ~、俺の為だったんだね、ありがとうね。」
耕作、柔 「ごちそうさま~。」
柔 「お粗末様でした。」
柔 「それじゃ、片付けする間、耕作さんはコーヒーを飲んでてね。」
柔は食器をキッチンに持って行って、コーヒーを入れて戻ってきた。
柔 「お待たせ~、どうぞ。」
耕作 「いつも、ありがとうね~。」
柔 「じゃあ、あたし片付けするから、コーヒーを飲み終わったら、
お風呂に入ってきてね?」
耕作 「うん、そうするね。」
柔はキッチンへ行くと鼻歌交じりに片付け始めた。
耕作はコーヒーを飲みながらその様子を楽し気に見ていた。
耕作 「(色々知りたがるのは、俺の為だったのか、やっぱり、柔さんは最高だ。)」
柔 「そうなのよ?耕作さんに喜んで貰う事なら何だってするから。」
耕作 「(上機嫌になってるな、柔さん。)」
耕作 「ありがとうね~、柔さん。」
耕作 「それじゃ、俺はお風呂先に入ってくるね。」
柔 「うん、ゆっくり入ってきてね~。」
耕作 「うん、そうするね。」
耕作は風呂場へ行った。
耕作 「(今夜、寝る時、一緒に寝てて大丈夫か心配だな・・。)」
柔は片付けが終わると耕作の為にビールを用意してテーブルの
椅子に座って耕作が出てくるのを待った。
耕作 「良い湯加減だった~。」
風呂場から耕作が出てきた。
柔 「はい、耕作さん、ビールをどうぞ。」
耕作 「いつも、ありがとうね、柔さんもお風呂に入ってきて良いよ。」
柔 「うん、入ってくるね~。」
柔は風呂場へ行った。
耕作 「さて、少し寛ぐかな。」
耕作はソファーに移動して寛いだ。
すると風呂場から柔が声を掛けてきた。
柔 「ね~、耕作さん?」
耕作 「何?柔さん。」
柔 「さっき、お食事の時に話してた事なんだけど。」
耕作 「色々話してたから、どの事かな?」
柔 「耕作さんを余り刺激しない方が良いよね?」
耕作 「(どの事か言わないと分からないけど、もしかして・・。)」
柔 「耕作さん、聞いてる~?」
耕作 「うん、聞いてるよ?」
柔 「どうなの?刺激しない方が良いよね?」
耕作 「そうだね~、でも、見てみないと分からないけど。」
柔 「じゃあ、今、出るから、見て判断してね?」
耕作 「うん、そうするね。」
柔が風呂場から出てきて耕作の方に歩いてきた。
耕作 「柔さん?その寝間着・・。」
耕作は下を向いてしまった。
柔 「どう?耕作さん。」
耕作 「あの~、柔さん?」
柔 「どうしたの?」
耕作 「それ、少し透けてない?」
柔 「やっぱり、耕作さんにもそう見えるんだ。」
耕作 「その寝間着は結婚してからにした方が良いかも。」
柔 「耕作さんがそう言うならそうする~、別なのにするね。」
柔は、また風呂場に行って着替えてから出てきた。
柔 「これならどう?」
耕作 「パジャマにしたんだね。」
柔 「これなら大丈夫よね?」
耕作 「うん、それなら大丈夫だね。」
柔 「良かった~。」
耕作 「その方が可愛いしね。」
柔 「もう~、耕作さんったら~。」
耕作 「明日、部屋着を買いに行った時に今の寝間着の替わりも買おうね。」
柔 「そんな、悪いよ~。」
耕作 「ここで着る寝間着が減った分は補わないとね?」
柔 「分かった~、耕作さん、ありがとう~。」
柔は耕作に抱き付いてキスをした、耕作も優しく抱き寄せてそれに応じた。
柔は耕作の膝に座ると頭を胸に埋めてきた。
耕作は柔を優しく抱き寄せながら、頭を優しく撫で続けた。
柔 「耕作さんを感じる。」
耕作 「うん、俺も柔さんを感じてる。」
二人は暫くそうしていた。
耕作、柔 「ところで・・。」
柔 「あ、耕作さんが先にどうぞ。」
耕作 「いや、柔さんから・・。」
柔 「じゃあ、同時に言おうか?」
耕作 「うん、そうしようか。」
耕作、柔 「ジョディーの・・・。」
柔 「あは、同じ事、思ってた。」
耕作 「そうだね。」
柔 「あたし、ジョディーと知り合って、柔道の楽しさを知ったの。」
耕作 「うん、お互いが真剣に勝負してた時の柔さんは凄かった。」
柔 「あたしには分からないかな?でもすごく楽しかった。」
柔 「あの後、耕作さんの事を彼氏、彼氏って言いだしたのよね。」
耕作 「ジョディーから見たら二人はそう見えてたのかも。」
柔 「今思えば、当然の事なんだって分かる。」
耕作 「ジョディーには分かっていたんだろうね、この二人はお似合いだって。」
耕作 「柔さん、君がソウルの後、柔道を止めるって言って、その後カナダに
行ってジョディーにもその事を話したんだよね?」
柔 「うん、ジョディーに泣かれた時は、あたしも思わず泣いちゃった。」
耕作 「柔さんが帰国してからジョディーから突然電話が有って、君が柔道を
止めるって聞いたから、俺に何とかしてくれって言われたんだ。」
柔 「ジョディーが耕作さんにそんな事を?」
耕作 「うん、俺にもどうして良いか分からないし、途方に暮れてた時に
富士子さんが柔道部を作っている事を知ったんだ。」
柔 「あ~、大学に邦子さんと来た時に?」
耕作 「うん、そうだよ。」
柔 「そうだったんだ・・。」
柔 「あの時は富士子さんに心配かけちゃった。」
耕作 「まあ、その後の事で恩返しは出来たと思うよ。」
柔 「そうかもしれないね。」
柔 「その後ユーゴではジョディーに色々気を遣わせてしまって。」
耕作 「ジョディーも柔さんの事は常に気にかけてたみたいだから。」
耕作 「だから、柔さんが1年近く柔道を止めてた時はジョディーには大会の欠場は
柔さんの体調不良だったとしか知らせてないんだ。」
柔 「そうだったのね、耕作さんにも色々と心配と気遣いをかけてしまってごめんなさい。」
耕作 「いや、俺は自分で思ってた事をしてただけだから。」
耕作 「それにその後、柔さんは柔道に戻って来てくれたしね。」
柔 「耕作さん、ほんとに今まで色々と気遣い掛けて貰ってありがとう~。」
耕作 「ううん、俺は柔さんには君らしくしてて欲しかっただけだから。」
柔 「耕作さん?」
耕作 「何?柔さん。」
柔 「愛してる。」
柔はキスしてきた。
耕作も柔を優しく抱き締めてそれに応じた。
耕作 「俺も愛してるよ。」
柔 「そろそろ寝ようか?」
耕作 「一緒に・・だよね?」
柔 「うん、一緒に・・。」
耕作は柔を優しく抱きあげるとベッドに運んだ。
柔 「うふ、お嫁さんみたい。」
耕作 「もう、しっかりお嫁さんだよ、柔さんは。」
柔 「嬉しいな、早く一緒になりたい。」
耕作 「それは俺も同じ気持ちだから。」
二人はベッドに横になって抱き合った。
柔は耕作の胸に頭を埋めてきた、耕作は柔の頭に自分の頭を預けた。
耕作は柔を優しく抱き寄せた、柔は耕作の体に腕を回して
足を絡ませてしっかりと抱き付いた。
耕作、柔 「こうしてると落ち着くね。」
柔 「耕作さんを感じる。」
耕作 「俺も柔さんを感じてるよ。」
柔 「愛してる、耕作さん。」
耕作 「愛してるよ、柔さん。」
そして二人は長めのキスをした。
耕作 「あっ・・。」
柔 「どうしたの?耕作さん。」
耕作 「いや、何でもないよ?柔さん。(鎮まれ、鎮まれ、柔さんに分かると
大変だから、鎮まれ。)
柔 「ほんとに何でもないの?」
耕作 「うん、大丈夫だから。」
柔「・・・、あっ・・。」
耕作 「(まずい、柔さんに気付かれる。)」
柔 「耕作さん、ごめんなさい、あたしがあの食事を食べさせたからなんでしょう?」
耕作 「(あ~、気付かれてしまったか。)」
耕作 「君が悪い訳じゃないから、気にしないで。」
柔 「ほんとにごめんね、こうなるって知らなかったの。」
耕作 「いや、仕方ないよ、だって君が愛おしく感じたんだから。」
耕作 「あの食事が原因じゃないんだからね?」
柔 「でも、このままじゃ・・。」
耕作 「柔さん、少ししたら落ち着くから大丈夫だから。」
耕作 「今、けじめの事を考えてるから、大丈夫だよ。」
柔 「耕作さん・・。」
柔 「早く結婚して我慢しなくても良い様にしたいね。」
耕作は柔の動悸が早くなってるのに気付いた。
耕作 「うん、そうだね、って柔さん?」
柔 「何?耕作さん。」
耕作 「君も我慢してるの?」
柔は顔を紅潮させて頷いた。
柔 「・・、うん。」
耕作 「そうなんだね・・、早く結婚しないとね。」
柔 「うん、早くそうなりたい。」
耕作 「今は心苦しいけどお互いに我慢しようね。」
柔 「うん、そうするね。」
耕作 「このまま寝ようか、そうなった時の事を考えながら。」
柔 「眠れなくなっちゃうかも?」
耕作 「大丈夫だよ、お互いがそう思ってるんだから。」
柔 「そうよね・・・。」
二人は顔を紅潮させて優しく微笑みながらお互いを見つめ合った。
そして優しく長めのキスをした。
耕作 「今はこれで我慢しよう?」
柔 「うん。」
二人は頭を寄せ合い動悸の高鳴りをお互いに感じていた。
暫くそうしていると、二人ともいつの間にか眠りに落ちていた。