お断り:文書量(文字数)が多くなりましたので1日を5分割してお届けします。
渡米九日目。 (耕作と柔の長い長い一日、四日目)
ドシ~~ン、、ドシ~~ン、、ドシ~~ン
いつもの音に揺さぶられる様に耕作は目覚めた。
耕作 「(今日も頑張ってるんだ、柔さん。)」
そう思いながら耕作は横になったまま上を見て、今までの事を振り返っていた。
耕作 「(手紙で渡米を知った時は疑心暗鬼だったけど、本当に来ちゃうんだもんな、
柔さん以外と行動力あると思った、玉緒さんの影響かな?)」
耕作 「(会社で柔さんの後姿を見た時も我と我が目を疑ったけど、振り向いた時の
柔さんの顔を見て俺も涙が出そうになった。)」
耕作 「(だけど、柔さんが泣いちゃったから我慢出来たんだよな。)」
耕作 「(その後色々と話して懐かしさが込み上げてきたのと、変わらない
柔さんに安心したな~。)」
耕作 「(でも、不安に耐えながら試合をしていたと聞いたから、俺は柔さんに
結婚の告白する事を決心したんだ。)」
耕作 「(結婚の告白する時は俺も不安で一杯だったけど、成田での柔さんの
告白だけを拠所に勇気を振り絞って告げたんだ。)」
耕作 「(でも良かった~、OKの返事を貰えた時は思わず力が抜けそうになったけど。)」
ふっと気が付くと柔がベッドの頭の部分から覗き込んでいた。
柔 「耕作さん、起きてたのね?」
耕作 「うん、さっき起きたよ。」
耕作 「今ね、柔さんがここに来るって知らせをくれた時から、俺が君に
結婚の申し出をするまでを思い出してた。」
柔 「そうだったんだ。」
柔 「あ、おはよう~、耕作さん。」
耕作 「あ、柔さん、おはよう~。」
柔 「うふふ、いつも起きてくる時間になっても起きて来ないから心配になって見に来たの。」
耕作 「そうだったんだ、心配かけてごめん。」
柔 「い~え、思い出してどうだった?」
耕作 「うん、良く結婚を告げる事が出来たな~って思ってた。」
耕作 「そう言えば、今、柔さんが俺を見ている様な光景をいつか見たな~って
考えてたら俺が君に最初に投げられた時に戻って来て覗き込んでる時
と同じなんだって思い出した。」
柔 「そういえば、そうね。」
耕作 「今もあの時も柔さんは同じ顔をして覗き込んでたんだ。」
柔 「あたし、どんな顔をしてた?」
耕作 「心配して不安そうな顔をしてた。」
柔 「そうなの?確かに今も心配はしてたけど。」
耕作 「さて、起きようかな?」
柔 「耕作さん、眠いなら寝てても良いよ?」
耕作 「眠りの王子を目覚めさせる魔法をお姫様にお願いしようかな?」
柔 「あはは、逆じゃないの~?物語とは。」
柔 「でも、そのお願い聞き届けたよ。」
柔は耕作にキスした。
耕作 「そして王子は目覚めた、な~んちゃって。」
柔 「あはは、耕作さん面白~い。」
耕作 「朝の練習は終わったの?」
柔 「うん、終わったよ、朝食の用意もね。」
耕作 「さすが、柔さん、手際が良いね。」
柔 「お褒めに与かり、光栄至極に存じます。」
耕作 「柔さん、よくそんなセリフ知ってるね?」
柔 「昔、おじいちゃんが時代劇を良く見てたからかな?」
柔 「耕作さん、起きるの?」
耕作 「うん、魔法が効いたからね。」
柔 「あはは、まだ言ってる~、耕作さん。」
耕作 「じゃあ、顔を洗ってくるね。」
柔 「はい、じゃあ、朝食を用意しておくね。」
耕作は洗面所に柔は普段着に着替えエプロンを着けるとキッチンにそれぞれ向かった。
耕作、柔 「お待たせ~。」
柔 「あはは、同じ事言ってる~。」
耕作 「今日は良く笑うね?柔さん。」
柔 「だって、耕作さんが面白い事ばかり言うから~。」
耕作 「ところでお姫様?」
柔 「あはは、まだ言うのね?耕作さん。」
耕作 「やっぱり、柔さんには笑顔が良く似合うね。」
柔 「もう~、耕作さんは~。」
耕作 「食べようか?」
柔 「ふふ、うん。」
耕作と柔は並んでテーブルの椅子に座った。
耕作、柔 「いただきま~す。」
耕作 「お、今朝も卵焼きがある。」
柔 「食べてみて?耕作さん。」
耕作 「どれどれ、おぉ~、これは~。」
柔 「どう?」
耕作 「なるほど、物凄く美味しい訳だ。」
柔 「ほんと~?」
耕作 「海苔が巻き込んであるんだね。」
柔 「うん、どうなの?合格かな?」
耕作 「うん、100点満点の200点だね。」
柔 「あはは、そんな点数付けないよ~。」
耕作 「それ位美味しいって事で。」
柔 「わ~い、これで三つになった~。」
耕作 「毎食だから増えるの早いよね。」
柔 「そうよね~。」
耕作 「今日も会社に柔さんの記事を出しに行くけど、柔さんはどうする?」
柔 「着いて行く~。」
耕作 「それじゃ、今日はエプロンを買いに行こうか?」
柔 「え?良いの?」
耕作 「一つだと洗い替えが無いじゃない?」
柔 「それはそうだけど、悪いよ~そんなに毎日は。」
耕作 「柔さん、君は・・。」
柔 「うん、耕作さんのお嫁さんになるんだよ。」
耕作 「う~、先回りされた~。」
柔 「あはは、勝った~。」
耕作 「だからね?」
柔 「うん、分かった~。」
耕作 「しかし、ほんとに今日は良く笑うね?柔さん。」
柔 「だって、今日の耕作さんって、ほんとに面白い事ばかり言うから。」
耕作 「そうかな?そんなに俺が言ってる事って面白いの?」
柔 「とっても面白いよ?ところで直ぐに出かけるの?」
耕作 「ま~、時間はあって無い様なものなんだ、明日の朝刊に載せる分だからね。」
柔 「じゃあ、慌てなくても良いのね?」
耕作 「うん、ゆっくり出来るよ。」
耕作 「今日の朝食も美味しかった~。」
耕作、柔 「ごちそうさま~。」
柔 「お粗末様でした。」
柔 「耕作さん、コーヒー持ってくるね。」
耕作 「いつもすまないの~、ばあさんや~。」
柔 「あはは、誰がばあさんなのよ~、もう~。」
柔 「もうこれ以上笑わせないでよ~。」
耕作 「ごめん、ごめん。」
柔 「柔道をしてる時には言わないでよ?」
耕作 「・・・。」
柔 「耕作さん・・言うつもりなんだ~。」
耕作 「ばれた?」
柔 「あはは、だからもう勘弁してよ~。」
柔 「あ~、もう~、コーヒー入れに行けないよ~。」
耕作 「悪い、悪い、もう言わないから。」
柔 「じゃあ、入れてくるよ?」
耕作 「うん。」
柔は食器を持ってキッチンへと行って、直ぐにコーヒーを入れて戻ってきた。
柔 「お待たせ~、今日はあたしの笑顔入りだよ~。」
耕作 「ははは、ありがとうね~。」
柔 「じゃあ、片付けしてくる。」
柔 「耕作さん?」
耕作 「何?柔さん。」
柔 「面白い事は言わないでね?食器を落として割っちゃうから。」
耕作 「うん、言わない、言わない。」
柔は鼻歌交じりで片付け始めた。
耕作はソファーに移動して寛いだ。
柔 「任務完了~。」
耕作 「柔さんだって面白い事言ってるじゃないの~。」
柔 「面白いけど笑うって程じゃないよ?」
耕作 「まあ、そうだね。」
柔 「少し休憩~。」
柔はエプロンを椅子に掛けて耕作の元に来た。
柔は耕作の膝に座り寄りそう様に抱き付いて頭を肩に預けてきた。
耕作は柔を優しく抱き寄せた。
耕作 「どう?落ち着く?」
柔 「うん、とっても。」
柔は耕作を上目遣いに見ていた。
柔 「ね~、耕作さん?」
耕作 「うん?何?柔さん。」
柔 「裸エプロンって何?」
耕作 「え?え~?何だって?(いつも唐突に変な事を平然と聞いてくるな~。)」
柔 「だ・か・ら~、は・だ・か・エ・プ・ロ・ンって何?」
耕作 「や・わ・ら・さ・ん?」
柔 「な~に~?こ・う・さ・く・さ・ん。」
耕作 「真似しないの~。」
柔 「あはは、で、教えて?」
耕作 「うぐ・・。」
柔 「ね~ってば~。」
耕作 「柔さん、それ誰に聞いたの?」
柔 「以前、耕作さんの部屋を片付けした時にその言葉が書いてた本が
有ったのを思い出したの。」
耕作 「う・・、(そんなの有ったんだ。)」
柔 「耕作さん、知らない言葉な訳ないよね?その本持ってた位だから。」
耕作 「柔さん?」
柔 「な~に~?耕作さん。」
耕作 「柔さん、君はそれを知ってどうするつもり?」
柔 「何かする為の言葉なの?裸エプロンって。」
耕作 「柔さん、その言葉、外で絶対に言ったらダメだよ?」
柔 「何で~、ね~、何で言ったらいけないの~。」
耕作 「柔さん、ほんとに知らないの?」
柔 「うん、だから耕作さんに聞いてるんじゃないの~。」
耕作 「ふ~、ほんとみたいだね。」
柔 「教えてくれるの?」
耕作 「絶対に真似しないって約束するなら。」
柔 「え?あたしがそれを真似出来るの?」
耕作 「(ほんとに知らないんだな・・。)」
耕作 「俺が持ってた本はどういう本なのか柔さんは知ってるよね?」
柔 「うん、知ってるよ?」
耕作 「試しに言ってみて?」
柔 「アダルト本だよね?」
耕作 「正解、って、何言ってんだ、俺。」
柔 「あはは、自分で言ってるのに~。」
耕作 「どういう事の為の本かも分かるよね?」
柔 「男の人を喜ばせる為の本だよね?」
耕作 「うん、でも良くそういうの分かるね?柔さんって。」
柔 「おじいちゃんがそういうビデオ借りてたの見た事有るから、
どういうのかは知ってるよ?」
耕作 「(滋悟朗さん、孫娘に何て物見せてるんだ。)」
耕作 「さっきの事、約束出来る?」
柔 「さっきの事って?」
耕作 「絶対に真似しないって。」
柔 「・・・。」
耕作 「柔さん?」
柔 「な~に~?耕作さん。」
耕作 「真似するつもりじゃないよね?」
柔「何をするのか知らないから、どういうのかやってみたい気持ちはあるかな?」
耕作 「あの~・・、やるつもりなら絶対に教えない。」
柔 「え~、耕作さんのケチ~。」
耕作 「(他の人に聞こうとされるよりはましか。)」
柔 「ね~、教えて~、ね~ってば~。」
耕作 「仕方ないな~、君の好奇心には勝てないな・・。」
柔 「教えてくれるの?耕作さん。」
耕作 「柔さん?」
柔 「な~に~?耕作さん。」
耕作 「その言葉を漢字とカタカナに分けて考えてみて?」
柔 「漢字と?カタカナ?に分ける?」
耕作 「うん、そうだよ。」
柔 「裸はまんま裸でしょう?」
耕作 「うん。」
柔 「エプロンはあたしが耕作さんに買って貰った物。」
耕作 「うん、そうだね。」
柔 「う~ん、裸とエプロン?どういう関係なのかな?」
耕作 「ほんとに分からないの?」
柔 「うん、分かんな~い。」
耕作 「じゃあ、教えるね、仕方ないけど。」
柔 「わ~い、早く早く~。」
耕作 「女の人が裸でエプロンを着る事なの。」
柔 「何でそんな事をするの?裸でエプロン着けてお料理するの?」
耕作 「さっき、柔さんはアダルトの意味知ってるって、言ってたよね?」
柔 「うん、男の人を喜ばせる事だよね?」
耕作 「裸でエプロンを着てる女の人を想像してみて?」
柔 「えっと・・、セクシーだね。」
耕作 「そういう事なの。」
柔 「な~んだ、そういう事か~。」
耕作 「分かってくれた?」
柔 「うん、分かった~、耕作さん、ありがとう~。」
耕作 「それでお終い?」
柔 「うん、どういうのか知りたかっただけだから。」
耕作 「(良かった、自分でするのかと思った。)」
柔 「耕作さんは裸エプロンは好きなの?」
耕作 「な、、何て事言うの?柔さんは。」
柔 「いえ、好きなら、あたしもしてみようかと。」
耕作 「(俺が甘かった、この子だとその方向に行くのは予想するべきだった。)」
耕作 「柔さん?」
柔 「な~に?耕作さん。」
耕作 「君、ほんとにするつもりなの?」
柔 「耕作さんが好きなら、やっても良いかなって。」
耕作 「そうだよね~、柔さんは俺が喜ぶ事は喜んでするからね、とほほ。」
柔 「耕作さん、何でそんな情けない顔をするの?」
耕作 「教えた俺がバカだって自己嫌悪してるの。」
柔 「え~、あたしが教えてって言ったから教えただけじゃない?」
耕作 「ふ~、正直に言うね。」
柔 「うん、どういう事?」
耕作 「俺は好きか嫌いで言えば好きな方って言うか男性なら多分
嫌いな人は殆どいないと思う。」
柔 「へ~、そうなんだ~。」
耕作 「でもね?」
柔 「うん。」
耕作 「自分のお嫁さんがそれをするかと思うとね。」
柔 「うん、それ、あたしだよね?」
耕作 「そうだね、何だか情けなくなって、俺自身が。」
柔 「え~、何で~?」
耕作 「想像してみて?そうしてる君とそれを見てる俺を。」
柔 「う~ん・・、想像出来ない~。」
柔 「実際にしてみる?」
耕作 「だ~~~、絶対にダメ~~~!!」
柔 「あ~、びっくりした~。」
耕作 「俺の理性の箍が宇宙の果てまで飛ぶよ?」
柔 「それほどの破壊力が有るの?裸エプロンには。」
耕作 「柔さん?」
柔 「な~に?耕作さん。」
耕作 「君、よくバスタオル一枚で居るけど、そのバスタオルは体に
巻き付けてるよね?」
柔 「うん、巻いていないと落ちるから。」
耕作 「そのバスタオルで前だけ隠した状態を想像してみて?」
柔 「・・・、超~危ない状態だね、後ろは丸見えの。」
耕作 「その通りだね。」
耕作 「裸エプロンってそういう状態な訳。」
柔 「耕作さん、例えが上手いのね~。」
耕作 「感心して貰えるのは嬉しいけど。」
柔 「えへ、喜んで貰っちゃった。」
耕作 「これで分かって貰えたかな?」
柔 「うん、今はダメな状態なんだね。」
耕作 「うん、(結婚したらするつもりなのか?柔さんは。)ダメなの、そんな事したら。」
柔 「うん、やりませんから、耕作さんを困らせる事はしないって誓ったから。」
耕作 「ありがとう~、柔さん~、ほんと~に助かります。」
柔 「そんな大げさな事じゃないと思うだけど。」
耕作 「俺にとっては深刻な問題なのよ~。」
柔 「そうだったのね。」
耕作 「あ~、もうこんな時間だ~。」
柔 「あ、ほんとだ、もう行かないとね?」
耕作 「うん、じゃあ、出掛けようか?」
柔 「うん、直ぐに着替えるから待ってて。」
耕作 「どこで?」
柔 「急ぐんだから、ここで。」
耕作 「分かった、待ってるよ。」
耕作 「(これでまた押し問答してら時間が無くなるし。)」
柔は下着姿になると着ていく服を探していた。
耕作 「いつ見てもきれいだな~。」
耕作は思わず呟いていた。
柔 「えへ、褒められちゃった~、嬉しいな~。」
耕作 「う、つい本音が出てしまった。」
柔 「ね~、これで良いかな~?」
柔は下着姿のままこちらを振り向いて着ていく服を耕作に見せた。
耕作 「後姿もきれいだけど前から見てもきれいだな~。」
また、耕作はそう呟いた。
柔 「ほんと~?きれいなの~、嬉しいな~。」
耕作 「う、また本音が出てしまった。」
耕作 「うん、それ似合ってて、凄く可愛いから良いかな?」
柔 「じゃあ、これを着ていくね~。」
柔はその服を着て耕作の元に来た。
柔 「お待たせ~。」
柔は耕作に抱き付いてキスをした。
耕作も思わず柔を優しく抱き寄せてそれに応じた。
柔 「じゃあ、別々にいつもの場所でね?」
耕作 「あ、あ~、そうだね直ぐに行くから。」
柔は先に出て行った。
耕作 「さっきの話と今の柔さんの姿でぼ~っとしてしまってたから、
不意を突かれたキスになったな・・。」
耕作も柔を追う様に部屋を出て行った。
耕作 「ごめん~、待った~?」
柔 「ううん、大丈夫よ~。」
耕作 「行こうか。」
柔 「うん。」
二人は会社へと向かった。
昨日と同じ様に柔は公園のベンチで待った。
耕作は急いで会社へ向かった、途中振り向いて柔に手を振った。
柔もそれに応える様に手を振った。
柔は耕作がビルの中に消えるまで見ていた。
柔はそのままビルをぼぉ~っと眺めていた。
柔 「(耕作さんをまた困らせちゃったのかな?)」
柔 「(でも、耕作さんはあたしは、あたしのままで良いからそのままで
いて欲しいって言ってたからな~。)」
柔 「(あたし、知らない事が多過ぎるのよね~。)」
柔 「(短大時代にある程度は知り得たけど、まだまだだって思うから。)」
柔 「(耕作さん以外に聞くのは恥ずかしい事もありそうだし。)」
そんな事を考えていると柔を呼ぶ声に我に返った。
耕作 「柔さ~ん、待たせてごめ~ん。」
耕作は柔の元に走ってきた。
柔 「ううん、待つのも楽しい時間だって前に言ったよね?」
耕作 「確かに、ここに来てからそう言ってたね。」
柔 「うん、だから気にしないで。」
耕作「それじゃ、行こうか。」
柔 「耕作さん、少しここに腰かけて。」
耕作 「うん、そうする、相変わらず優しいね、君は。」
柔 「耕作さんは行き帰りとも走ってたし。」
柔 「そう言えば、耕作さんのあたしの記事ってどんな内容なの?
もし良かったら教えて?」
耕作 「柔さんがあの道場でやってた事がメインかな?」
柔 「それだと毎回って言っても、まだ2回目だけど、同じ内容にならない?」
耕作 「普通に表面上起きた事を書けばそうなるね。」
耕作 「でも、俺は柔さんの内面も知ってる強味が有るから、そこを
強調すれば全然違う内容になるんだよ?」
柔 「へ~、耕作さんって、やっぱり凄い記者なのね。」
耕作 「惚れ直した?」
柔 「うん、本来ならここでキスしたい気分だよ。」
耕作 「そうなんだ、何だか嬉しいな、そう言って貰うと。」
柔 「えへ、喜んで貰った~、帰ってから、そうするね。」
耕作 「そうだね、ここでは出来ないからね。」
柔 「耕作さん、落ち着いた?」
耕作 「うん、ありがとうね、気を遣って貰って。」
柔 「ううん、それじゃあ、行こうか?」
耕作 「そうだね、今日はエプロンだけだから、スーパーにも行けそうだし。」
二人はファッション・ショップに向かった。
柔「ね~、耕作さんはどんなエプロンが良いの?」
耕作 「え?エプロンにも色んな種類が有るの?」
柔 「有るんじゃない?裸エプロン用とか。」
耕作 「し~~~、それは外では禁句だから。」
柔 「あ、そうだった、失敗、失敗。」
耕作 「万一、日本語が分かる人が居たら大変だから。」
柔 「そうだよね。」
そんな会話をしているうちにお店に着いた。
柔 「探そうか?」
耕作 「うん、そうしよう。」
二人は耕作が以前買った場所に行った。
柔 「わ~、色々あるんだ~。」
耕作 「そうだね、目移りするよね。」
柔 「耕作さん、これなんかどう?」
耕作 「フリルが付いてるのか~、良いね~。第一候補だね。」
柔 「えへ、良かった、耕作さんも気に入って。」
耕作 「一緒になっても使うから数買っても良いよ?」
柔 「え~、良いの~?」
耕作 「勿論だよ?」
柔 「わ~い、どれにしようかな~?」
耕作 「(柔さん楽しそうだな、俺も嬉しくなった。)」
柔 「耕作さん、これはどうかな?」
耕作 「うん、それも良いね、柔さんって本当に衣服の目利き上手いよね~。」
柔 「えへ、褒められちゃった~。」
耕作 「(しっかり女の子してるな~。)」
柔 「耕作さん、これは~?」
耕作 「何かメイドさんっぽくない?」
柔 「耕作さんはこういうの嫌いなの?」
耕作 「いや、好きだけど、柔さんが良いと思うなら良いよ。」
柔 「じゃ~、これも候補に~。」
耕作 「(白いのが好きなのかな?柔さんって。)」
耕作 「色も色々あった方が良いんじゃない?」
柔 「そうね、その方が楽しくなりそうだし。」
柔 「耕作さんって、ほんとにアドバイスが上手いよね。」
耕作 「そうかな?」
柔 「そうよ?」
耕作 「意識してしてる訳じゃないんだけどね。」
柔 「だから凄いのよ~。」
柔 「耕作さん、これ良い?」
耕作 「良い色合いだね。」
柔 「耕作さんもそう思うなら候補に。」
柔 「この位で良いかな?」
耕作 「まだ四つだけど良いの?」
柔 「うん、見て回って決めたから良いかな?」
耕作 「じゃあ、会計を済まそうか。」
柔 「うん、そうするね。」
買い終えた二人はお店を後にした。
柔 「お料理作る時の楽しみが増えたな~。」
耕作 「柔さんに喜んで貰えて、俺も嬉しいな。」
柔 「うふふ。」
耕作 「柔さん?」
柔 「な~に?耕作さん。」
耕作 「今の笑いが非常に気になるんですけど?」
柔 「何でも無いよ?」
耕作 「(何か良からぬ事を企んでそうで怖いな。)」
柔 「到着~。」
柔 「さてと、今日は何を買おうかな?」
耕作 「また食材を見て決めるんだね。」
柔 「うん、その方が食材を探すよりも早いから。」
耕作 「あ~、そういう事で食材を見てから決めていたのか。」
柔 「そうよ?」
耕作 「効率が良い買い方だね。」
柔 「買い物が早く済むしね。」
耕作 「(やっぱり、柔さんって最高だ、そういう事に意識を向けてるんだから。)」
柔 「ふんふんふん~。」
耕作 「(上機嫌だな~柔さん。)」
耕作 「結構色々買うんだね~。」
柔 「その時によるけどね。」
耕作 「そうなんだ。」
柔 「お料理でも色々な食材を使う物や、食材の数が少ない物が有るからね。」
耕作 「そういえばそうだね。」
耕作 「ちなみに今日は何を作るの?」
柔 「耕作さん?」
耕作 「うん?何?柔さん。」
柔 「耕作さんはプレセントの中身が分かってる物を貰って嬉しいと思う?」
耕作 「あ~、そうだね、柔さんも例えが上手いね。」
柔 「えへ、また褒めて貰った~。」
柔 「これ位で良いかな?」
柔 「会計してくるね~。」
耕作 「俺も行こうか?」
柔 「あたし一人でも良いのに~。」
耕作 「荷物持ちは男の仕事だからね。」
柔 「耕作さん、ありがとう~。」
会計を済ませて荷物は耕作が全部持って二人はアパートへと向かった。
柔 「今日も楽しかった~。」
耕作 「柔さんにそう言って貰うと来た甲斐があったな~。」
柔 「ね~、耕作さん?」
耕作 「何?柔さん。」
柔 「男の人って買い物でブラブラするのって好きな人、余り居なくない?」
耕作 「そうだね、男性は買う物を決めていて、それを買ったら直ぐに
帰る人の方が多いかな?」
柔 「耕作さんは、あたしとこうしていて退屈しない?」
耕作 「俺は柔さんの買い物する姿を見てると楽しくなるから退屈なんてしないよ?」
柔 「それなら良かった~、退屈してたら悪いな~って思ってたから、安心した~。」
耕作 「柔さんはやっぱり優しい良い子だね。」
柔 「えへ、また褒められちゃった~、嬉しいな~。」
柔 「あ、もう直ぐアパートだ、あたし先に戻ってるね。」
耕作 「うん、このエプロンだけ持って帰ってね。」
柔 「うん、待ってるね~。」
耕作 「直ぐに戻るから~。」
いつもの様に別々に部屋へと戻って行った。