運動会、当日の話に戻ります。

前日に教頭先生と話をしていたのは

覚えています。

内容は忘れてしまいました。


とにかく、

いろんなことが同時進行で起きていて

その対応に追われていました。


学校と連携をはかる

子どもへの全体的なフォロー


朝、お弁当を作り

息子はとりあえず、運動会に

行きました。


徒競走

騎馬戦

リレー

創作ダンス

大玉ころがし


選手に選ばれた子が走るリレー以外は

参加しました。


誘導係の仕事もまじめに

取り組んでいました。


最初は表情が暗かったんですが

馬として出た騎馬戦で

息子の騎馬隊が大活躍したんです。

最後には大将の兜をとりました。

カメラから見える息子の嬉しそうな

様子は今でも覚えています。


その後は、少しずつ

表情が明るくなっていきました。

リレーの応援、創作ダンス

大玉ころがしでは楽しそうに

笑っているのが見えました。


良かったなぁ、ほんと

おつかれさま。


閉会式をみながら

しみじみと、いい運動会だったな。

そう思いながら先に家に帰って

息子を待っていました。


今でも思い出すと

マジかよ、と言いたくなります。

家に帰ってきた息子の表情が暗いので

どうしたのか話を聞くと、

終わって教室で帰りの会の時に

担任の先生の話があって


それは細かく、創作ダンスの

入場するところで顔が下を向いていた

手がちゃんと伸びていなかった、など

なんだろ、ダメ出し?のような内容の

話が長々とされたそうなんです。


これまで、担任の先生の授業に

ついていけず

特に話し方が早くて聞き取れない

(算数は結局、アシスタントでついていた

少人数指導の先生に特別に指導を

お願いしていました)


板書などが追いつかない

なので次の集団行動の初動が遅れてしまう


宿題の量は四年生から調整を

お願いしているのに、

出来ていないところを赤ペンで囲ったり

口頭で指摘される


だから、相談できそうにない

(朝の時間や、休み時間に先生がいない)


私も先生に合わせて

具体的にどうしたらいいかを

おこがましくも素人の私から

伝えていたんですが


息子は今回のことで

完全に諦めてしまいました。

あの教室に行ける自信がない


そして初めて、実は

1ヶ月くらい前から

学校に行こうとすると

動悸や汗が出てきていた

そうゆう話を打ち明けてくれたんです。


もう私は、学校を休ませることに

なんの躊躇もありませんでした。



そこからの会議室での再会です。

よくここまで持ってこれたと思います。


先行き不透明なのは変わりませんが

子どもの意思がそこにあるのかどうか

そこだけは明確にしながら

少しずつ進んできたのは確かです。


担任の先生も大分変わってきました。

不用意に、このままでは不登校になる

病院に連れて行かないのか

といったことについては

間違えていた、と素直に伝えてくれました。


そうしてある日を境に

クラスの子ども達から

メッセージが届くようになりました。


それは毎日渡されるプリントの

日記を書くスペースに

比較的、交流のあったお子さん達が

書いてくれたようなんですが


2回目くらいのメッセージに

「学校においでよ」と書いてあったんです。



全然、一見すると普通のことですよね。

会議室に来てることは知らせていませんでした。


多分、息子が休んでいる本当の理由を

知らされていなかったようですから

病気かな?元気かな?

くらいの気分で書いてくれたんだと思います。


でも、それを読んだ息子の反応は


休みはじめて、初めてパニックになりました。

「学校に行かない自分は間違っている」

「自分てもう駄目なんだ、終わった」


私も初めて、どうしたらいいか分からず

動揺しました。

今でも思い出してしまうと

ちょっとだけしんどいです。

そうじゃない、駄目じゃない

休んでいるのは間違ってない


私まで感情を表に出してはいけない

どうしたらいいか

彼がどうして欲しいのか考えるんだ。


落ち着いて、とも不用意に言えない

背中をさすることすら

させてもらえない。


そんなことは初めてで

何もしてあげられないのが

なんていうんでしょう、

かなしい?くやしい?

その感情を表に出さないよう

どうしたら、に集中しました。


そっとして見守るしかありませんでした。

底の底まで落ちたら

あとは上がるしかなくなるはず

そうやって待っていました。


お腹が空いてきて

夕飯を食べました。

食べながら、息子の好きな映画を

観ることにしました。

観る〜?と聞くと、うん。

と返ってきました。


子どもってすごいもので、

観てるうちに引き込まれて

笑っちゃえるんです。

ついさっきまでのパニック状態から

そんなに経っていないのに。


乗り越える本性、がそうさせる

んでしょうか。


エンターテイメントの力もまた

すごい、と思いました。


子どもが落ち着いてきたら

私も落ち着きを取り戻しました。

ふっと思いついて、思い切って

息子に話してみました。


メッセージをくれた子たちに

返事を書いてみない?


なんて?と聞かれたので

だって多分、あなたのことを知らないから。

本当のことを彼らだけには伝えて

知ってもらおうよ。


そうしたい。と返事が返ってきました。

もう遅い時間になっていましたが

2人で考えながら、連絡帳にかきました。


心配してくれてありがとう。

でも、まだつかれて元気が

そんなに出てこないんだ。

今はまだ、休みたいんだ。

どうして学校に行く元気が出ないのか、

考えるとこんらんしてつらいんだ。

もうすこし待っていてくれる。


一生懸命、書いている息子の

背中を見ながら

よく書いているよ。

彼だから出来ることだ、と

私は思いました。


書き終わり、布団に入りました。

もういろいろ複雑でした。


翌日、連絡帳を登校班の子に託し

先生から彼らに伝えてもらいました。