息子には休養が必要になったこと。
それには学校を休ませてもらうこと。
連絡帳に書いて、学校に提出した朝。
世間知らずな私は
それが、不登校ととられるなんて
思いもしませんでした。
言われてみれば不登校なんですが、
それに付いてくる偏見なともいえる
周りの反応に驚きました。
早速、学校から電話がありました。
体調はどうですか?
明日は学校に来られそうですか?
ちょっと無理そうです。
良かったら、お宅へ伺って
お話を聞きますよ。
教頭先生からでした。
教頭先生は6年生になってから
息子も個人的に相談に乗ってもらっていたので
隣に部屋にいた息子に
一応、聞いてみたんですが
辛そうな顔をみせて
首を横に振りました。
ほんとにそれどころじゃないんだよね
残念そうな声が返ってきて
電話が終わりました。
それで分かっていただいたと
思っていたのですが
その日の夕方にも
次の日の朝にも
同じような電話がかかってきました。
これじゃ、休むどころの話じゃなくなってしまう。
私は以前から利用させてもらっている、地域の特別支援教育相談センターに間に入ってもらうことにしました。
特別支援教育相談センターは、
相談は無料
基本は来所ですが、電話の相談も受けてくれます。
対応に迷った時に相談したり
子供本人の傾聴によるカウンセリングもしてくれます。
知能検査も無料で、保護者の了解があれば、学校の先生が内容を聞き、具体的な配慮を相談することもできます。実際にされているかは置いておいて。
公的な機関なので、希望すれば(個人情報を開示しても構わない条件の下)学校へ働きかけてもらうこともできます。
・授業の見学
・先生へのアドバイス
保護者であっても介入できない、ともすると先生に直接話しにくい内容(モンペと間違われてしまう)の話を専門的な立場から伝えていただくことができます。
というのも学校の先生といっても、個人によって認識の度合いは様々です。この場合、教職という立場を離れて生徒を人間的に見るというのは、こちらが考えているより難しいようです。
知識として知っていても、生きた支援、配慮を受け持つクラスの中で実現できるかどうかは、人間的な視野を持って、あらゆる事象を受け入れる器を持つような心積もりがなければあり得ないのです。
ですから支援センターの担当の方のように専門的な知識を持っている方でも対応が期待以上のものだったり、そうではなかったりはします。本当にどんな場所でも最後は人対人のやりとりになるんです。
でも全く相談できる人がいないより、いた方が絶対に良いです。
独りで、またはその家族の中だけで抱えきれない時も必ず訪れます。そんな時、第三者に入ってもらうことで現状を冷静に見ることができるのです。
それには先程も申し上げた通り、子どもの状態を受け止め、他人に知られる覚悟が必要になります。
もし支援センターは敷居が高いという場合は、
スクールカウンセラーを頼るという方法もあります。
外部から派遣された専門家である
スクールカウンセラーですが、
学校へはどう話せばいいか。
学校との仲立ちに動いてくれます。
また、民間企業によって
学校と連携を図ろうとされてる動きがありますが
実際には実現されているんでしょうか。
私が以前、利用していた
放課後等デイでは、
なかなか難しかったようです。
現状で一番、現実的な方法を
探してみてください。
学校には過保護な親、としか映っていない。
このままでは休むどころではなくなる。
そう考えて、支援センターの先生に状況を話して理解を求めました。
支援センターの見解も、私と同意見で先生の方から、学校の方には私から話した方がいいですね。分かりました。と言っていただきました。
安心して電話を切ったわけですが、
その後、学校からの連絡がなくなった。
と、期待しますよね。
がしかし、なくならなかったのです。
今度は夕方、担任の先生から電話がありました。6時半頃、ちょうど夕飯を作っている時間です。ここはどうでもいいですけど。
様子、どうですか?
明日は学校に来れそうですか?
あら?伝わってない⁇
支援センターから連絡はいってるようです。
基本、教頭先生が受けます。
その話が担任の先生までおりてきていないようでした。タイムラグ?話す暇がない?
その後も、このような事が起こるのですが、
今回分かったのは
学校内でも考え方がいろいろあること
一枚岩ではないんですよね。
いろんな考え方を持った人達が集まっている
学校という職場なんですね。
教頭先生は、支援センターから連絡を受けて
いまはそっとしておいた方がいい
と考えを変えられていたようなんですが
学校全体としては、
まだ不登校児童対策が立ち上がったばかりで
校長先生をはじめ、周りの先生方に意見するには、まだ材料が足りなかったのかもしれません。
もうちょっと頑張って欲しかったのですが、組織で決まったことを覆すのは難しいということなんでしょう。
ですから、教頭先生は
自分からは連絡しない
という選択をされたようでした。
それで担任の先生に
その役目が回ってきたのです。
(本来は担任の先生がするものなのですが、原因が先生でもあるため、教頭先生が間に入ってくださっていたんです)
それが現実的であるかないかは別として
たんにんの先生の方もやるべきことを
されている認識でいるからには
こちらも誠意をもって話をするしかありません。
といっても、言うことは
同じ事の繰り返しなんですけどね。
今でも断片的ですが、忘れられないのは
このまま10日経った時は、
お母様はどうするつもりなんですか?
体調が悪いのであれば
病院に行かれないんですか?
と言われたことです。
病院に行く事態にならないように
休ませているんですよ!
思わず、心の声が漏れてしまいました。
子供の心身の回復よりも、
2日目にして不登校児童として扱われ、
そうなる前提の話ばかり聞かされ
嫌悪感を感じずにいられませんでした。でも、
私は間違ったことをしてしまっているのか?
という不安がムクムクと持ち上がってきました。
連日の電話のやりとりが4日続いた頃には、
ぐったりしていました。
子供から心配されてしまうことに。
お母さん、大丈夫?
このままではいけない。
理解のない学校とは連絡を絶って無視しまおうか、とも考えましたが
やはり子どものことを思うと、それも大人気ないことだし、どうしたらいいのか。
正直、孤独感この上なかったんです。
そこで、思い切って心当たりのある方に
相談することにしました。
その方は、小学校の教員をされていた方なんですが、
お子さんが不登校になったことから、
不登校の親の会に入り、
お子さんが自立された今でも
ご自分で不登校の親子が集まれる場作りに
情熱を傾けていらっしゃる、
いま一番相談に乗ってもらいたい方でした。
また、退職されてから、
請われて特別支援学級の先生を
されていたこともあり、
現場での経験と学校事情にも通じ、
且つ専門的な知識が豊富でした。
それに彼女の言葉には
いつも教育への、また真実を見極める情熱と
子供への真摯な愛情がありました。
彼女からの答えはシンプルでした。
まず、子供が不登校になった親はみんな、
周り中からものすごい圧を受ける、ということ。
学校から、親戚から、近所の人から。
大丈夫、不登校の親はみんな通った道なのよ。
学校の先生のやっていることは
不登校児童に対するマニュアル通りのものであること。
電話をして、様子を把握すること
散歩がてら校門まで来てみないか。
と言われたことを話すと、
そうそれ、と笑っていました。
だから時として、見当違いの対応もあるのよね。
一言でいうと、知識がないのよ。
彼女は仰っていましたが、
それは不登校の子供を持った親としての経験からくる知識は、
専門的な知識のそれとは異質なものだと思えます。
私の気持ちはだいぶ軽くなりました。
あぁ、私は間違えていない。
いろいろアドバイスをいただき、
最後に彼女が念を押すようにしたのは
お母さんが明るくしていること
一番難しそうです、、
が、子供がゴールを目指せるように
いつでも明るく照らしてあげること
それには何をもって
かけがえのないものだと
確信していられるか。
彼女は10年間の引き篭もり中に
ご飯を食べてくれてる娘さんを見て
こうして生きてくれてるだけでいい
と、思うに至ったそうです。
彼女の話は折を見てご紹介したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございます。