見習えないけど見習いたい人 | イラストレーター香川尚子の えにょっき

見習えないけど見習いたい人

 すっかり元気になり、気分上々3月です。おやしらず


 
 知り合いの79歳のおばあちゃんが、デパートの催事場で人気の”おかき”の行列 に並び私の分
 もと、わざわざ買ってきて下さった。
 『若い方のお口にあうかどうか分からないけど、人気らしいの、、』
 催事場で、私の事を思い出してくださる優しさったら、ない。。。。。


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 私の母はとても心の温かい人だった。
 自分の事より、家族。 時には家族以上に 他人様。 




 病気のお友達の為に、毎晩食事を作り、自転車でそれを届けに走っていた。
 思いきり塩分を控えた病人食が食卓に並んでいた。
 味気ない食事なのだが、父と私は何も言わず食べた。
 レパートリーが増え、色々な食事をお友達に届けられると、母が嬉しそうだから。

 
 病人食の料理本は、いつもキッチンの出窓に置かれていた。 何度も
 開いたページがだらしなく開いていた。
 

 
 最初はタッパーや食器の上にラップをして届けていたが、母なりの知恵らしい。
 ある日、業務用の問屋で、大量のお惣菜パックを買って来た。
 弁当屋でも始めるのか””という勢いで。
 さすが問屋は凄いね~!いかにこの容器が使いやすそうか、と  自慢げに見せてくれた。


 
 その食事はお友達が他界される迄続いたが、その後お惣菜パックは キッチンに
 何事もなかったように、無造作に置かれていた。