成長日記

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06Oct
- できるよ
  　大丈夫、できるよ私はずっと誰かにそう言ってほしくて、自分でそう思いたくて必死だった。自分の至らなさに嫌気が差してそれが苦しかった。自分のできないことが嫌いだった。できないことがあってもいい、他にできることがあるならそっちを伸ばせばいい、できないことがあって苦しいなら逃げたっていいどれも正しくて優しくて私がこんな性格じゃなければ嬉しかったと思う。でも、それらの言葉を私は手放しに喜べなく、むしろ腹を立てていた。ありがたいけどなんか違う。それじゃない。失礼で傲慢なのは承知でなんか嫌だった。人の優しさを素直に受けとれないそんな自分がまた許せなくて苦しい。こんな面倒さを誰かに打ち明けられるわけがなく、私は勝手に人と距離を取って孤独だと嘆く。いい加減そんな自分から卒業したかった。傷つくことを馬鹿にされることを怖がってばかりいれば私は一生独りだ。それは嫌だ。決死の覚悟で私は自分の生きづらさを友人に打ち明けた。その人は私のまとまらない話を最後まで静かに聞いてくれた。それだけでも十分すぎるぐらい優しくて嬉しかったのに、言葉をプレゼントしてくれたのだ。私のためだけにくれたそのプレゼントを公開したくはないのでここでは言わない。誰にも言わない。でも、私はその言葉をずっと求めていたのだと言われてから気づいた。相手の望みは何か相手を思いやるとか慮るとかどういうことなのか私はわかっていなかったのだと思う。本当にかっこいい。心からそう感じた。私もそういう本当の意味で人を思いやり、慮れる人になりたい。なる。
30Sep
- 大人になりたい
  誰にも言えないからここに吐き出そうと思う。腹が立つ。私は割と空気を読み、人の言ってほしいことをいうのが得意だと思う。思ってなくてもだ。それはいい時もあるけれど、時に自分の首を絞めることにもなりうる。今回は後者だ。相手の全てを受け入れられる覚悟なんてさらさらないくせに受け入れる、嫌いにならないなどと口走ってしまった。いくら相手のことが好きでも相手のことを全て受け入れられる人なんているのだろうか。どんな素敵な人といても、ずっと一緒にいれば嫌いなところも考えられないと思うところも出てくると私は思っている。自分は私の全てを受け入れるのはしんどいという癖に自分は私に全てを受け入れてほしいというその身勝手さに嫌気が差した。私は人間性を否定されたことも存在自体を否定されたことも何度もあるから嫌なことを言われるのには慣れている方だと自負している。それでも、嫌だと思った。やっぱり自分のことを棚に上げて人のことを詰めてくる人は嫌いだ。私も過去にそうだったことがあるから、傷つけるつもりはないということはわかっている。でも、今回自分が傷つけられてみて、想像以上の痛みに泣いた。良かれと思ってやっていたことが相手の負担になったり、不快な思いをさせていたり知ったとき、罪悪感で押しつぶさそうになった。私は相手の何を見ていたんだろう。もう少し相手に寄り添ってあげていたら傷つけなかっただろうか。私の何気ない一言が相手を傷つけてしまった事実がしんどい。大人になりたい。
18Sep
- すきなひと
  心から尊敬できる人がいる。この人みたいになりたいと思う人がいる。でも、それは羨望や嫉妬ではない。黒い感情ではなく、純粋にその人のことが好きで尊敬している。こういう感情を持てることは正直に言うと今まであまりなかった。誰か優れた人をみるとそれに比べて自分には何もないと落ち込んだり、羨ましくてその人のことをちょっぴり嫌いになったりなんかしていた。我ながら子どもっぽくて本当に情けない。でも、なぜかその人を見ると今までのように自分に自信をなくしたりするのではなく、その人の素敵なところを真似したいと思うようになる。不思議だ。所作、言動、立ち居振る舞い、全てが美しくて、同性なのに惚れ惚れする。溢れ出る品性が魅力的でついつい目で追ってしまう。恋愛感情とは違うけれど、その人を見ると私もしゃんとしようと自然と背筋が伸びるのだ。私はその人のことがとても好きだ。憧れの先輩。
16Sep
- 備忘録
  あんなに傷つくのも傷つけるのも、もううんざりだ。失恋は本当に辛い。時間が解決するよ、なんて人は言うけれど解決なんてしなかった。強いて言うならば少し薄まるだけだ。それでも、何かの拍子で思い出しては胸が痛む。有名なあの曲ではないけれど、もう恋なんてしないと本気で思っていた。でも、私はまた人を好きなった。そんな自分にとても驚いている。でも、もう自分を見失うようなことをしない。相手を尊重し、同時に自分のことも尊重できるようになりたい。価値観が違ってもそれを否定しない、押し付けないようにしたい。相手に何かを求めたり、嫌がることをしたりしない。言葉にするとこんなにも当たり前なことばかりなのに、恋愛感情があるだけで途端に難しくなる。自分の人生も相手の人生も大切に出来るような付き合い方をしたいと思っている。自分をよく見せようとするためだけの見せかけの優しさではなく、相手のためを思った優しさを持てる人でありたい。これだけ熱く綴っていても私はすぐに忘れてしまうので、これは備忘録だ。あぁ、本当に今度はきちんと大切にしたいな。
22Sep
- 満身創痍からの回復
  やっと身体の調子が良くなってきた。ここ１ヶ月はずっと体調が悪く、どこかしらが痛くて眠れない日々が続いていた。精神的にも肉体的にも辛く、満身創痍とはこのことだと思った。人の言葉に傷つき、日常生活がうまく送れない自分に苛つき、自分を責めた。元気になって本当によかった。療養期間中に季節が変わっていたり、人間関係が変わっていたりして浦島太郎状態ではあるが、自分のペースで焦らずゆっくり進んでいこうと思う。
13Sep
- 厳しさと長年のコンプレックス
  厳しい。他人にもそして自分にも。こういうときはこうしなければいけない、こうするべきだ。物事をそうやって決めつけていないと、マイルールを課して行動していないとずっと不安だった。自分自身が堕ちていくのが怖くて、知らないことを受け入れることが怖くて仕方がなかった。私のコンプレックスは自分では精一杯頑張っているのに、思ったような結果が出ないことだ。「真面目なのに」とか、「頑張っているのに」とかそう言われるとその先言わんとしていることを勝手に想像する。自分が無能であることを自覚してしまい、自分自身を丸ごと否定されたように感じる。頑張っても頑張っても努力が結果に結びつかない自分を責めてばかりいた。誰も私を直接的に馬鹿になんてしていないのに、他人から見下されているように感じる。いつも頑張っても結果が出せない自分を笑われているように思う。だから、そんな自分を隠そうと人前では必死に取り繕う。誰かに能力のある人間に思われたくて、認められたくて少しでも大きく見せようと頑張る。そうして、実力が伴わないまま承認欲求だけが大きく膨らんでいく。そんな姿がとても滑稽で虚しくて更に自信をなくす。負のスパイラルだ。誰かの成功話を表面上では笑顔で聞いていても、決まって心の中では黒い感情が渦巻いている。羨ましいという感情が大きくなると、成功している人と比べて自分の不甲斐なさに情けなくなって眠れなくなる。眠れなくなると思考がマイナスになり、更に心の中がドロドロしてきて真っ黒になる。心の中がドロドロしてきて余裕がなくなると、攻撃的になり、言葉で人を傷つけてしまう。自分の正義の中でしか生きられなくなってしまう。相手には相手の事情、考えがあることを忘れてしまう。それは自分が自分を大切に出来ていないから、相手の立場になって物事を考えられていなかったからだ。人に思いやりのある行動や言動が出来ないのがずっと悩みだった。少しでも自分に余裕がなくなると、言い方がキツくなったり、自分の正義を他人に押し付けたりしてしまうところがとてつもなく嫌だった。それが原因で人間関係が悪くなったことが何度もある。もうこれ以上人を傷つけたくない。優しくなりたい。悪いところをどうすれば治るのか必死で考え抜いた。自分に自信がないからといって、他人を傷つけていい理由にはならない。これ以上自分を嫌いになりたくなかったのだ。何度も同じことをたくさん考えた。堂々巡りが嫌になり、考えるのを放棄しようとしたこともあった。でも、諦めずに本を読んだり、動画を見たりして自分の何がいけなかったのか、どうすれば人を傷つけないで済むのか考え抜いた。そうすると、少しだけわかったことがある。私に足りなかったものは、能力や優れた人格ではなく、自分に対しての思いやりや優しさだ。いくら頑張っても結果が出なくて苦しいのは、その事実ではなかった。頑張った自分を認められない。チクチク言葉で四六時中自分を攻撃することだった。上手くいかないことがあると決まって私は努力が足りないんだ、努力のやり方や方向性が悪いんだ、地頭が悪いんだ、何をしても能力がないから無理なんだと自分に言い聞かせていた。どうすれば上手くいくのかを考えているように見せかけて、できない自分を否定ばかりしていた。反省の皮を被った自己否定。これが私の最大の欠点である。それに気づいた時、何かが込み上げてくるのを感じた。相変わらず、努力は本当に報われないし、苛立ちもある。でも、それ以来私は頑張って出来なくても、頑張ったね、よくやったね、そう口に出して自分に言い聞かせるようにしている。そうすると、少しだけ救われる。不器用でみんなが出来ることは人の3倍以上努力して、やっと少しだけ出来るか出来ないかぐらいの能力しか持ち合わせていない。それでも、私は頑張っている。生きている。自分に優しくなれたら、少しだけ周りのことも見れるようになった。自分が自分のことでいっぱいいっぱいになっている間に、同じようにいっぱいいっぱいになっている人が思ったよりいることに気づく。成功しているあの人も、頭の回転が早いあの人も、容姿が整ったあの人も、みんなに愛されているあの人もだ。私が今まで羨ましいと思っていた人達にも余裕がないときがある。それに気づいたことで、今まで以上に自分の言い方に気を配るようになった。悪意を悪意で返さない、怒りをそのままぶつけない、思い浮かんだ自分の言葉を頭で読み返してから話す。それを意識すると、少しずつだけど苦手な人を苦手だと思う気持ちが減った。生きるのが楽になった。人間関係に正解はない。万人に好かれることは不可能だとよく言われる。どれだけ相手のことが好きでも何かの拍子に嫌われることはある。でも、自分とは何があっても一生の付き合いだ。好きでも嫌いでも関係なくずっと一緒だ。だったら、少しでも好きな方がいいな。優しい方が好きだな。そう思うのだ。