2020年夏、俺は幼なじみの月村 来花と一緒に買い物していた。


 所謂、デート、というやつだ。

 

 この場を同じ学校の生徒に見られる訳にも・・・・いかなくない。


 もう、みんな知ってることだ。


 来花が、クラスの連中の前で衝撃告白という恋愛マンガみたいな


告白をしたおかげで、みんな知っているのだ。


 やれやれ・・・・・。


「来花? 今日は何買うんだ?」


「ん? え~とね・・・・大根、人参、ジャガイモ、カレーのルウと・・・・(以下略)」


 今日はカレーらしい。俺は一人暮らしなので毎日、来花か来花の母に作って


もらっている。


 にしても・・・・・・


「おい。なんで大根が必要なんだ? カレーに大根なんて聞いたこと無いぞ!」


「だって、きれてるからでしょ? いつ必要になるかわかんないしねっ♪」


 まあ、いいや。そうならこれ以上突っ込み所がない。


 それから、5時間後。


「ハァ、ハァ・・・・。一体どこにそんな元気があるんだ? 分けてほしいくらいだ・・・・」


「えっ!? もう限界? 男の子のくせに~」


「いや、買い物終了後にゲームセンター3軒にケーキ屋5軒、その他モロモロ・・・・


疲れないほうがおかしいよ」


 全く・・・明日は筋肉痛だな・・・・・


「まっ、いっか♪ 今日は楽しかったな!」


「なんだよ。いつも楽しくなかった、みたいな顔は」


「えっ!? そんなことないよ! いつも楽しいよっ」


 それから、来花の家でカレーを食べて帰宅。


「ただいまー」


 誰も居ない部屋には空しくこだまするだけ。


 水無月 楓。15歳で、光明高等学校に在学。


 親は、小さい頃に酔っ払いに絡まれ父が殺された。母は父の死


を受け止められず、俺を残して他界。


 そんな、俺の支えはただ一人。月村 来花だ。


俺は彼女を絶対に失いたくは無い。彼女とこれからも一緒にいたい。


 最近、虫の知らせか嫌な予感しかしない。毎日こんなこと思ってしまう。


 本当に、こんな日常がずっと続けば嬉しいだろうな・・・・・・