母とあたし。④ | 汚れてると言われた奴が書くどーでもぉいい話。

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夜のお仕事してる時…。

兄から電話が来た…
めちゃくちゃ珍しい事で、
"なんだろぅ?"
とか思ってたら…


兄 「お母さんが入院した。
       癌だから、もぅ長くない。
       〇〇病院だからお前も行ってこい。」

私 「なに?何言ってるのか…わかんない!」

兄 「〇〇病院行けって言ってんだよ。
       お母さんいるから!」

私 「〇〇病院…。ぅん。わかった…。」


元々母は身体が弱い人だったから
入院とか何度かしてたし…

わかってる、〇〇病院行こう…

病院に着いて
お医者さんに話を聞いた…。

母は、末期の肝臓癌だと言われた。

色々話されたけど…
覚えていない。

ただ、癌な事はわかった。
そして、もうなすすべがない事。

お薬は痛みを抑えるだけだって事。

癌かぁ…ぅん…元々うちの家系は
癌家系だからって、お母さんから
聞いてたなぁ……。

祖父・祖母・伯父が、癌で亡くなってる

だから、多分あたしも癌で亡くなると思う…

母の病院室に行ってみる…


私 「お母さん、調子はどう?」

お花を花瓶に入れ飾っていた母が
ゆっくりと振り返り。

母 「大丈夫だよ。すぐ良くなるから。」

私 「そっか…よかった…お母さん、
       何か必要な物は無い?」

母 「必要な物はそろってるから、
       大丈夫だよ。」


泣いちゃダメだって、わかってたから
笑顔で会話。

家を飛び出してから…
ほぼ会いになんかいかなかったのに…
さしぶりにあったら…末期の癌とか…

あたしにできる事って何?

あたしは母に何をしてあげられるの?

会話が上手くできない…
ただ怖くて…すぐ帰ってしまった…

何を話せばいいんだろ?

普通に、話すのってどうしたらいいんだろ?

また、あたしは母から逃げた…。

ほんと最低だよ…
支えてあげなきゃダメなのに…
側にいないで逃げる事を選んだ…

最後の最後なのに
また、あたしは母親から逃げたんだよ…

母の病院は
何度も行った記憶がない…

数回しかいかなかった…。

その度に…
母が弱っていくのがわかったから…

それなのに、
母はあたしの心配しかしなかった…

自分の心配してよ…

私の事はいいのに…

ご飯たべてる?
洗濯できてるの?
掃除ちゃんとしてる?

看護師さんにも言ってたでしょ…


母 「ウチの子なぁ〜んにもできないの、
       ほんと、大丈夫かな?
       掃除・洗濯まるでダメ、私が居なくても
       大丈夫なのかしら?」


看護師さんに言われちゃったよ…
何にもできない 子供 だっていってるよって…。

そうだね、ほんと何にもできない…
 子供 なんだよね…。

お母さんにどう接していいかわからない。

黄疸がものすごくでてきて…
あぁ…お母さんの顔が…

辛くて…病室でて
顔を洗ってたら

看護師さんが
声をかけてきた…。

看護師 「辛いよね…がんばろうね、
              せめて、あなたは笑顔で接してあげて」

私          「…はい…」

無理だよ…強いお母さんが弱ってるの…

みたくない奴なのに…

逃げちゃう奴なのに…

最低な奴なのに…

顔を洗って、母の病室に戻る…と

母は笑顔であたしに話しかけてくる…

母 「看護師さんに髪を洗ってもらったの
       すっごく気持ちよかった、サッパリしたわ〜」

私 「よかったね。お母さんの髪長いし
       多いから洗うの大変だもんねっ」


覚えてる会話…
こんなのしかないや…

次行った時は、もぅ…
話せなかったもんね…。

聞いてたのは…薬のせいで…
幻覚がみえて大変だったとか…

モルヒネ…投与されて

病室にたくさん
虫が出てきたとっ
騒いだりしてたとか…

看護師さんに聞いて…

どうしたらいいのかわからなかった…。


数日後、病院から連絡が来た。

お母さんの容体がよくないっと…

病室に行くと…

母には色々コードが繋がっていて…

もぅ母と会話できなくなってた…

酸素マスクをつけて…

息苦しそうに、息をしてる母…

話しかけても何しても…
ダメで……
手を繋ぐぐらいしかできなかった…。

ぎゅっと握っても…
握り返してはくれない…

あたしにできる事は?

もう何もない…
ほんとに最後なのに……

なんにもできないっ…

苦しみを取ることも…

お母さんに何1つできない
ダメな奴なのに…

逃げる事をしかしなかったのに…

兄にも病室に来た…

母には何も言わず
あたしに…


兄 「俺、まだ用があるから
       また連絡して。」

私 「…そっ…ぅん。わかった…。」


兄は母の側には居ない…帰宅した…。

母が辛い時…
側にいてあげてほしい……とか…

今まで逃げてた奴が
兄言えるわけない……

夜に…急変した…。

兄に電話をして…
病院に来るように伝えた…。

しばらくして、兄が来た…

母はしばらくして息を引き取った…

兄は母の前で泣いてた…気がする…

あたしはその光景を病室の隅で
無言で見つめてた…

あたしは
声を出して泣くとかではなく…

涙がポロポロ溢れるだけで…

叫んだりとか…そんなのはなかった…

兄は母を見届けた後…


兄 「俺、帰るから…また朝連絡して…
       オカンそうとうヤバイから…
        遺産放棄したほうがいいぞ…。」

私 「お母さんの側いないの?…
       遺産放棄…?」

兄 「連帯保証人とかにも
        なってるから、
        めっちゃ借金あんで…」

私 「…ぇ…ぅん…」

何にも知らなかった…
母の状態がどんな事になってるのとか…
わからなかった…

借金…あるのは知ってた…

新しいお家作ったから…
しんどかったんだと思う…

お家なんか要らなかったのに…

無理なんかしなきゃよかったのに…

兄が帰った後…
母の側で、寝てる母を見つめ…

御線香を焚いて…
ただただ後悔だけしていた。

母とあたし…

あたしは母から逃げてきた…

自分居場所探すだけで…
ほんとは側にあったんじゃないか?と

今更ながら思ったり…

後悔…しかなく…

ごめんなさい
としか言えない…です。

後日…兄と遺産放棄する為に
家庭裁判所にいった…。

土地も家も何もかも…棄てた…

ほんとに…
自分の居場所がなくなった…。

もぅほんとに帰る場所はない……

1人だって思い知らされたよ…


夜の世界に染まりきれない自分…
できれば、逃げ出したくて…

Kやんとの間に隙間が出来ていってた…