現在、埼玉県には400近くのキリスト教会があるそうです。その中で、一番古い教会は宮代町にある日本基督教団和戸教会です。1878年(明治11)に設立されました。横浜のヘボン宣教師から受洗した何名かの信徒たちが自らの郷里・和戸村に戻って伝道し、教会が建て上げられました。埼玉の教会第一号が浦和や大宮や川越のような大きな町ではなく、和戸のような小さな村に建てられたことが驚きです。
先日、私はこの和戸教会を遂に訪問することができました。教会の佐藤牧師とお会いし、中を見学させていただきました。現在の教会堂は2000年に新築されたものですが、ヴォ―リス設計の旧会堂をそのままいかしたものです。木材を多用し、天井が高く、天窓から太陽の光が豊かに差し込む美しい会堂でした。
和戸教会の初期の信徒の一人は小菅幸之助という大工で、最初の会堂はこの小菅によって建てられました。その小菅幸之助によって造られたという講壇が、今でも教会の講壇として使われていました。この講壇に立って、私も説教を語ってみたいと正直、思いました。
埼玉の最初の教会は宣教師や牧師によって築かれたのではありませんでした。都会で信仰を与えられた信徒たちが、地元に戻って伝道して築かれました。当時の彼らの祈りが実を結び、その後140年以上の時を経て、今も健在であることに励まされました。
