
追及作業は犬任せ、指導手は黙って見といたらええ。
そんなふうに見えるかもしれない。
しかし、指導手、ワンコが一体となっての作業でないだけに、スタートには最新の注意が必要だ。
順番を待ち、申告し、スタート地点に向かう間に犬を作っていく。
いつも注意されるのだが、できない。。
ワンコの性格によっては、褒めて気持ちを盛り上げる場合もあるだろう。
うちのワンコは、とにかく興奮しやすい。 競技会場に着く前からハイテンションでやる気満々。
有無を言わさず、抑えないことには追及にならない。
これが所長だと、同じ犬かと思うくらい大人しいから、頭にくる。
元々、経験もスキルも違うので当然といえば当然。 でも、うちのワンコたちは私を舐めてるのだろう。
熱い意欲を持ちつつ、冷静な心でスタートに立たせてやりたい。
毎回そんなこと考えてても、現実は絶対ムリだ。
さて、肝心のスタート。
野球で、ネクストから打席に入るまでを、意図的にルーティン化することは多い。
緊張する場面において、いつもの決まった動作をすることで、緊張感を和らげ、自分の「間」を作れる。
いろんな方のスタートを拝見すると、意識されてるかどうか分らないが、このような傾向があると思う。
しかし、競技をするのはワンコである。
同じように興奮しやすいワンコでも、「出し方」は全然違う。
例えばハルの場合、 スタート地点に立ったときから、いっさい手は触れない。
進行方向が明後日の方向を向いていようが、まったく関係ない。
ハルのほうからアイコンタクトしてくるのを待ち、一呼吸入れてから 「捜せ」 と、声をかける。
自分でスイッチを入れてくれるから、私は何もしないほうがよい。
これがタマだと、そうはいかない。
現在練習中で、霧ヶ峰までに間に合えはよいのだが。。
人だけでなく、ワンコにも「間」は必要であり、そのワンコなりのルーティンがある。
ここまで書くと、あたかも私が考えたように思わそうだが、すべて所長が考えられたものだ。
導入から完成までを手がけられた訓練士さんだからできることである。
私は教えてもらった通りにやってるつもり。 でも、難しくて上手くいってない。
訓練の基本が解ってないのだろう。
追及には、警戒の派手さもなければ、選別の○×のようなワクワク感もない。 地味な作業である。
でも、スタートの緊張感は格別、 人と犬の気持ちが一つになってこそ初めてできる競技でもある。
やったことある人ならわかると思うが。