『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』見終わりました。


[出典 JTBC]


韓国ドラマ 全16話

放送局 JTBC

放送開始日 2022年11月18日

視聴方法 U-NEXT


脚本 キム・テヒ、チャン・ウンジェ

演出 チョン・デユン

制作 SLL


出演

ソン・ジュンギ(チン・ドジュン、ユン・ヒョンウ役)

イ・ソンミン(チン・ヤンチョル役)

シン・ヒョンビン(ソ・ミニョン役)



財閥家に身をささげた男が、財閥家の孫として2度目の人生を歩むファンタジードラマ。



 見どころ

自分の殺害を指示した人物への復讐劇と2度目の人生で一発逆転を狙う緊迫感あふれる展開にくぎづけ。『ヴィンチェンツォ』のソン・ジュンギほか、名優たちの熱演にも注目。


 ストーリー

韓国を代表する財閥・スニャングループに忠誠を尽くしながら、あっけなく切り捨てられ、殺されたユン・ヒョンウ。オリンピックを翌年に控え、民主化へと突き進む1987年の韓国で目覚めた彼は、スニャングループ創業者の孫として、2度目の人生を歩むことに。



  選んだ理由

以前「医師チャジョンスク」の時に書きましたJTBCドラマ歴代視聴率ランキングがこちら


1位 夫婦の世界 28.4%
2位 財閥家の末息子 26.9%
3位 SKYキャッスル上流階級の妻たち 23.8%
4位 医師チャジョンスク 18.0%
5位 梨泰院クラス 16.5%


この5作品の中で このドラマだけ見ていなくて ずっと気になっていました。SKYキャッスルより上だから きっとおもしろいはず!だからU-NEXTで「ソンジェ背負って走れ」が見終わり お勧めとしてこのドラマが出てきてびっくり!ラブコメの後に復讐劇?と思ったけど これは見るしかないですよねーーって事で視聴スタート!!




  謎が多い終わり方

創業家にいいように使われ 頭に銃創を負ったユン・ヒョンウが 病院で眠っている間に チン・ドジュンとして17年を生きたという設定で終わりましたが それは夢だったのか、憑依か、タイムスリップだったのか、結局答えは出ないままでしたね。


そもそも頭を銃で打たれて 障害が残る事なく生きていられるのかも疑問だし ヒョンウとドジュンが同じ顔だけど 別人なのも不思議です。なぜ2人の俳優を使わず ソン・ジュンギが2人を演じたのでしょう。姿は違うけど魂が同じだから? そう考えると ドジュンの魂がヒョンウに“憑依”して 過去の出来事をヒョンウに体験させ 自分の命を奪った創業家に復讐をしようとしたって事になるのかな?、、いや、ヒョンウの魂がドジュンに憑依して復讐?、、などと考えていました。


ところが最後にヒョンウが 憑依でもタイムスリップでもない チン・ドジュンと自分自身への懺悔だったと、、この“懺悔”という言葉で 頭の中は???でいっぱいになりましたよ。

ヒョンウがチン・ドジュンを事故と見せかけ 殺害する実行犯の1人だったという記憶が 蘇ったからなのかな? ん〜〜頭が痛くなりますね。そもそもこのドラマはファンタジーだから 深く考える必要はないのかもしれませんね。


そして大事な証拠は音声で残す、、最近の韓国ドラマのトレンドはこれですよね。でもあの時なぜ録音したのでしょう。偶然録れていたのだとしても チン・ヨンギ会長の声まで入ってるなんて、、出来過ぎのように感じます。


創業家から経営権を奪うことに成功しても 謎が多過ぎてモヤモヤが残ってしまい 最後は上手くまとめたとは思いますが 残念ながらスッキリはしませんでした。




  ​イ・ソンミン

スニャングループの創業者チン・ヤンチョルを演じたイ・ソンミンの存在感が凄かったですよね。私はこのドラマの主役は彼だと思います!

途中で気になり調べました。すると『ミセン』でチャン・グレの上司で営業課長のオ・サンシクだと知りビックリ!同じ人物に見えないから 気付かなかったわけです。

次に年齢が気になり調べたら イ・ソンミンは現在55歳(撮影時53歳)だそうですよ。どうみても実年齢より20歳くらい年上のキャラクターに見えました。


精米所から始めた会社を 国内トップの財閥グループにしたヤンチョルの圧倒的カリスマ性と魅力を イ・ソンミンは完璧に演じていたと思います。

姿勢、動き、表情、歩き方、髪型やメガネなど とにかく役作りが完璧で 演じているというより ヤンチョルが“憑依”してる感じでしたね。(不可能だけどね)


そんなイ・ソンミンはこのドラマで 第59回百想芸術大賞 TVドラマ部門 最優秀演技賞を受賞しています。韓国ドラマ学会長(こんな人がいるのね)が「歴代級の演技だった」と評価したそうですから やっぱりこのドラマはイ・ソンミンのドラマで間違いないと思います。




  ソン・ジュンギ

イ・ソンミンの年齢を調べるついでに ソン・ジュンギの年齢も調べてみました。現在38歳(撮影時36歳)この年齢で大学生役を違和感なくできるのも凄いかも、、でも韓国俳優さんには珍しいことではないかな?今思えば 若いドジュンと現代のヒョンウの演じ分けが出来ていたのも凄いですよね。

特に気になったのは 大学生のドジュンが ヒョンウの時よりも 肌が若々しくキレイに見えたことです。メイクさんの技術力なのか?撮り方の問題なのか?気になります。


さらに他の俳優さん達の年齢も調べたら ほとんど年齢差が無いことにびっくり!出演者は内容的に それぞれのキャラクターの年齢差を演じ分ける必要があったわけで それができる高い演技力を持った実力派が揃っていたことになりますね。そしてやはり 年齢が高くなると 顔に細かいシワを入れるなどの工夫も見られたので 裏方さんの技術力もスゴイと感じました。



  ​難しい内容だけどおもしろかった

経営戦略や経済の話など 分からない単語が飛交い 私には難しい内容でしたが とてもおもしろかったです。詳しい人が見たら もっと楽しかったでしょうね。

10話が見終わった後の感想にも書きましたが 経営者として成功するには 時代を先読みし めまぐるしく変化する環境に対し 先手を打つ能力が必要なんですね。

ドジュンには未来の記憶があったから それが出来たわけですが 特別な情報を持たないヤンチョルが 大成功したのは 経営者としての能力が本物だったからですよね。だからドジュンは 両親を追い詰めたヤンチョルを恨みながらも 尊敬していたと思います。そして後継者選びに苦戦していたヤンチョルは 自分に似たドジュンを可愛がったんですよね。


実在した人物をモデルにしたり 実際に起こった出来事を交えて作られたストーリーだから その激動の時代を体験した人ならば 懐かしさも感じたのではないでしょうか。


歌手を目指しているドジュンの兄ヒョンジュンの言葉に 時代の流れや喜びを感じた人がいたかも知れませんね。韓国人アーティストがビルボード1位になったり 韓国映画がアカデミー賞をとったり 少し前では考えられないような事が実際に起こっているわけですからね。


ヤンチョル会長は自動車業界での成功を夢見ていましたが 失敗続きで それが弱みになっていました。でも夢を追いかけてる会長だからこそ 人を惹きつける魅力があったし 会社を大企業に成長させたのだと思います。夢をみることの大切さや “夢は叶う”という明るいメッセージもあったのかもね。



  OST

耳に残るこの曲、カッコいいですよね。


GRAVITY / Jong Ho(ATEEZ)


  まとめ

経営戦略や経済の話しが中心で難しい内容でしたし ファンタジーの部分も謎だらけで理解出来ない部分が多かったですが とても面白かったです。

未来の記憶を持ったまま 過去にタイムスリップしたら こんなにオイシイ事があるんだな〜という設定が ストーリーを面白くしていました。


圧倒的カリスマ性を待つヤンチョル会長を演じたイ・ソンミンの圧巻の演技と存在感が半端なかったし 他の出演者も演技派揃いで 見応えがありました。視聴率が高い作品だからという理由で見始めたドラマですが 期待を裏切らない おもしろい作品だったと思います。私の評価は星5つ

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️



  おまけ

6月中に見終わっていましたが 仕事が忙しかったり 新潟の実家に帰省したりで なかなか感想が書けず、、今月に入り最終回をもう一度見直してから書き終えました。

改めてJTBCドラマ歴代視聴率ランキングを見ると なるほどな〜と 納得の順位だと思います。

さてと、これで前に進めますね。『卒業』の残り2話は どうなってるかな〜。