『ドドソソララソ』観終わりました。

 

 

( 出典 KBS )

 

 

2020年韓国ドラマ 全16話(Netflix)

 

脚本 オ・ジヨン

演出 キム・ミンギョン

 

出演

コ・アラ(ク・ララ役)

イ・ジェウク(ソヌ・ジュン役)

キム・ジュホン(チャ・ウンソク役)

シン・ウンス(チン・ハヨン役)

ソ・イスク(チョ・ユンシル役)

 

裕福な生活から一転、すべてを失っても笑顔を忘れないピアニストがたどり着いた小さな町。懐かしい旋律が愛と希望、そして自分がいるべき場所を教えてくれる。(Netflix)

 

 

音楽絡みのドラマなので選んでみました。

音楽が好きな人なら気になりますよね。昨年見た「美男バンド~君に届けるピュアビート~」も面白かった!チャン・グンソクに特別な思い入れは無いけど 「美男ですね」も普通に面白かったし 音楽絡みのドラマで最初に思い浮かぶのが「メリは外泊中」これは時々見たくなる大好きなドラマです。

 

このドラマの主人公はピアニスト、なのでクラシックの名曲が楽しめますよ。

ストーリーは気軽に楽しめる王道のラブコメって感じで 少しだけサスペンスが入っていて 驚くことに伏線がしっかり張ってあるんだよね~だから「椿の花咲く頃」みたいだけど それほどの大作ではないです。 難しくないからさくさく見る事が出来たし とても楽しめましたよ。

 

 

■ララの魅力 

天真爛漫な人って ララみたいな人の事を言うのでしょうね。

このドラマのヒロイン”ララ”は裕福な家庭で育ったお嬢様なんです。 お母さんは出産後に亡くなり コスメ会社の会長をしているお父さんが愛情いっぱいにララを育てました。ちょっとした事が切っ掛けで音楽的感性が豊かな子だと勘違いし ララをピアノの世界へと導いたお父さん、しかし勘違いですからね~特別な才能は無かったみたい。

 

初めてのコンクールで弾いたのが「きらきら星変奏曲」、そう”ドドソソララソ”の曲でした。

緊張で続きが分からなくなり "ドドソソララソ”を繰り返し弾いたララ、「間違ってもいい よくやった」と褒めたお父さん。こんな経験から失敗してもあまり思い悩まない性格が作られたのでしょうね。そしてララはお父さんを喜ばせるために ピアノを続けたのでした。

 

大学の卒業演奏会では超絶技巧のピアノ曲 ラフマニノフの”Moment Musicaux No. 4”を演奏していたのですが、、途中で演奏を止め”きらきら星変奏曲”を弾いたのです。初めてのコンクールで最後まで弾けなかった曲を 見に来ていたお父さんに聞かせたかったのかな。

こんなに頑張っていたのに この卒業演奏会を終えた後 あっさりピアノを止めてしまいます。思いっきりが良いというか自由奔放ですよね。

 

その後お父さんに勧められ 医師のジョンナムと結婚することに、、お父さんの勧めだったからなのか?それとも相手がいい人だったのか?

素直で明るく無邪気なララ、婚約者のジョンナムも彼女の魅力に惹かれていましたよね。しかし残念ながらマザコンで 結婚式の途中 母親に連れられ式場を出てしまうのです。

ま、縁がなかったって事でしょう。

 

その結婚式当日、お父さんの会社が倒産、そのショックか倒れてしまいそのまま亡くなってしまうのです。最愛の父親を亡くし 結婚もダメになり 家も失って 残されたのは少しのお金と 愛犬ミミ、そして愛車のジュジュだけでした。

 

天涯孤独となってしまったララがその後どう生きるか! 

天真爛漫なお嬢様が恋愛をするとどうなるのか?

この辺が見どころかな~?

 

ララはとてもポジティブな性格です。

「悲しい時は思いっきり泣いて 前に進む」そう言ってましたね。

その後 世間知らずなララは詐欺に遭い 一文無しになってしまいます。

そんなララを心配し SNSで励ましのメッセージをくれたのが”ドドソソララソ”さん、見知らぬ人でしたが その事が切っ掛けで好奇心旺盛なララは 愛車ジュジュで静かな田舎町ウンポへ行くのでした。そしてこの町で「ラ・ラ・ランド」というピアノ教室を始めるのです。

 

彼女がいるだけでその場が明るくなるし 愛嬌があり人を惹きつける魅力を持っています。だからウンポの町の人達にも直ぐにとけ込んでいました。

チン親子(スクギョン、ハヨン)の家に居候することになるのですが ララはとっても褒め上手!喜怒哀楽の表現が豊かで 自分の感情を素直に伝えるんですね。スクギョンが作った料理をリアクション大きく 褒めるのです。いやあなた まだご飯しか食べてないから、、、とは思ったけどね。気をよくしたスクギョンはララにいろんな料理を食べさせ それを喜びと感じていたようでした。部屋の片づけは苦手なようで ハヨンがララの部屋をお掃除してましたね。

細かい事は気にしないで よく食べ、よく寝る! 

”ストレスで疲れて熟睡する”、、どんな状況でもぐっすり眠る姿が何度か出ていましたが あれはストレスというより ただの疲れだろうな~ 

 

生きている間にはいろんな事が起こります。辛くて悲しい事が起こった時 どう乗り越えたらいいか、、ララの生き方にそのヒントが隠れていたような気がします。天真爛漫な人は 周りを振り回すこともあるけど 人を惹きつける不思議な魅力があり 周りの人までも元気にする その明るいパワーがステキだな~と思います。

 

ララを演じていたのがコ・アラなんですが 彼女にピッタリの役だと思いました。お嬢様っぽさを出すためか 可愛いお洋服が多くて 長いカーリーヘアーも似合ってたし とても可愛かったと思います。しかし彼女は30歳なんですよね~ちょっとビックリ。

 

 

■ララの恋愛

ジュンは無愛想でミステリアス、アルバイトを掛け持ちして一生懸命働き 生計を立てていました。交通事故を起こしてしまった一文無しのララに入院費を貸して 他にも何かある度お金を貸していましたね。それだけじゃない ご飯を食べさせたり 髪を洗ってあげたり 身の回りの世話までしてあげて、、なぜそこまで出来るんだろう?とは思いましたが 全部を観終わってみると そうか1度目の出会いから好意を持っていたからだったんだな~~と。 ”ドドソソララソ”というカフェで出会った時から ララとジュンは強い絆で結ばれていたんですね。

縁のある人とは必ずまた出会う、、って事ですよね。

 

ジュンは天真爛漫なララに影響され 徐々に心を開いていきます。ピアノ教室を作り ララの自立を助け ウンポの人達と関わることで人として成長していきましたね。 ララも徐々にジュンに惹かれていくのが分かりました。コインランドリーでのシーンは良かったな。この時のジュンのセリフが好きです。

「20年以上 君のそばにピアノがあった。どうしてそれを忘れるんだ?捨てられる時間じゃないだろ。その時間が君なんだから」

落ち着いた話し方も良かったし 私まで胸きゅんしちゃいました。

 

病気の事を秘密にしたのは ララに対する優しさからだって事は何となく分かります。ジュンと別れ悲しむララ、、この頃から表情が暗くなります。 更によく食べ 必死で立ち直ろうとするララの姿は とても痛々しかったな。

黒い服を着て 泣きながら病気の事を話すジュンのお母さんはどうかと思うけど、、最後は無理矢理でもハッピーエンドで良かったです。できればもっと自然な流れの方が良かったけどね。

 

 

■ラ•ラ•ランドの生徒たち

整形外科医のチャ・ウンソクもララの魅力に惹かれた1人です。バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)の為 意欲と笑顔を失い離婚までしたのですが ララのお陰で笑顔を取り戻し ララに告白までしたけど速攻でフラれてましたね。生徒ですが教える事が無いほどピアノが上手でした。

 

天才少年ジェミンのエピソードはとても良かったな~。コンクールのシーンはウルウルしましたが 私が好きなのはクッキーを焼くシーン!コンクールで弾くハイドンの"Sonata in D, Hob. XVI:37" を練習中 ララは「ワクワクしたことを思い出して もっと楽しそうに弾こう」とアドバイスします。ところがジェミンは「思い出がありません」と答えるのです。

そこでララはジュンとジェミンの3人でクッキーを焼くのです。"Sonata in D, Hob. XVI:37"が流れる中 卵を割り 小麦粉をふるいにかけ 生地をこねる、、この時の映像と演出がとっても好き。こうしてジェミンに楽しい思い出を作ってあげるのでした。

 

マンボクお爺さんのエピソードはとても素敵でしたね。1年前に亡くなった奥さんとの思い出の曲”乙女の祈り”を弾けるようになりたいと ラ・ラ・ランドの生徒になったのです。タキシードを着てみんなの前でこの曲を弾いている姿を見たら 涙が溢れちゃいました。ララがお爺さんでも弾けるようにアレンジをした”乙女の祈り”でしたが 愛が伝わってくるいい演奏だったし 本当に素晴らしかった!

 

 

■本当に弾いている?

気になって演奏シーンを何度もガン見しました。ララは本当に弾いているように見えたので 調べてみたら なーーんとピアノの先生について練習したようです。練習している動画を見てビックリ!私と同じように気になってる人 多いんじゃないかな~。

 

 

■OST

美しいピアノ曲が聴けるドラマですが ちゃんとポップなOSTもあります。この2つの動画には 可愛いララと愛犬ミミが登場するので 見るとドラマの雰囲気を感じる事が出来ますよ。 

 

 

 

 

 

ララを陰ながら助ける”ドドソソララソ”さんは一体誰なのか?これは後半まで続く謎でした。

「椿の花咲く頃」や「愛の不時着」ほど強烈ではないですが ここにも団結力が強いおばちゃん達が登場していて いい仕事をしていましたよ~とても面白かった。それとララの愛犬ミミが可愛かった!私の評価は星4つ

⭐️⭐️⭐️⭐️

 

 

 

”きらきら星変奏曲”について ララのピアノの先生が話した説明にへ~と。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの”12の変奏曲ハ長調” つまり「きらきら星変奏曲」は 原曲はフランス民謡で 思春期の娘が 好きな人が出来たと母親に打ち明ける愛の曲なんだそうです。そう思って聞くと なるほどな~って。だから弾むようなメロディなのね。

 

ピアノが弾けるようになったら楽しいだろうな~~最近の私はこのドラマの影響で こんな事を考えています。