菅原神社 

群馬県富岡市妙義町菅原に鎮座

御祭神 菅原道真公


富岡市指定重要文化財

菅原神社本殿
所在地妙義町菅原一四二四
指定 昭和六十三年三月二十六日

 本社はかっての村社の一つで、天暦四(九五○)年の創建と伝えられ、祭神は菅原道真公であるが、神像は道真が二十五歳の時、自ら彫った像であるとされている。
本殿は寛政八(一七九六)年に落雷のために焼失し、その後、、領主松平氏により再建されたものが現在の建造物であるという。本殿内部に架けられている錦旗には文政五(一八二二)年の墨書銘が見られるが、建物内部の様式から判断して、その頃の建立と考えられる。
 本殿の建築の構造は三間社流の形式で、屋根は身舎に千鳥破風、向拝軒唐破風が付き、屋根は今は銅板葺であるがもとは茅葺であったという。
身舎は丸柱で切目長押、腰長押、内法長押、頭貫を廻している。組物は二手先で拳鼻、絵様実肘木、尾垂木で構成されている。
身舎と向拝は海老虹梁で繋がれている。
千鳥破風銅板に鬼面彫刻が付いているが、これは他に類例がない。この鬼面彫刻の背面に延享四(一七四七)年の銘があるところから、焼失前の鬼面を再利用していると考えられる。また、外部板壁の浮き彫り彫刻は妙義神社本殿の影響を受けていると思われる。
 本社は彫刻や他の細工もしっかりしており、江戸中期の建築様式を良く表している貴重な文化財である。


神社入口


手水舎

御爺守乃宮 祭神・菅根之乙彦翁


八脚門?

手水舎

拝殿

本殿



神楽殿

御神木

境内社