伊熊神明宮 

群馬県渋川市白井(36°32′51″、139°02′08″付近)に鎮座。

放射線量は0.12μsv/hでした。


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伊熊神明宮碑から


伊熊神明宮

上白井伊熊に鎮座。伊勢神宮の御厨で、大神宮が建てられ、お伊勢ノ森と呼ばれる土地であった。
この神明宮は、東伊熊の荒木組二十二戸の氏神として崇敬を受けているが、荒木氏は伊勢神宮権弥宜木田氏よりの分れといわれている。ここには壱千を超す大ケヤキが育成、国指定天然記念物であったが、昭和五十三年(一九七八)枯死してしまった。この根幹に神明宮はあったが、今は南面して建てられている。神明造りで拝殿と接続している。ここに中世寄居がある、白井城の出城の出城の役目を果たしていた。西側と南側に濠を構えた単郭の砦で、西濠には折れがあり、そこに追手虎口が開かれていた。東南端に腰曲輪がつき、今は十メートル程しか残っていない。ここに搦手があった。崖を下る小径もあり、利根川の渡河点に続き、佃城・猫城への欠くことのできない要路であった西南角の土居上に神明宮と大ケヤキはあったと推測される。現在、この砦の遺構は大変損なわれている。中世末期の城主は荒木主水祐で、子孫新左衛門らも、よくこの大ケヤキと神明宮を守っていた。