長崎の惨禍から60年のこの日。
式典には核保有国の大使としては
唯一、ロシアの臨時代理大使が出席しました。
きょうの平和宣言で伊藤市長は
アメリカの態度を批判しています。
アメリカの世論調査によると
原爆投下が正しかったと答えた人は
57%に及ぶそうです。
たしかに彼らにとっては
「戦争を終結させる最高の手段」だったのでしょうが。
今日の式典でも読まれた被爆者の生の声。
60年経った今も後遺症に苦しむこうした声を
なんと聞くのでしょうか。
被爆から60年。
核の恐怖はいまだに消えません。
核保有国のエゴで頓挫したNPT核軍縮会議。
いまだに続く臨界前核実験。
6カ国協議で改めて浮き彫りとなった
北朝鮮の頑なまでの姿勢。
ウラン転換作業を開始したイラン。
そして脅威は核だけにあらず。
テロや紛争は今もどこかで続いています。
紛争についてはわたしも仕事で
今年1月に仕事でインドネシアのアチェ州に入り
その一端だけではありますが
自らの目で垣間見ることが出来ました。
人間はいつまで愚かなことを繰り返すのでしょうか。
長崎平和祈念式典の間ずっと流れていた
「カバレリア・ルスティカーナ」間奏曲の
日本語の歌詞にこういうくだりがあったと記憶しています。

「あわれやみむねにすがり
 ひたすらいのるを
 なみだもかれてすべもはやなし
 まもりたまへアヴェ・マリア」


もうこの世の中から
「なすすべ」はなくなったのでしょうか。