もし、もし私がこの世のすべてが嫌いだったら。
ある1人の人物以外どうでもいいと思っているような人間だったら。
学校での振る舞いがすべて嘘だったら。
優しいのではなく偽善で。
強いのではなく強がりで。
縋りたいけど、もう誰もいなくて。
いきたくないけど、いきなくてはいけなくて。
本当は何も信じられなくて。
守りたかった命でさえ守れない。
そんな人間だったら。
本当にそう思っていたなら。
私の歩いてきたこの道は変わっていたのでしょうか。
私が今、「本当はすべて嫌いだった」と言えば。
周りは何と思うのでしょうか。
それは周りのことであり、私のことではないので何も解りません。
むしろ、解りたくもない。
もし私がある人物以外どうでもいいと思っていたなら。
私は今、何故いきているのでしょう。
何故ここにいるのでしょう。
あの子は約束を破ったというのに。
なら、私も約束を破ればいいのに。
何故、最期への一歩が出せないのでしょう。
私の世界を失ったのに。
1番大切で親友で理解者で好きで愛してて。
そんな子を失ってなおいきようとするのでしょう。
あの子は絶対にいきるという約束を破ったのに。
私は何故まだいきているのでしょう。
私も小さな約束を破りました。
切るなということも約束したのに。
私は今でもやっています。
でも、まだいきているのはあの子との約束があるから。
いきる、と約束したから。
だから私はまだここにいる。
もう救われたい、楽になりたい。
でも、約束があるから。
あの子が一緒にと言えば、私は何もかもを捨てていました。
例えそれが両親を始めとする周りでも。
あの子がいればそれでよかった。
ですが、約束があるから。
忘れたくないから。
私は何よりあの子をとります。
友人と呼べるかも分からない周りより。
両親より。
さて、ここにて書いたことがすべて本当なら。
私は周りを友人と認めてはいません。
そして、嘘なら。
私は友人と認めています。
本当か嘘か。
それは誰にも分かりません。
分かってほしくもない。
私は何を認め、何を信じていくのでしょう。
私は今何を認め、何を信じているのでしょう。
それは誰にも分かりません。
さてさて、少し暗いIFなお話はこれでおしまい。
IFですから、現実には関係ないのかな。
さぁ、どうなのでしょう。



