ご無沙汰しておりました(>_<)

春が過ぎ、夏ももうすぐ終わり。残暑厳しき折、お変わりありませんでしょうか?
そんなに忙しかったわけでもないんですが、Facebookの方が写真の投稿も含めて楽ちんだったので…

さて本日、ワインエキスパート試験の一次試験の合否発表があり、無事に通過しました。
すでにFacebookの方には投稿済みなのですが、答え合わせの結果です。
115点/130点でした。こんなものだと思います。
以下、正答数(自己採点)/配点の内訳です(イタリアが残念…)
 概論:16/17 (アンリ4世が登場)
 日本:10/11 (統計に関する問題が多かったです)
 フランス:26/30 (ボルドーで3問間違えました。お恥ずかしい…)
 イタリア:9/12 (キアンティの特定地域なんて知りません…)
 ドイツ:4/4 (13生産地域から3問出ました。)
 スペイン:6/7 (易しい問題がほとんど。正誤問題がひっかけ気味?)
 ポルトガル:2/3 (ポルトの分類は結局覚えられませんでした。)
 その他欧州:4/5 (スイスから2問は意外でした。)
 アメリカ:6/6 (ニューワールドは基本的な問題ばかり)
 カナダ:2/2
 アルゼンチン:2/2
 チリ:4/4
 豪州:4/4
 NZ:2/3
 南ア:2/2
 購入・管理:1/2
 鑑賞:1/1
 ワインと料理:4/5 (ひねった問題はなし。)
 サービス:5/5
 公衆衛生:5/5

ニューワールドを含めて地理的な位置関係を問う問題が多かった印象です(地図を使った問題も6問出ました)。出題傾向としては2010年度に近いでしょうか。また、昨年度に目を引いた世界遺産・歴史関係の問題は2問だけでした(アンリ4世の残した言葉とブルゴーニュ公国の首都を問う問題)。
むしろ去年10問増えた問題が今年はさらに20問増えて130問に。
増えた20問分は日本・フランス・イタリアに割り振られてた感じで、バランスはいいように感じますがもうちょっとその他欧州各国に配点があってもいいんじゃないでしょうか。

さあ、次の二次試験が本番(難関)だ!!
こんにちは。

明け方の地震には驚きましたね。震度5弱は千代田区だけでしたが、広い範囲で震度4。
我が家もけっこう揺れました。わたしはBSでミラノ・ダービーを観戦してましたが、緊急地震速報なしの地震って驚きますよね。

さて、昨日は連休ど真ん中でしたが諸事情によりスーツで丸の内(東京駅ステーションギャラリーの展覧会レビューは後ほど)から銀座へ。すごい人でした。。。
一仕事こなしたご褒美にワインバー・ジロンドへ。と、まだ開店まで時間があるから寄ってみようかしらスナフキンにも会いたいし、と向かった松屋銀座のムーミン展は40分待ち。。。

さすがに40分は待てないのでリニューアル・オープンした松屋の食料品フロアのワイン売り場でお高いワインを眺めつつ、メドックの格付けを復習。2010年のものはとてもお高く、90年代はそれほどてもない(比較の問題ですが)。ワインの値段ってどうやって付くのでしょうか…

さて、いつもお世話になっているワインバー・ジロンドですが、今年の1月に幼馴染み4人組でおじゃまして以来だったようです。

連休の15時ですから、まあ貸切状態ですよね。
そのかわり、「連休くらい贅沢な気分に」という粋なはからいで、グラスワインがリッチでした。

まずはエシェゾー、2009年。
ブルゴーニュ地方フラジェ・エシェゾー村のグラン・クリュ(特級畑)。
資格試験のテキストではお名前はかねがね拝見しておりますが、なかなか飲めないグラン・クリュを本日はグラスでご用意。
エシェゾー
クリスチャン・クレルジュという造り手です。家族でやっているドメーヌですが息子さんの代になって評価が上がったそうです。
ルビー色の輝きが美しく、まだタンニンの堅さはありますが、凝縮感のある果実味が素敵です。酸味はそれほど感じなかったので、とても肉厚な印象。

続いては、シャトー・マルキ・ド・テルム、1997年。
ボルドー地方メドック村の4級に格付けされたシャトーのワインです。
ソムリエ協会認定資格試験の基本の「き」といいますか、どのテキストでも「暗記が必須」と書かれているメドック格付けシャトー。歴史と伝統に裏打ちされた味と、そしてお値段なのですが、こちらも本日はグラスで。
マルキ・ド・テルム
97年はその前の95、96年という偉大な年に比べると評価が低かったので、比較的お求めやすい年だそうです。では絶対評価で見るとどうなのかというと、けっして悪い年ではなかったそうなので、ある意味穴場。
いただいたこちらのマルキ・ド・テルムもちょうど飲み頃。
まだ紫色の印象を残した若々しいルビー色ですが、香りは熟した黒い果実にやや乾いた印象も出てきており、熟成が進んでることを感じさせます。タンニンもとても滑らかにこなれていて、とてもシルキー。カベルネ・ソーヴィニヨンのがっちりした印象よりもメルローの滑らかさの主張が強いでしょうか…。あまりかしこまらずにサマーセーターくらいでいただきたい1本です。

勉強になりました。ごちそうさまでした。
こんにちは。

今年は土日と祝日の重なりが多くていまいち休みづらいGWですね。わたしはカレンダー通りの出勤・休日になりそうです。そろそろ根津神社のツツジも見頃でしょうか…
桜のパステルカラーからツツジのヴィヴィッドなピンクへ、華やかな季節になりました。

そんなGWの初日の夜は、恵比寿のノスタルジーテーブルで、K氏主催のワイン会。イタリア旅行で購入されたワインを含めて、北東部のフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州とヴェネト州の貴重で華やかなワインをいただきました。

ワイン会

プロセッコで乾杯して、まずは白から。
Miani Ribolla Gialla Pettarin 2011.
miani
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州産のリボッラ・ジャッラ種という品種から作られた白ワイン。初めていただく品種ですが、酸味とミネラル感が十分な、骨格のしっかりしたワインでした。樽で12ヶ月熟成ということからか、だいぶ樽が効いた印象。

続いて、Radicon Oslavje Fuori del tempo 2000.
radicon
同じくフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州産で、こちらはシャルドネ、ソーヴィニョンなど国際品種で作られてます。
何よりもまず色がオレンジ色。自然派の造り手で、白ワインですが赤ワインと同じ醸し発酵を行って果皮からも成分を抽出する、という作り方をしたワインだそうです。「白ワインの醸し発酵」ってテキストでは読んだことがありますが、こういうワインになるんですね。
自然派ワインはそれほど得意ではありませんが、ムッとくるような発酵臭も還元的な匂いもなく、これは好き。とても力強く、複雑なのに上品な味わい。

赤ワインはヴェネト州から。ジュゼッペ・クインタレッリという造り手のワインです。
まずは、Rosso Ca del Merlot 1996.
コルヴィーナ種、ロンディネッラ種などを使ってます。醸造前に2ヶ月陰干し。
鮮やかなルビー色で香りも酸味も生き生きとしていて、とても20年近く経ったワインとは思えません。

つづいてRosso del Bepi 1999.
使われているブドウは同じですが、こちらは4ヶ月陰干し。
それだけでCa del Merlotとは味わいがずいぶんと変わります。凝縮感のある果実味に、アクセントを加えるスパイス香。後味がドライで苦味が余韻として残るので、飲み疲れはありません。(が、このへんから酔っています)

そして、良い年にだけ作られる、Amarone 2003.
アマローネ
アマローネは、ブドウを陰干しして糖度を高め、その糖分を全部アルコール発酵させる辛口ワイン。テキストでは読んだことがありますが、実際のAmaroneを飲むのは初めてです。
アルコール度が16.5%もあるのに熱感をまったく感じず、むしろブラックチェリーに香ばしさも相まった複雑な味わいがぎゅっと引き締まっていて、それでいてとても控えめ。なのに力強い。

Alzero 2004.はカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランを使ったワイン。同じカベルネでもフランスとはまったく違う味わい。作り方の違いもあるのでしょうが、あくまでも濃く・深くいくところがイタリアですね。
土着品種も楽しいですが、国際品種を並べて(それぞれ思い入れのある国のを持ち寄って)ワールドカップ的なワイン会も楽しそうです。

最後は、Recioto 2001.
レチョート
発酵前にブドウを陰干しして完走させるのはアマローネと同じですが、こちらは糖分を残すので甘口の仕上がりです。上質の黒糖のような自然で上品な甘さ。
濃く・深く・華やかに続いた昨日のワインの最後を飾るのに相応しいワインでした。


料理も美味しかったですし、同じ食卓を囲んだ皆様も素敵な方ばかり。笑い声が途絶えることのない楽しい会でした。分析的に飲むより、こうして会話を楽しみながら飲むほうがずっとワインは美味しいですよね。
良いワインは自然と造り手がつくるものであるように、楽しい食卓は、料理とお酒とそれを囲む人がつくるもの。
いつものことながら、K氏のホストぶりと貴重なワインのご提供には感謝感謝です。
昨日、また一つ歳を重ねました。

仕事も早めに終わったので、シャンパーニュひとり酒。32歳に万歳。

dauby
とくに美味しかったのが、Dauby。
アネモネ(ヒナゲシ)のエチケットが美しいですが、味もフレッシュで春風のようでした。
女性が運営されてきたとのことですが、まさに女性的。詳しくはこちらをどうぞ。
http://www.nouvellesselections.com/winery/detail.php?post_id=1000120

blanc de blanc
最後にいただいたブラン・ド・ブランも優しいお味でした。

30歳は仕事に忙殺(忙しさに殺される、と書いて、ぼうさつと読む)
31歳は雌伏。
32歳はどんな1年になりますことやら…

何はともあれ、無事に1年過ごせたことに感謝です(>_<)
こんばんは。

昨日の雨からぐっと気温が下がって花冷えですね。
今週お花見の方は風邪を引かないようにお気をつけて。

さて今月は誕生月なので、ワインマーケットパーティーから割引クーポン券が届きました。
いつもありがとうございます。

そして今日の有料・優良試飲は、パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー。メドック格付け1級のシャトー・マルゴーのセカンド・ワインです。
1999、2005、2009の比較試飲です。ワインマーケットパーティーの試飲はわりとブルゴーニュが多い印象で、ボルドーは久しぶりだそうです。

マルゴーセカンド2

マルゴーセカンド1
(向かって右から2009、2005、1999)

2009年は紫がかったルビー色。カシスのような黒い果実の香りの影に杉林のようなスーッとする香りも。ややバニラっぽいニュアンスも感じます。豊かな酸味と強い収れん感をもたらす豊富なタンニン。骨格のガッシリした力強いワインです。他の年に比べてもカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高いそうで、その品種の特徴がよく現れているように思います。まだまだ美味しくなりそうですが、今飲んでも十分美味しい。

2005年は、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンが半分くらい。そのせいか2009年よりも口当たりが柔らか。4年分熟成が進んでいて、色に若々しい紫の印象はすでにありません。酸味もタンニンもこなれていて、しなやかな印象です。でも口の中にはしっかりとタンニンが残る感覚があるので、まだ熟成できそうです。

1999年はおそらく今が飲み頃、というか熟成のピーク。酸味もタンニンも、もうはっきりとその存在を主張することはなくなっています。色にもややオレンジがかったニュアンスが出てきていて、香りも乾いた革というか干肉というか、そっち方面の気配が感じられます。

わたし的には2009年が一番好みでした。

担当のスタッフは「これで3,000円は割高だったかもしれませんね~」などと言ってましたが、いえいえ、マルゴーのセカンド・ワインをグラスで、1杯1,000円で飲む機会なんてないですから!
今日もありがとうございました!