日本版ドイツ型の起源



私の生まれ故郷の瑞浪市は日本トップクラスの洋食器用の白磁メーカーが多く存在していました。

そこでは日本のみならず海外に向けてありとあらゆる洋食器を生産し、その中にはもちろんドイツ型も含まれていました。


そして、生産される洋食器には必ずオリジナルなるものが存在し、型置場と呼ばれる場所に保管されていました。

そのオリジナルがどこの会社のモノなのかは今となってはわかりません。


しかし様々なドイツの陶磁器を見る限り、ドイツ型のオリジナルはWeimar Porzellan (ワイマール ポーセリン)のではないかとみています。


当時の営業もしくは業者がWeimar Porzellan (ワイマール ポーセリン)のカップ&ソーサを手に入れ、それを真似て製造し始めるようになったのが日本版ドイツ型の起源かもしれません。もしくは顧客がワイマール ポーセリンのよう製造するよう依頼したのかもしれません。

※この部分は後ほど詳しく見ていきますよ。




続く!!


Made in JAPAN


それでは、私が今回このWeimar Porzellan (ワイマール ポーセリン)を取り上げた理由についてお話していきましょう。


実は日本でもこの代表的なドイツ型を製作していました。

ちょっと昔のことにはなりますが、業界内では流行ったりもしたんですw

今もデパートやカップにもこだわったコーヒー・紅茶の喫茶店に行けば見ることはできるかもしれませんね。


そこで疑問が浮かびます。今となっては日本に浸透したドイツ型ではありますが、

いちばん最初はどうやってつくったのでしょう?


つまり言い換えるとこうなります。

日本の磁器メーカーはドイツのどこの会社のドイツ型を真似をしたのでしょう?


必ず真似をしたオリジナルなるものが存在したはずです。



続く!



ドイツ型カップ


じっと見ていると絵そのものがカップを引き立てていますね。


大人の課外授業 『陶磁器ってナニ?』-ワイマール_2


そこで旧ドイツ時代 ”気品高い人”が飲んでいる姿を想像して下さい。

なんと上品なカップに見えないでしょうか?

さらに足を見て下さい。おそらく飾り物しか思えないぐらいの装飾が施されています。

これも唐草模様の別デザインです。



大人の課外授業 『陶磁器ってナニ?』-ワイマール_1 大人の課外授業 『陶磁器ってナニ?』-ドイツ型カップ_1

これをドイツ型の基本と言うべきであります。


一度皆さんもヨーロッパの宮殿でこんなカップで飲んでみてはいかがでしょうか?

おそらくですがそんな雰囲気にぴったりマッチしコーヒーも美味しく感じるかもしれません。



続く!!



ハプスブルグ家


皆さんはオーストリアを中心に王朝を築いたハプスブルグ家をご存じですか?


ハプスブルグ家とはドイツ系貴族であり、南ドイツを代表する大貴族のことです。

遠ーい昔に歴史の時間に学んだはずですが(笑)・・・聞いた覚えはないですか?


実は彼等がヨーロッパを支配していた時代がありました。

そのハプスブルグ家の王朝時代、現在のオーストリアの首都ウイーンにあるシェーンブルン宮殿を離宮として使用していました。


実は宮殿の中には縁取りと隈取りの中に花模様が画かれたデザインが随所に見られます。


つまりそういったデザインを用いたカップの模様をドイツ型だと呼んでいる、と思って頂くと解りやすいでしょう。



続く!!

                    隈取り(くまどり)


皆さんなぜドイツ型とというか考えてみました?

さあドイツ型と呼ばれる理由をお教えしましょう。


下の写真をご覧ください。

これは今回ワイマール ポーセリンで購入した典型的なドイツ型と呼ばれるカップです。


大人の課外授業 『陶磁器ってナニ?』-ワイマール_2 大人の課外授業 『陶磁器ってナニ?』-ドイツ型カップ_3


ハンドルの形を見て下さい。

ハンドルのラインが単調ではなく唐草の様なデザインになってますね。

(親指と人差し指ではさむ位置にも唐草模様が、そしてハンドルの下に至っても直接カップにくっつけることなく、短いとはいえ唐草模様を施されています。)


またカップの縁先をよーく見て下さい。

少々見難いですがカップの縁先の少し下に唐草模様のデザイン(縁取りあるいは隈取り(くまどり))が施されているのが分かりますか?


こうして縁取りと隈取りの中に花模様が画かれているのです。


いわゆるこれをドイツ型といいます。


続く!!