アメリカ貿易


 

 アメリカに輸入が開始されると簡略化がはじまります。



 日本ではドイツ製と言うかドイツ型と言うかそのどちらでもいい! 

というようなあいまいな形から生産されました。


 日本のメーカーの一番大きな目的は大量生産システムの構築です。


 この大量生産方式は製品コストを下げると同時に、アメリカ社会の中流階級と労働者階級に及ぶ大きな市場の確保が望まれていました。



 皆さんはびっくりされるかもしれませんが、アメリカからたった一回の注文で300人規模の工場の半年分の収入が得られたのです。

 

 注文の内容はディナーセットでありました。このセットはあまり聞きなれない言葉かもしれませんね。

 簡単に説明すれば朝食・昼食・夕食と全ての料理に利用するための食器です。


 このディナーセットは今の価格でいえば約三万円ぐらいだろうか?

それが約一万セットという注文です。これはまだ少ない方で多い時には10万セット以上の場合もありました。


 しかしデザインが複雑すぎると簡単には大量生産が出来なくなってしまう。

 そこで考えられたのがドイツ型製品の簡略化でした。


続く!