コンビニ宇宙ステーション
count:1-2「嬉し、楽しいバイト生活2」
そんなわけで
寝不足だが癒し系美女と一緒に働ける。
プラス収入もかなり稼げる
かなり順風満帆なバイト生活だ。
学生生活もそれなりに上手くやっているし、友達もいるし、勉強もやっている。(テスト前にあわてて)
なんの不満もないし(しいていうなら授業が睡眠学習になって、ノートにミミズが大量発生してしまうくらい。)人間関係も良好
なんだが…。
「原沢くん、そこはやらなくて良いよ」
と本間さんが言うのは今、俺が入ろうとしている倉庫だ。
この倉庫には商品の在庫が大量にあって、それを次々に出したりもするんだが…
「いや、でも今日やってないですよね?」
「もう出してあるんだ。ほら、ここ。」
本間さんが示した方角をみると、いつの間にやら店内には商品が運ばれている。
……俺が妄想している時か?
いや、でも寝ているわけではないから外に出ていたら気づくはずだ。
出入り口のすぐそばにレジがあるんだから、本間さんが出入りすれば気づくはずだ。
まして、女性の力だけであの量(ドリンク類が20箱とカップ麺やおかしが10箱ずつ)を短時間で持ち運びはできないだろう。
もしや、とんでもなく力があるとか…?
「今日は山さんが全部積んでくれてたから出しただけなんだー!」
「山田さんが、ですか?」
山田さん、山田基平(やまだもとひら)とは熊みたいな大柄な男で身長は190cmくらいある、30~40代のいかにも「工事現場に居そうな親父」の人で、力持ちで無愛想だと思っていたが、どうやら恥ずかしがり屋らしい。
黙々と仕事をこなす仕事人のような雰囲気が顧客を掴んでいるし、野球が好きらしくそのような話を簡単にしたことがある。
その山田さんが、あらかじめ準備していたらしい。
本間さんが準備をするのには無理な量だしな。
「そうなんですかー、助かりますね。」
とその場ではそう答えたんだが、でも店の中まで本間さんが運ぶのには無理があるということに気づいた。
そもそも、本間さんが運ぶ姿を見ないで倉庫のものを店内に運ぶのは不可能だ。
こんな風に、ちょっとした不思議なことが起きたりする。
そのたびに誰かがもっともらしい説明をつけるが、結局は全てに当てはまらない。
「(俺としては仕事が楽になるけど、でも仲間はずれにされてるみたいなんだよな。)」