真夏日が続いたと思ったら、大雨の日。

しばらくお出かけしにくい日が続きそうです。

こういう時のため、撮りためた庭園の写真の整理にいそしむ京都検定オタク女子。

では、「京都の庭園」シリーズ、始めま~す。

 

1回目は、平安時代初期の庭園として、国の史跡、神泉苑(しんせんえん)をご紹介します。

桓武天皇が平安京を造営した時に造られた禁苑(きんえん)、天皇や貴族のための庭園だそうです。中国の禁苑にならい、広大な苑内に左右の楼閣や釣殿などがあり、歴代の天皇がお出かけになられました。

 

東寺の弘法大師の雨乞いの祈祷だの、祇園祭の始まりだの、御池通の名前の由来となるだの、有名な逸話もたくさんあります。

ところが、江戸時代、二条城の内堀が作られるときに、敷地が大幅に縮小され、現在のこぢんまりとした境内となりました。

 

 

観光客のまばらな境内は、1,200年前に思いをはせることのできる落ち着いた雰囲気です。御池通をはさんで北側に隣接する二条城の豪華さと対照的です。

 

シルバー京都巡りで、年金女子2名が2月29日に出かけたときは、日本人のツアー客が、善女龍王社(ぜんにょりゅうおうしゃ)前でお話を熱心に聞いていました。

 

 

824年、日本中が日照りにみまわれ、淳和(じゅんな)天皇の勅命により、空海がインドの「善女龍王」を勧請(かんじょう)し、雨乞いの祈願を行いました。見事、日本国中に雨が降り出し、人々が喜んだのはもちろんです。

それ以来、神泉苑の池には、善女龍王が棲んでいると言われています。

 

また、法成橋(ほうじょうばし)では、1つだけお願いをしながら橋を渡り、善女龍王社をお参りすると、願いが叶うと言われています。人気のパワースポットらしいです。

でも、とても和やかな雰囲気の池です。年金女子組が橋を渡ったときは、池のほとりに、アヒルが怪我の養生中なので、そっとしておくようお願いが書いてありました。

 

 

神泉苑は、また、祇園祭の発祥の地と言えます。869年に都を中心に全国で疫病がはやった際、祇園社(現在の八坂神社)の勅により、当時の国の数66ヵ国にちなんで66本の矛(ほこ)を立て、神泉苑で疫病退散の神事を行ったことが、祇園御霊会の始まりとされています。

 

神泉苑は、地下鉄「二条城前」から徒歩3分。

お出かけの際は、すぐそばの「喫茶チロル」のカレーをお勧めします。

カツカレーが人気ですが、コロッケカレーも、コロッケが熱々のホクホクで、あ~、思い出しても、my mouth is watering.

 

コロッケカレー900円、コーヒーを付けると1,280円。 (❁´◡`❁)