京都観光でいろんなところへ行って、後から気が付くことがあります。
ああ、あれとこれはつながっていたのか。
その一つが八坂神社の疫神社(えきじんじゃ)と茅の輪(ちのわ)くぐりです。
シルバー京都巡り女子組が、八坂神社に行った時のことです。
京都検定に出てくる摂社「蘇民将来社」(そみんしょうらいしゃ)を探したのですが見つかりません。
お札授与所の巫女さんに尋ねたところ、「蘇民将来社?」
巫女さんもご存じないようで別の巫女さんに尋ねてくれました。すると「疫神社」(えきじんじゃ)のことだそうで、八坂神社西楼門を入ったところにあると教えてくれました。
な~んだ、石段を登ってすぐのところにあるのに、いつも周りの露店の食べ物に気を取られて、疫神社は目に入っておりませんでした。(すみません)
こんないい場所におられたのですね。西楼門越しに四条通の繁華街が見晴らせます。
蘇民将来の逸話をまとめると、
昔、牛頭天王(ごずてんのう)という神様が諸国を巡る旅の途中、日暮れに宿を求めました。
裕福な巨旦将来(こたんしょうらい)という者は、天王一行を門前払いにしましたが、貧しい蘇民将来は宿を貸し、手厚くもてなしました。
その時に天王が蘇民将来に授けた護符が茅の輪で、後年疫病が流行しても茅の輪をつけて「蘇民将来の子孫なり」と言えば、厄災から免れると約束されました。巨旦将来の子孫はみな絶えてしまいましたが、蘇民将来の子孫は今に栄えています。
この話は、やがて6月晦日の夏越祓(なごしのはらい)と結びついて「茅の輪くぐり」の行事が作られたり、祇園祭で授与される粽(ちまき)には「蘇民将来之子孫也」と記された護符が添えられたりするようになりました。
昨年の6月、シルバー女子組が平安神宮を訪れると、茅の輪が設置されていました。
「こどもの時、夏に茅の輪くぐりしたのがなつかしいね」と、二人は8の字を描くように回りました。
蘇民将来との関連は何も知らないで。
今年も6月に平安神宮に行く予定です。
茅の輪くぐりでは、「蘇民将来の子孫です」と唱えながらお参りしてきます。
(6月は平安神宮だけではなく、北野天満宮など他の大きな神社でも茅の輪くぐりができるところがあります)
茅の輪くぐりに出かけられない?
だいじょーぶ。
アマゾンでも楽天でも、蘇民将来のお札は買えます。(牛頭天王もびっくりだわ)😶