今日は京都の伝説の一つ、京都御所鬼門(きもん)の猿のお話です。

 

シルバー京都巡りのツアーでは、年金女子2名でお出かけを楽しんでいますが、京都検定オタクの女子Aは、受験対策としてソロ現地調査にも出かけております(ああ、脚が痛い)。

 

京都御苑の中にある京都御所は、築地塀(ついじべい)で囲まれた大きな長方形の敷地になっています。

 

 

その長方形の北東の角は都の鬼門にあたるので、鬼が鬼門から入ってこないよう御所を守るために、木彫りの猿が祀られています(1790年の建築)。

しかも北東の角の存在をなくそうと、角をくぼませています。この御所北東角は猿ヶ辻とも呼ばれています。

 

 

猿は比叡山延暦寺ゆかりの日吉大社(滋賀県大津市)の神の使いだそうです。

ところが、この猿は夜な夜な大声を上げては通行人に悪さをするので、金網を張ってとじ込められてしまいました。

 

 

金網越しの猿は見えにくいのですけど、横向きの姿がわかります?

白い御幣(ごへい)を肩に当て、頭に烏帽子(えぼし)をかぶっているところが、いかにも御所のお仕事担当者(猿)らしい。

 

でも、この話には何か裏はないのかしら、と勘繰る年金世代の女子。

もしかしたら、夜な夜な悪さをしていたのは猿ではなく、地元の人間だった事実をもみ消すためだったとか、通りがかりの人間が猿の像にいたずらするのを防ぐためだったとか、ああ、ミステリー小説がらみの妄想は膨らみます。

 

 

現在の猿ヶ辻には防犯カメラが何台も設置されており、猿が悪さをしようとも、人が猿に悪さをしようとも、すぐに見つかることになっています。╰(*°▽°*)╯