「おいしい!」

 

京都巡りでは京菓子の「おいしい!」という楽しみがありますが、ちょっと怖い伝説がからんでいるお菓子は、これまた風味が増すようで。

 

幽霊子育飴(ゆうれいこそだてあめ)の名前の由来は、ちょっと不気味なお話。

『昔夜な夜な飴を買いに来る女性がおり、調べると、身重のまま死んだ人が死後出産し、幽霊となって赤子になめさせる飴を買いに来ていたという』

 

昨年11月、シルバー女子2名は、六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)の一遍上人像を見に行くところでした。

バス停「清水道」で降りて、西に向かって歩きましたが、この辺りは、平安時代の墓地のようなところ「鳥辺野」(とりべの)のふもとだそうです。

 

道中、六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)というお寺を見つけました。ここにはこの世とあの世の境界の井戸があるそうです。

小野小町のお父さん、小野篁(おののたかむら)がこの井戸を通って、地獄の閻魔さんのお仕事をしに行ってたそうな。

公務員のダブルワークやわ。

 

シルバー旅の相棒が、「一遍上人像の口から出ているのは、音符やった?」と、変なことを言い出す。小野篁さん、現代人の記憶力も鈍らせてしまうのね。

その時、目に入ってきたのが「幽霊子育飴」という看板のお店。やっぱり、なんかあるわ。

 

 

 

現在販売しているのは、みなとや幽霊子育飴本舗。1袋500円。

黄金糖より甘さ控えめ、懐かしい味です。(●’◡’●)

 

4/17 追記

記事を読み返してて、今日になってやっと気が付きました!一遍上人ではなく、空也上人!

私たちは『六波羅蜜寺の一遍上人像を見に行くところ』ではなく、『空也上人像を見に行くところ』でした。

あなオトロシや、小野篁さま。

次回は、空也上人像を見学した話を書きますので、鈍ったあたま、元にもどしてくださ~い。