1985年から連載開始以来、アニメ版や実写版等を含めて様々な形で映像化されながら現在

に至るまで長きに亘り人気を誇るコミック・『シティーハンター』。

 

そんな『シティーハンター』が先月4/25(木)から、有料動画配信サイト・『Netflix』の独占配信と

銘打って新たな実写化映画作品が配信スタートとなりました。

 

昔から『シティーハンター』シリーズが大好きな私としては同作品を観たくて観たくてウズウズして

いたのですが、やはりNetflix(=通称:ネトフリ)の有料配信形式と言う部分にやや引っ掛かりを

感じていて、正式にNetlifxと有料契約すべきか否か思い悩む日々が暫く続いておりました。

 

しかしながら今回の『実写版・シティーハンター』には、私が1994年からFANKSとして長きに亘り

推し続けているTMのお兄様方(=TM NETWORK)が新たにアレンジ+レコーディングを行った

"令和版・『Get Wild』"こと『Get Wild Continual』がエンディング・テーマ曲として採用されている

事もありまして散々迷いに迷った挙句・・・取り合えず今月5月一杯だけの期間限定での有料

契約を決断するに至りました!

 

で、早速最安月額での契約加入を済ませつつ、大型連休中の今なら自宅でゆっくり観られる

だろうと思い、この期間中に遂に念願の『実写版・シティーハンター』を鑑賞させて頂きました!

 

全編を通して拝見した感想を一言で書かせて頂くならば・・・これはもう完全に『CH(シティー

ハンターの略)』のコミカル&ハードボイルドな世界観そのものでございました!!!

 

◆本編のストーリー構成について

 

今作の『実写版・CH』は、いわゆる『シティーハンター』シリーズに於ける"ビギンズ・ナイト(=

この言い回し、判る方だけクスッとして下さい。苦笑)"とでも言うべきストーリーに仕上がって

いました。

 

元々はヒロイン・香さんの義兄・秀幸さんとコンビで"シティーハンター"として裏稼業を営んで

いた冴羽さんが、その頼れる相棒の不慮の死をきっかけにして香さんと出逢い、やがて紆余

曲折を経て彼女を新たなパートナーに迎えると言う流れになっていて、原作版やアニメ版で

言うところのまさに序盤も序盤のストーリーを現代風(=令和風)にアレンジして構成されて

いるようです。

 

そして昨年9月に公開された劇場アニメ版・『シティーハンター・天使の涙(エンジェル・ダスト)』

と同様に今作の『実写版・CH』でも"禁断の薬物"であるエンジェル・ダストがクローズアップ

されていて、やはり実写版の方がその異常且つ狂気的な効能をより一層過激に描いていた

気がしましたわね・・・。

 

それから劇伴曲についてですが、今作の実写版とアニメ版は完全に別物ですので当然ながら

音楽監督の方もそれぞれ別々の方が担当していて勿論劇伴曲も一新されている訳ですが、

実はストーリー終盤で『アニメ版・CH』ファンが思わずニヤッとしてしまうほど嬉しくなる劇伴曲

が実写版用に若干アレンジされつつ挿入されておりました!

 

この某・劇伴曲について更にヒントを付け加えるとしたら・・・劇伴曲と言うより歌詞無し版の

挿入歌と言った方が良いかも知れません!

おそらく長年の『アニメ版・CH』ファンの皆様方ならば、1度ならず2度以上、いえそれを遥かに

超える回数は確実に聴いた事がある筈です!

 

◆冴羽さん(演・鈴木亮平さん)について

 

これまで『シティーハンター』と言う作品は、かつて香港版や日本版(※但し『パラレルワールド版

・シティーハンター』と言うべき『エンジェル・ハート』)、韓国版にフランス版等様々な国で実写化

されていて、私の中では前述の『エンジェル・ハート』で冴羽さん役を演じた上川隆也さんがとに

かく最上級に冴羽さんっぽいと思う!と常々感じておりました。

 

ところが今回の『Netflix版・CH』を拝見させて頂いてから、それまで私が抱いていた固定観念が

一気に覆ってしまいました!!!

 

亮平さんが今作で演じる冴羽さんは、全体的な立ち居振る舞いは勿論の事ですが仕事以外

で頻繁に見せる例のドスケベな部分(苦笑)や超神業と言わざるを得ないほど完璧且つ華麗な

銃捌き、それに亮平さんの声色までがアニメ版で冴羽さんを演じた神谷明さんそのもののように

聴こえたりして、とにかくもう完全に『アニメ版・CH』の冴羽さんと同化していたのでございます!

 

テレビや動画サイトで流れている予告編やCMを観た時点から、亮平さん版の冴羽さんがアニメ

版の冴羽さんにかなり寄せて演じてくれている事は何となく感じていたのですが、いざ本編を

じっくり拝見してみましたらいつの間にか亮平さん=冴羽さん本人にしか見えなくなっていました

わね~♪

 

此処まで見事なまでに冴羽さんを演じてくれた亮平さん、彼も実は昔からの『CH』ファンである

らしく、おそらくは彼の『CH』ファンならではの熱い思いが今作でのほぼ完璧なキャラ再現っぷり

に繋がったのかも知れません。

 

その一方で冴羽さん以外のメインキャラ=香さん(演・森田望智さん)、槇村兄さん(演・安藤

政信さん)、冴子さん(演・木村文乃さん)については、『アニメ版・CH』と比較してしまうとどう

してもイメージとは合わないような気がしていて、彼らには失礼ながらも余り期待はしていません

でした。

 

そもそもアニメとして描かれるキャラクターを生身の人間が演じる訳ですから、既存のイメージも

含めてその何もかもが全く違って見えてしまうのは仕方が無い部分だと思いますし、私もそれは

重々承知しているつもりです。

 

そんな風に割り切って今作の『実写版・CH』を拝見させて頂いた訳ですが・・・時間が経つに

つれて香さんも槇村兄さんもそして冴子さんも不思議なくらいアニメ版に近いように感じられる

ようになったんですよね~♪

 

特に香さんの勝気な部分とか槇村兄さんの常に気だるそうな雰囲気等は、『アニメ版・CH』

をやや踏襲しているように見えましたし、香さんの超必須アイテムである100tハンマーも実に

さり気なくそして違和感無く登場していたのは『CH』ファンとしてこちらも思わずニヤッとしてしまう

演出になっていて凄く嬉しかったです!

 

◆ED曲=令和版・『Get Wild』について

 

1987年に制作された『アニメ版・CH』のエンディング・テーマ曲として採用されて以来、今日に

至るまで実にありとあらゆるバージョンで進化し続けて来たTMのお兄様方の大ヒット曲・『Get

Wild』ですが、この令和の時代にまた新たなバージョンの『Get Wild』が爆誕しました!!!

 

そのタイトルもズバリ、『Get Wild Continual』でございます!!!

 

TMのリーダーである小室先生曰く、今作の『実写版・CH』のED曲として『Get Wild』が使用

されるに当たってその制作スタッフさんからは「昔のイメージを残しつつ新たな曲として作って

欲しい。」との超難しいオファーがあったとの事だったみたいですが、流石はTMのコンポーザー

でもある先生の素晴らしい才能が新たに発揮されたと言っても過言ではないくらい、『実写

版・CH』に相応しく圧倒的存在感を帯びた新たな『Get Wild』が誕生したのでした!!!

 

今年でFANKS歴・満30年を迎えた私としては、この間にTMのライブ等でいろんなバージョン

の『Get Wild』を聴いて来た訳ですが、まだまだこの曲の進化は止まらないだろうと思いますし、

次はどんなアレンジを纏って『Get Wild』が生み出されるのか今から楽しみでございます!

 

以上、今回は『実写版(Netflix版)・シティーハンター』の感想をお届けしてみました。