野菜を煮込んで作る、痩せると評判の脂肪燃焼スープ。


 

結論からいうと、それだけではほとんど痩せない。

 

 

脂肪燃焼スープの利点は3つ。

 

 

・糖質量が少ない

・水分が多いため、満足感が得られる

・フィトケミカルによる脂肪燃焼促進作用

 

 

巷では、フィトケミカルによる脂肪燃焼促進作用というものが、あまり聞き慣れず、目新しいかもしれないが、実は大した効果はない。

 

 

フィトケミカルとは何か。

 

 

野菜には、紫外線、カビ、害虫などから身を守るために、皮に抗酸化作用を持つ天然成分が多く含まれている。

 

 

トマトのリコピン

ブロッコリースプラウトのスルフォラファン

玉ねぎのケルセチン

お茶のカテキン

 

 

などは、機能性食品として注目され、健康ブームを下支えする存在になっている。

 

 

フィトケミカルは無数にあるが、その中で高い脂肪燃焼促進作用を持つ成分がある。

 

 

それが、お茶に含まれるカテキンであり、高濃度茶カテキンを含み、特定保健用食品として利用されるのが、ヘルシア緑茶である。

 

 

カテキンは、脂肪燃焼に必要な酵素の活性を高め、脂肪代謝を高める。脂肪の分解速度がスピードアップするので、痩せやすくなるという仕組みだ。

 

 

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では、脂肪燃焼スープに含まれるフィトケミカルの脂肪燃焼促進作用はどうだろう。

 

 

脂肪燃焼スープに含まれる、キャベツ、ニンジン、たまねぎなどのフィトケミカルは、抗酸化作用、コレステロールを下げる作用があるものの、脂肪燃焼に特に効果があるかというと、あまりない。

 

 

もし、これらに脂肪燃焼促進作用があれば、今頃ヘルシア緑茶と肩を並べる商品になっていたであろう。

 

 

だから、極端なことを言うと、脂肪燃焼スープを飲むくらいだったら、ヘルシア緑茶を飲んだほうが痩せやすいということになる。

 

 

でも、脂肪燃焼スープは健康面ではオススメしたい食品であるため、積極的に利用していただけるといい。

 

 

脂肪燃焼スープは、ダイエットというよりかは、アンチエイジングが期待できる。




私自身も野菜クズを冷凍して集めて、鶏ガラと一緒にスープを摂る。



昨日もクリスマスは子供のリクエストでケンタにしたが、残りの骨と野菜クズから、スープを取った。




 

 

では、何が大事かというと、



糖質との組み合わせの問題。

 

 

脂肪燃焼スープを飲んでいれば痩せるから、好きなものを食べていいというスタンスでは、一生痩せない。

 

 

節制しながらも、三食糖質を食べる生活をしていれば、それでも痩せる効果は期待できない。

 

 

ベストは、脂肪燃焼スープは糖質制限食として利用し、私のオススメする日中糖質制限と組み合わせてみるのがとても相性のいい利用の仕方。

 

 

つまりは、日中は糖質制限食として脂肪燃焼スープを組み込み、夜は普通に基本無制限の食事(ただ、やりすぎると痩せない)を組み合わせて毎日の食事するといい。

 

 

巷で流行る単一のダイエット方法だけに頼ってしまっては、十分なダイエット効果が期待できない。

 

 

期待通りのダイエット効果を求めるのであれば、巷のダイエットを10種類くらい重ね合わせた、ミルフィーユのようなイメージでダイエットに取り組むくらいの感覚で行うのが、現実の世界では必要な努力量になる。

 

 

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