体にいい食べ物を教えてください

何を食べればいいですか?

 

 

これはよく聞かれること。

 

 

あえて、「なんだと思います?」

 

 

みたいななぞなぞオジサンみたいなことはしたくないので、健康的な食品を答える。

 

 

ただ、今の世の中、健康食品はネットでも店舗でもあるし、そこにいけばカンタンに手に入るので、回答をもらっても、新鮮味はない。



昔は科学や医学も発展途上で、体にいい食べ物がわからなかった。



21世紀に入り、分子生物学の発展が、栄養成分がどれだけ体にいいかがわかるようになってきた。



そして、その「科学のお墨付き」を得た食品が健康食品店に並ぶ。

 

 

ちょっと雑な言い方をすれば、健康食品店においてあるものは、すべて体にいい食べ物ということになる。

 

 

でも、先の質問のように、健康的な食生活を実践したいけど、十分な知識がない人が健康食品店に行ったところで、何を基準に選んでいいかわからない。

 

 

だから、私としては、体にいい食べ物のカテゴリーを考えておいて、それが何の役に立つかを知っておいたほうがいいと思っている。



具体的にはどんな食べ物を食べればいいかを考えられるようになってもらえるのが、一番いいのではないかと思う。

 

 

例えば、特に食べてもらいたいもののカテゴリーとしては、以下の6つに大分される。

 

 

発酵食品

青魚

内臓

骨(骨髄含む)

野菜・果物

 

 

そして、その食品の中に含まれ、体の機能向上のために必要な栄養素としては以下のものがある。

 

 

酪酸

ミネラル・ビタミン

タンパク質

オメガ3脂肪酸

フィトケミカル

有機酸

食物繊維・オリゴ糖

 

 

があり、

 

 

そして、何を目的に改善すればいいかというと、

 

 

細胞炎症の低下

抗酸化機能の向上

抗糖化機能の向上

腸内ビフィズス菌の増加による腸内有機酸の合成能の向上

細胞膜機能の向上

ホルモンバランスの適正維持

適切なたんぱく合成能

 

 

あたりに集約される。

 

 

つまり、このようにまとめることができる。



体は細胞でできているので、細胞を健全に働かせる。



細胞が健全に働けば、臓器も健全、また体と統制する。



内分泌系・神経系・代謝系のバランスも整う。

 

 

その結果として、

身体がいつも若々しく

体調もいつもよく

気分もいつもよく

明るく元気に暮らせるということになる。

 

 

体を健康に保つための第一歩として、体にいい食べ物を摂ることは素晴らしいこと。

 

 

その最終的なゴールとしては、自分の細胞を健全にすることまで考えてもらえるといいなと思う。

 

 

ちょっと難しいかもしれないが、実は、遺伝子を含む、細胞単位以上に細かいレベルの話はない。

 

 

だから、ここまでカバーできるとそれ以上考える必要はなく、悩む必要はなくなる。

 

 

体の本質が理解できれば、論理立っていない健康法や、一見怪しそうな健康食品でも白か黒か、自分なりに解釈ができる。

 

 

すると、本当に自分が何をすればいいのか、何をしなくていいのかの判断がつき、楽に、賢く、簡単に暮らしをまとめることができる。

 

 

なかなか体の仕組みを理解することは難しいし、簡単に伝えることも難しい。

 

 

でも、人生100年時代。今のステイホームの状況の中でも、自分の体を自分で適切にメンテナンスする能力をとことん突き詰めても損はない。

 

 

 スマートフードサイエンス

 

人生を楽しみ尽くせる体づくり