どうせ幸せだろ!?

 

 

と思うかもしれないが、今日は違う話。

 

 

成功はしなくていい。

極端な話、所詮独りよがりと言っても過言ではない。

 

 

アマゾンもフェイスブックもグーグルもアップルも、なければ不便かもしれないが、なくても生きていける。

 

 

メルカリもヤフーもソフトバンクもなくてもなんの問題もない。





 

 

でも、多くの人は、有名な会社に入って、シニアなんとかとか、ヴァイスなんとかとか肩書をつけて、高給をもらって、タワマンに住みたいと思う。


 

 

会社にいた医師の同僚も、最近転職したが、その時のコメントは



「イギリスで時価総額が最も大きい会社に入れるチャンスがあるって聞いたら、行くでしょ!?」



だった。



   ◇

 

 

皆、勝ち組になりたいと思う。



その背景には、



「自分の人生は間違っていなかった。これで安心。」



という心理が見え隠れする。

 

 

ただ、自己愛を守り続け、十分な経済的豊かさと高い社会的地位を身につけることが目的ならば、残念ながら成功とは言えない。

 

 

人生には特に(社会的)成功は要らない。

 

 

それ以上に大事なのは、存在価値。

 

 

成功者になれないから、存在価値を高めるという敗者の弁を語っているわけではない。

 

 

存在価値を高めれば、幸せにもなれるし、結果的に成功するかもしれない。

 

 

もし、仮に(社会的に)成功しなかったとしても、存在価値を高めることで幸せな環境を手にすることができたら、それはすでに(個人的な)成功と言える。

 

 

だから、まずは存在価値を高めることを目指すといい。

 

 

存在価値とは何か?

 

 

それは、そこにいるだけで、



周囲の人間や

人間社会や

地球環境に



プラスの影響を与えられること。

 

 

もちろん、人は皆、存在するだけで価値があることは補足しておく。

 

 

もし、

その人がいるだけで、職場が明るくなったら

その人がいるだけで、頑張らなきゃって思うようになったら

その人がいるだけで、毎日が楽しくなるんだったら

 

 

それで十分。

 

 

もちろん、(社会的に)成功して莫大な存在価値を発揮することはできる。



だが、成功しなくても、大きな存在価値を発揮することはできる。

 

 

そして、成功しないと価値がないと考えてしまう人がこの世には多い。



その思考が非常にもったいない。

 

 

なぜかというと、



その人の存在価値を自分で下げてしまうから。



そして、存在価値を下げてしまうと、幸せは減り、不幸に近づく。

 

 

たとえば、

成功しようとして何かひたむきな努力を重ねる。

ただ、成果が出ずに心の平静が保てない。



醸し出すオーラがシリアスになり、周囲の人が近づきがたい状況だとしよう。

 

 

これだけで存在価値は相当低い。しかも成功もしていない。

 

 

逆に、成功せずとも、明るく振る舞っている人がいるとする。



人の役に立ち、笑顔がもらえる。

ついつい、また会いたくなる。

あの人がいるだけで、

なんだかこっちまで楽しくなってくる。

 

 

すると、どうだろう。



成功なんかせずとも、その人の周囲にプラスの影響を与える。



あの人がいるだけで、自分の人生が明るくなるなんて、冷静に考えればすごいこと。

 

 

自分の存在を人が喜んでくれる。

人が価値のあるものだと感じてくれる。



実は人はそれが実感できるだけで、生きがいを感じ、幸せを感じることができる。

 

 

存在価値はすごい効果をもつ。

その存在価値が高まり、影響が広がると、接する多くの人との関係性が良好になる。

 

 

友情、愛情、連帯感、一体感、共感

 

 

人間同士で意思疎通ができ、心が通じ合うことができれば、もう成功なんてしなくてよくなる。

 

 

資本主義社会が発達し続けると、人々は知らず知らずのうちに分断されていく。

 

 

友人関係、親戚関係、近所づきあい、職場の人間関係。いずれにおいても希薄になる。

 

 

さらに一人で成功しようとして、孤独に努力を重ねてしまっては、さらに分断が進み、孤立化していってしまう。

 

 

この世の中で大事なのは、分断に抗い、人と心の底から繋がり続けること。

 

 

成功を追い求めようとして、孤独になるより、成功を求めず、みんなでいれたほうがよっぽど幸せだ。



そのカギになるのが、存在価値だ。

 

 

スマートフードサイエンス

 

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