寒がる。

 

 

これが冬のダイエットには何より大事。

 

 

なぜなら、寒い時に熱を作るのに、脂肪を燃やすから。

 

 

そう。



体には、脂肪を燃やす脂肪細胞というものがある。

 

 

聞いた事があるかもしれないが、褐色脂肪細胞というものだ。

 

 

褐色脂肪細胞には特徴があり、体のある特定の部分にしかない。

 

 

肩甲骨の周囲、首の後ろ、背中の上側などに分布することが知られている。

 

 

そして、さらにこれが超大事な特徴なのだが、

 

 

「使わないと年齢とともになくなる」

 

 

というものがある。

 

 

実際、40代を過ぎた女性には、半数以上の人が褐色脂肪細胞の存在が確認できなくなる。

 

 

そしてその人たちは、太りやすくなる。

 

 

つまり、

褐色脂肪細胞があれば、痩せやすいし、

褐色脂肪細胞がなければ、痩せにくい。

 

 

でも、ここで朗報がある。

 

 

褐色脂肪細胞がなくなったとしても、ベージュ細胞と言われる褐色脂肪細胞と同じ働きをする脂肪細胞を生み出すことができる。

 

 

ポイントは、寒冷刺激。

 

 

つまり、寒がる。

 

 

寒がるからこそ、褐色脂肪細胞が活発に働き、熱を生み出そうとする。

 

 

だから、ぬくぬくしながら越冬してはいけない。

 


   ◇


 

話は変わるが、地球温暖化で糖尿病が増えている。

これは、気温の上昇に伴って、褐色脂肪細胞が退化し、太りやすくなったからと言われている。

 

 

 

 

また、赤道直下の国々の人たちの体型を想像してみよう。

 

 

ディズニー映画のモアナと伝説の海をイメージしてもらえればと思うが、モアナがつるむマウイのような体型の人が多い。

 

 

 

あれも、温かい気候により、褐色脂肪細胞が働かずに脂肪を消費する能力が低いと言える。

 

 

繰り返しになるが、寒さを感じる生活をしよう。

 

 

冬の朝に散歩をしてもいい。

暖房器具にあまり頼らない生活をしてもいい。

 

 

褐色脂肪細胞を働かせ、脂肪をどんどん燃焼させてあげれば、年末に食べ過ぎても、さして太らない。

 


正月太りとは縁のない体になれる可能性が十分ある。

 

 

スマートフードサイエンス

 

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