5月は運動会シーズン。
お弁当作りが漏れなくついてくる。
もちろんから揚げのリクエストを受けたので、作ってみた。
このから揚げ。普通に作るとジャンクフードの要素を持つ。
それを避ける三つのコツがある。
1. 肉を漬ける時に、タレに醤を加える
通常、醤油を使う料理の醤油の分量の1/4-1/3を醤(ひしお)に置き換えている。
※醤になじみがない方は以下のブログをご覧ください。
醤について
http://ameblo.jp/silverhahnii/entry-12187664250.html
醤づくりの留意点
http://ameblo.jp/silverhahnii/entry-12190261783.html
これにより、たんぱく分解酵素、そして旨味のもとになるアミノ酸を豊富に摂取することができる。
たんぱく分解酵素はパイナップル、キウイなどにも含まれており、肉を柔らかくすることができることはよく知られている。
だから高級地鶏を使わなくても肉をジューシーに仕上げることができる。
そして、醤のアミノ酸により唐揚げの味に深みを増すことができる。
2.ニンジンのすりおろしを入れ、βカロテンを添加する。
すりおろし野菜を添加することで不足しがちな食物繊維とビタミン、フィトケミカルを補給することができる。
今回はから揚げに使用したが、すりおろし野菜はお味噌汁、炒め物をはじめとする種々の料理に応用できる。
これはプロの料理人から教えてもらったテク。
また、加熱することで野菜の甘みを添加することもでき、味に広がりが出る。
3.ココナッツオイルで揚げる。
最後はオイル。
通常使用するサラダオイルは加熱により酸化する。
また、サラダオイルは必須脂肪酸のω6系の多価不飽和脂肪酸であるが、現代人はω6を過剰摂取している。
また、鶏の脂は豚や牛の脂と違って、多価不飽和脂肪酸が多く、これもω6だ。
だから、から揚げをサラダオイルで揚げると、オメガバランスを崩す原因になる。
つまり、体が炎症しやすい状態になり、これが種々の病気の原因となる。
これをオイルバランス改善の一環で、これをココナッツオイルで揚げることで回避する。
これにより酸化脂質のリスクを減らせるのと、多くの中鎖脂肪酸を摂取することができる。
中鎖脂肪酸から産生されるケトン体は飢餓時に発生する代替エネルギーであるが、酸化ストレスを和らげ、また、抗炎症作用ももつ。
過酸化脂質を摂取しないで済むし、オイルバランスも改善する。
また、抗炎症、抗酸化作用の恩恵も受けるので、コストが多少かさんでも、積極的にココナッツオイルを使用したい。
あと、仕上がりのから揚げもココナッツ臭がするというネックはあることは確かで、ここを攻略することも必要。
ちなみに我が家では、6歳と1歳の子供も好んで食べていたのであまり高いハードルではない。
このようにして、ジャンクフードの要素も含むから揚げも、ちょっとした工夫でスマートフードに変えることができる。