魚嫌いは多い。


肉が嫌いだという相対的な理由もあるが


骨のせいで食べにくかったり


見た目がグロかったり


そして何より


生臭いと言う。


という理由から、大人になっても敬遠する人が少なからずいる。


しかし、魚はレベルの高いスマートフードであり、良質なタンパク質源である。


栄養について知識のある人でなくても

オメガ3必須脂肪酸と呼ばれるDHAやEPAの摂取源として

広く知れ渡っている。


DHA/EPAを日頃から多く摂取することにより

オイルバランスが改善し

代謝にプラスに働く。


(専門的にはEPA/AA比と言って、この比率が低いほど冠動脈疾患の発症率が高まる)


これはDHAとEPAによる


抗酸化

抗炎症

脂質代謝改善

血流改善作用

に代表される全身と言っても過言でないほどの代謝改善作用によるところが大きい。


ダイエットの面でも、褐色脂肪細胞を活性化するなどの効果が認められ


その代謝改善作用を挙げればキリがない。


なお、EPAは医療用医薬品として


血清脂質改善作用

血液循環改善作用


の効果を持つ。


商品名はエパデール。


DHAは魚以外から摂ることが実は意外と難しい。


そのためサプリメントの代表格になっているわけだが

非常に酸化されやすく

その酸化度まで突き詰めた商品はそう多くない。


魚はスーパーで安価に買うことができ

魚を食べれば青魚であれば十分量のDHA/EPAを摂ることができる。

 

DHAは目の周りに多く含まれているため

白身魚であっても、頭の周囲を煮出したら

DHA/EPAは十分に摂取できる。


かなり前置きが長くなったが、そんな魚を美味しく食べるコツがある。


それは酒。


日本酒だ。


料理酒として区別されることもあるが、同じ日本酒だ。


ただ、料理に清酒を使うのはコスパが悪いので、

グルコース

醸造用アルコール

を加えた清酒もどきが安価に売られている。

雑味や違和感のある甘みにつながるので

できれば使いたくない。


魚の臭みの正体は


トリメチルアミンという物質だ。


トリメチルアミンは酸化すると


TMAOという物質になり


この物質と狭心症や心筋梗塞の関連性が最近注目されている。


魚に酒を加えて調理することで


カルボニル化合物というものに変化させることができ


臭みを取ることができる。


美味しく魚を食べるコツとして

旬の魚を選ぶことも重要な要素だ。


いまの季節は

メバル

カツオ

ほうぼう


なとが旬。


天然の旬の魚が安価で食べれる。


これは肉食では味わえない楽しみだ。


そして、栄養素の高いお頭が売っているのは、


マダイだ。

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タイのアラのオススメの食べ方がある。


あら煮が代表格だが


糖分が多く

味も濃く

昔ながらの味に飽きている人も多い。


だからさっぱり食べたい。


作り方はとてもカンタンだ。


アラのウロコを包丁の背で取り

タイのアラを熱湯にくぐらせ

フライパンに入れ

酒と水半量で蒸し

カツオ出汁を加え

片栗粉でとろみをつけ

塩で味を整える



ネギなど薬味をトッピングするとさっぱり感が増してさらに食べやすい。


通常、人は身を食べたがるが

敢えて頭部を食べよう

なぜなら身より全然美味しいからだ

これはDHAに代表される良質なアブラのおかげだ


グロいと思うが

思い切って目も食べよう。

DHAの宝庫だ。

味は全く臭みがなく、美味しくいただける。


鯛のカブト蒸し

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この季節、天然真鯛のお頭が200円くらいで買える。


きちんとした料理店で食べると1000円以上する。


コスパ

栄養

低糖質


完全なるスマートフードだ。


日本酒は糖分が高いが、料理に加える程度なら低糖質と言える。


カンタンで美味しいので是非一度作ってもらいたい。


臭みは全くない。


一日冷蔵庫で寝かしても臭くなるどころか

旨味が増す。

これはタンパク質がアミノ酸に分解されるからだ。


本当に食べるべき料理は意外と目の前にあるものだ。

巷で騒がれている海外から導入された高価なスーパーフードをサラダにトッピングするだけではあなたの健康は保てない。