前回の記事では、唐突に丸谷才一が登場して、面食らわれた方が多かったろう。
なぜ丸谷才一のことを思い出したかというと、旧仮名遣いだけを思い出したからではない。中央公論に発表された『文章読本』は国語学の老権威が自分の意見を、我々下々の初学者に、旧仮名遣いでご教示いただいたと思っていた。
やがて書物になると、当時、(おじさんにとっては)大枚をはたいて東京は池袋のどこかの書店で購入した。なお当時、丸谷の思想信条など一度も考えたことはなかった。
それが今はまず思想信条を下調べし、ヒダリストではないと確認してから意見等を拝読することにしている。自分自身が老齢に達し、且つ脳梗塞という病気を患ってから、無駄な読書をしているような時間が無いからである。
ヒダリストと言うのを説明すると、人気YouTuberの「さささのささやん」が命名された言葉だが、ささやんの言葉の辞書のような物がある訳ではないけれど、おじさんが勝手に創ると、言葉から推察されるように、マルクス主義やそこから進化したと称されるリベラルを含めたその周辺の思想信条のことをいう。
一言で言うと、馬鹿げた読むに値しない左翼的思想の総称である。だからといって、ヒダリストでなければ「保守」かというとそうでもない。
例えば自民党の中にも変なヒダリストがいっぱいいる。国会議員の中でも、いいとこ半数ぐらいか。おじさん達ネトウヨと命名された者は、多くの自民党代議士がリベラルの立場に立っても構わない。それは自由度を多くして、立憲民主党の右ぐらいをカバーすると思うからである。
もっとも、もっとそういう人士が多くなったときは、自民党を見放すだけだからである。今はネトウヨの受け皿になっているが、自民が好きな訳ではない。
用語説明
『文章読本』は「ぶんしょうとくほん」と読むのだそうだ。但し、古い記憶なので自信はない。ちょっと納得できないと思われる方は、どうぞ、ご自分で調べて安心してください。ちょっと教養的な匂いがしますかね。
by 考葦(-.-)y-…