今のところMMTは新理論として実績のない理論と言われてる。早くから提唱していた学者はあったようだが、ステファニー・ケルトン教授が述べだしたのが、3年ほど前か。当然、実績はない。だが、旧来の実績ある経済学者の皆さんはMMTをどのように言っているでしょうか。
ちょうど池上彰という何でもご存じの方が国債について言及された部分があり、それを山本太郎が論破している動画がある。まあ山本作成の動画だから、ビシッと言いくるめたという訳ではない。
山本太郎、いいアイテムを見つけたね。財務省・国会議員・経済学者・叩く材料に事欠かない。
山本の原発廃止論は理想に過ぎて共感も感心もしないが、MMTを持ち出した時は、さすがに嗅覚が鋭いと感心した。三橋貴明の元へ行き、MMTを学んでいる。そして周りに幾らでもいる旧の経済理論信奉者を相手取り議論を吹っかければ、負けることはない。
だけど、障害者を国会に送り込んだり、改憲を阻止しようとしていると聞いている。まあ、おじさんの大嫌いな男だ。MMTは思想により賛否が分かれる問題ではないというのが、学者たちの意見だが、今のところ国会議員の中ではっきりとMMTを支持しておられるのが自民の西田昌司である。あと同じく自民の安藤裕と〝日本の未来を考える勉強会〟に所属されている議員さんたちかな。
もしおじさんの説明で納得できないことがあれば、Youtubeに幾らでも学ぶ材料はある。それを時間の許す限りご覧になり、はたと手を打って腑に落ちればそれでいいし、疑問が解消できなければ、三橋貴明、中野剛志、藤井聡、西田昌司らの動画を見直し、また繰り返し学ぶという方法をとって欲しい。
これは三橋貴明が講演の際に必ず用いるお気に入りのグラフだそうである。青線は長期金利、オレンジの棒グラフは政府の負債残高の推移である。従来の理論では債務が1970年から2018年までに152倍に増えているので、金利が上がってどうのこうのという話だった筈だ。ところがご覧の通り、金利は0に張り付くというより、マイナスに突入しているはずだ。
世界のMMT論者は、自説の理論の正しい証拠としてこの表を使っているそうだ。金利も上がらず、先頃1100兆に達したというニュースが流れた。財政が破綻してもおかしくないと言いながら、未だにデフォルトの兆候すらない。
分かっていることは、この表のように、金利が上がったのは消費税を上げた時らしい。もういい加減万歳したらどうだ。アベノミクスは間違っていましたと。「政府の赤字は政府以外の黒字(民間の黒字)になります。」 、「政府が赤字をこれだけ持っている、というよりも非政府部門がこれだけ黒字を持っていると言った方が良い。」とステファニー・ケルトン教授はいう。
今回、コロナの影響で、不承不承ながら政府以外の部門を黒字にする政策が採られた。さらに第2次補正予算案が採択されると、さらに民間に黒字の資金が回る。すぐに驚くほどプラスになるはずだ。その前に消費税を5%、あるいは0に落としたら、さらに加速するはずが、それは無理か。
(文中敬称略)
続く
by 考葦(-.-)y-…