武漢からの帰国者二人の人権と加藤厚労相のチャンス逸失

 

 

 政府のチャーター機で武漢から帰国した第一陣の日本人の中で、2人の人間が検査を受けるように薦めた関係者を振り切って、お帰りになったようだ。

 

 

 政府のチャーター機 第1陣

 

 

 

 確かにその時点では法的拘束力・強制力はなかったかも知れないが、この二人の行動を自分の人権を守る為と捉えていいのだろうか。

 

 

 我が国の左派の弁護士や野党の政治家などは大きな声を上げてはいないが、今はこんな人間を一般人の中に解放してしまった政府関係者、厚労大臣の決断力の無さを叩く方がおじさんには説得力がある。

 

 

 法で最も優先されるのは何か、それは公共の安全であろう。帰国した彼らに人権があるのは理解できるが、彼らの行動の結果、パンデミックが生じることになったら、誰が責任を取るのか。それは帰宅した2人であることは言を俟たないが、本人が死に本人から感染した人が続々と死亡したとしたら、逆に個々の責任は薄れてしまうような気がする。

 

 

 こういう奴こそ守る必要のない人間である。ネットの諸君は今こそスキルを駆使し、帰宅した2人を追ってくれ。万一のことを考えたら、ロリコン犯罪者の居場所を公表するより有意義だろう。

 

 

 我々は感染する病原体を持つ可能性の高い人間を拒否する権利があるはずだ。それは帰宅する権利と同等かそれ以上だ。

 

 

 もし自分の亭主か親が検査を拒否して帰ってきたなら、家族は勇敢だったと諸手を挙げて「おかえり」と言ってくれるかな。もしおじさんがそんな事をして帰ってきたら、家に入れてもらえないだろう。検査してもらい、陰性と判断され、かつ潜伏期間が経過してから帰って来てと言うだろう。

 

 

 自分の家族やご近所、職場の人たちを不安に陥れてどうするの? 日頃どんなに立派なことを言っていても、この一事だけでその人間の信頼は地に落ちるわよ、と言われたらいたたまれないだろう。もし罹患していたと判明し、人に感染させていたなら、家族はそこで生活を続けることは難しいだろう。

 

 

 結局、こいつらも損得勘定を働かせ、勇んで帰ってはみたものの、あまりにも得がないのに気づき、どこかの検査機関で検査を受けるはずだ。そして自分の馬鹿さ加減に臍を噛む筈だ。

 

 

 安倍首相は信頼しているようだが、加藤勝信厚労大臣は国民からの好感度を上げる大チャンスだったのに、毅然と強制的に検査を受けさせなかった事で、決断力の欠如が露わになり、時期総裁候補から一歩後退した印象だ。

 

 

 おじさんのような読みをしたなら、拒否した人間は臍を噛み反省するはずだと分かる。もし騒動が片付き、拒否した者が人権侵害か何かで訴訟を起こしたとしたら、堂々と「二人の都合より国民全てを守らなければならなかったからだ」と主張すれば、大喝采を浴びたことだろう。次の総裁が決定するぐらいの場面だった。

 

 

 加藤六月の秘書をしていたと経歴にあるから2世議員かと思ったら、義父らしい。有力政治家は地盤を引き継がせる為に娘婿に官僚を選びがちだ。そう思って学歴を見たら、東大経済学部で大蔵省入省とあるので、絵に描いたような経歴の政治家である。もうちょっとで義父がなしえなかった総裁の道が開けたのに残念だったね。

 

 

 

ではまた by 考葦(-.-)y-~~~