厄介な人、苦手な人、お友達になりたくない人、人それぞれいろんな嫌なタイプがいると思うが、青年期から思想的な活動をする人間はおじさんは苦手だ。

 

 

 おじさんがすぐに思い浮かぶのは、マルクス主義の人である。共産党に入党する連中はまだ穏やかな部類で、共産党に物足りなさや飽き足りなさを覚えた人は、中核・革マルといった過激派に参加していた。

 

 

 〝正しい〟という事を追及して行った結果、ある種の到達点に達した者が、温厚なマルキストになったり、より過激な暴力革命を〝正しい〟と結論し、ある者は革マル派に、ある者は中核派に、ある者は連合赤軍に加わったのであろう。

 

 

 過激派と目されているのだから、共産党より過激だったのだろう。何が? おじさんは革命手段としての手法がテロでも構わないかどうかだと理解していた。しかし、革マル・中核・連合赤軍の違いが何処にあるのか分からない。

 

 

 昔、立花隆の下掲の本を読んで分かっていた時期はあったが、綺麗に抜け落ちている。

 

 

 

 

 

 

 左翼関係の書物とはほとんど縁が無いと思っていたが、結構、読んでいることに驚く。『日本共産党の研究』は3、4冊あった。結局、いま左翼と無縁の思想の持ち主で居るのは、魅力を感じなかったからだろうね。

 

 

  昔から朝日新聞には違和感を感じていた。それを持ち上げるジャーナリストやコメンテーターにも疑問符を付けて観ていた。

 

 

 保守系の論客の方が理路整然として理解しやすかった。論争があれば出費が痛かったが、舞台となった雑誌を両方買って考察したものだ。たいてい保守系論者・学者の方が綺麗に勝っていたと思う。と言うか、負けた事例を見たことがない。

 

 

 福田恆存、小泉信三、竹山道雄らの論文は理路整然として且つ文章も美しかった。田中美知太郎、小堀桂一郎の文章も好きだ。渡部昇一、谷沢永一も一番読んでいる。それに比べ左翼陣営の論客は今ひとつであった。一言で言うなら品格に劣るというか、弁証法を云々する割には前提があやふやで、論証が粗雑であったり、言葉遣いが乱暴だった。

 

 

 それは朝日新聞の記事・論文でも同様である。流石に乱暴な言葉は影を潜めるが、自分たちは正しい、これから色々な角度から証明するので勉強しろとでも言うようなキャンペーンが多い。

<文中敬称略>

 

続く

 

by 考葦(-.-)y-~~~