保守の立場に身を置く人なら常識だと思うけれども、我が国はおじさんが20歳前後の頃と同じく、リベラルだの左翼だのといった旧態依然とした勢力が進歩もせず、共産党だ立憲民主党だと威張って存在している。

 

 

 志位委員長 出典:野垣あきこオフィシャルWEBサイト

 

 

 進歩主義というのは実は無進歩主義の事で、昔の話で忘れてしまったが、物事や社会の矛盾を解消して進んでいくのが、「進歩主義」で、その対極にあるのが「保守主義」だったと記憶している。

 

 

 社会の進歩の先頭を走っていると思い込んだ連中が、自らを進歩的文化人と名付け、変わろうとしない者即ちおじさんたちを「保守反動」とレッテルを貼り上から目線で見る。口の端をちょっと歪め、冷笑された事を思い出した。

 

 

 だがおじさんは進歩主義の反対が保守主義というのは、誰が定義したのか知らないが奇妙な感じがした。マルクス主義はこれ以上無いほど進歩し、おじさん達保守派が早くこの事に気付き、自分の立ち位置まで来いというのだろうか。

 

 

 そもそも思想に於いて、完全なる回答を人類が獲得したとは聞いた事がない。科学に於いても同様である。癌一つ完全に治せやしないではないか。何故、思想だけが完全なる回答を提示しうるのか。

 

 

 何故、共産党と過激派との間で議論の応酬があるのか。それも我々から見てどうでも良い類の相違である。不合理、矛盾を解消しと言うが、過激派は勿論、共産党にしても些末な相違で相手を排除していたのではなかったか。問題を止揚し解決した筈のマルキスト同士が争うのは矛盾ではないのか。

 

 

 おじさんの目には、保守と言われる人々の方が物事に柔軟に対処していたし、改革・改善にも躊躇しない。マルクス主義者やリベラルを気取る連中の方が、変化に対応できない勢力と映っていた。それは今も変わらない。第一、共産党の委員長は何時まで続けるつもりなのか。

 

 

 共産主義は決して人間を幸福にする思想ではない。はっきり言って時代遅れの思想を後生大事にアジアの最東端の国が受け継いで今日に至っている。国家として共産主義国家であるのは、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、あとベトナム、キューバくらいか。

 

 

 真面目に思想として捉えた西洋の政治家は、マルクス主義を時代遅れの謬説だと位置づけ次に進んでいる。共産党・立憲民主党その他のリベラル勢力も、何故、一歩も前進していないのか。党名を変えれば進歩していると錯覚しているのではないか。

 

 

 哀しいのは、これは政治家に限った話ではないことだ。少しずつ減少している団塊の世代を中心に、天皇の存在が気に入らない人々が数多いる。何故、憲法を改正すると声高に叫ばないのか。貴殿等は憲法を遵守し、憲法を守護すると言っているではないか。それなら、第一章に書かれている天皇を認めるのが筋ではないのか。

 

 

 社会主義・共産主義が殺した人間の数は5000万人ともそれ以上とも言われている。そして息苦しく、富める者と貧しい者に大別された貧しい者の中で平等で、全体的に不自由な社会が出現した。そんな思想は誤っているに決まってる。動物の虐待を容認したり、命の重さを考えない動物愛護法があれば、何かが間違っていると思うだろう。それと同じだよ。

 

 

 人が生きる社会を考察するのに、階級闘争なる概念を持ちだし、社会実現の過程でそれらの人々は殺しても構わないと言うなら、それは思想として誤っているのだ。田舎に居住する段階の世代のマルキストよ、いい加減に目覚めたらどうだ。

 

 

by 考葦(-.-)y-~~~