よってたかって丸山穂高衆院議員を叩く与野党の群を見ていると、丸山が酔って冷静に自分を客観視する事が出来ないお馬鹿ではあっても、北方領土が奪われた経緯を少しでも知る者からすれば、丸山の怒りと短慮は理解できる。

 

 

 後から雨後の筍のように丸山の駄目ぶりがあぶり出されて来ているが、今回辞職と言う事になれば、二度と当選は覚束ないであろう。

 

 

 失言と言えば、鳩ぽっぽ元首相の発言も相当困ったもので、友愛とか響きの良い言葉を連ねていたら自分が平和主義者と思えるのかも知れないが、敵に塩を送るような姿勢が大いに我が国の平和を脅かしているのだとの発想には至らないらしい。

 

 

 話は変わるが、映画『空母いぶき』内で首相の役を演じる佐藤浩一が、監督に頼んで腸の悪い役にしてもらったそうだ。AERAに載ったインタビュー記事中に、「体制側の役に就くことに抵抗がある年代だ」と言ったとかで、炎上騒ぎがあったと耳にして、時間があれば詳しく調べたいと思っていた。

 

 

  大体の事が判明した。『空母いぶき』はビッグコミックに連載中の漫画で、憲法9条で雁字搦めになった自衛隊の防衛の様子を書いた物らしい。

 

 

 産経が記事にし、作家の百田尚樹が佐藤を批判し、両陣営から意見の応酬があったものと推定される。

 

 

 『体制側』の役を引き受けるに際し、腸の悪い役にして貰った、と言うのが事実ならば、役者はこんな自由が利くんだ、というのが最初の感想である。むろん佐藤が大物だからだろう。そして、『体制側』などと古めかしい言葉を用いる佐藤は何歳なのか、という疑問が湧いた。

 

佐藤浩一:出典 キヤノンマーケティングジャパン

 

 

 1960年生まれ……体制側という言葉を使うには若すぎる年代である。勿論、マルクスなどに興味を持ち、体制側と市民という対立構造を意識していたら、若くてもその言葉は不自然ではないが、『僕たちの年代は』というのはおかしい。

 

 

 おじさんは百田が言うような佐藤を三流役者だとは思わないが、例えば篠原涼子が主演した『アンフェア』などに刑事役で出ていたが、あれは体制側そのものではないか。どんな役にでも対応するのが優秀な役者ではないのか。嫌なら断る自由はある訳だし、百田ではないが、観る気を大いに削がれたのは事実である。

 

 

 話を聞いて、即座に佐藤側の応援団に小林よしのり、爆笑問題の太田、百田側は数多の応援団が居るだろうと予測した。小林は自分の中で折り合いはついているのだろうか。百田はネトウヨではないぞ。我々がバンバン体制批判しているのを知らないわけであるまい。百田をネトウヨというなら、小林はネトサヨではないか。一時、戦争論でポジションを見失っていたけれども、今では立派なネトサヨで今生を終えようと決意されているようだ。

 

 

  小林よしのり:出典 NEWSポストセブン

 

 

by 考葦(-.-)y-~~~