歴史に生まれた歴史の男? 歴史を作り出した西郷隆盛か勝海舟にでも己を擬したのだろうか。世の男で歴史に生まれなかった男など存在しない。男女を問わず、誰もが人類の歴史の中で、市井に生を受け、ひそかに生き、ひそかに死んでいく――しかし、そういう意味で言ったのではあるまい。だったら、アマチュアボクシングという一スポーツではあるが、そこで最高の地位に上り詰め、自分なりに貢献したという自負の表明なのか。
この問題は、山根会長の辞任だけでは済むまい。日大の田中理事長と内田元理事の関係のように、親分子分の関係が出来てしまっている取り巻き理事が多数いるはずだ。
組織が腐るときは王様に裸ですと言えない時だ。ヤクザと付き合いがあることをあんな堂々と言ってしまえば、暴対法や都道府県条例などで、責任を取らざるを得なくなるに決まっている。おまけによその組織にも言及していたが、警察はその組織にも興味を持っているのではないか。当該組織は眉をひそめているだろう。
田中英寿日大理事長は鳴りを潜めて、世間が忘れ去ることを願っていた。第三者委員会の報告が出て自分の説明責任に言及したときには余計なことをと思ったが、進退は自分に任せるということなので、ちょっとは気を遣ってくれたんだなと思い喜んだのも束の間、山根の問題が発生した。
田中 日大理事長と山口組六代目司忍組長 司忍
出典:敬愛天人のブログ
人のことは言えないが長く会長をやっているから、組織を完全に掌握したんだろう。権力と名声好きは俺も同じだ。ただ、色付きのサングラスをしたりして、あいつの方がちょっとお洒落かも知れない。それはともかく、暴力団員との付き合いをあんなにあからさまに記者に公言しては救いようがない。客員教授も解任するよう命じておいた。
山根問題が出てから問題の進展が甚だ急だ。おじさんの情報は後手後手に回り、ニュース解説が聞いてあきれる程である。3日も寝かせれば、もう古くて使い物にならない。
今日は盆休みで昼の坂上忍の番組を観た。ちょっと遅れて見始めたのだが、山根前会長はマスコミを追い払う仕草をして車で出かけようとしていたのか、ガードが堅くなっているように見えた。ノックアウトされてからガードを固めているようなもので、試合が決してから幾らガードを固めても後の祭り、世間を見下して生きてきたツケが回ってきたことに本人がどれだけ気付いていることか。
東京都なら『東京都暴力団排除条例』があり、全ての道府県に同様の条例がある。おじさんもある団体の役員をしている時に、警察から講師を派遣して貰い、研修を行った事がある。質疑応答の際は、質問が相次ぎ途中で打ち切らせて貰った記憶がある。
団体の会長たる者が条例を失念するなどあってはならない事で、付き合いがあって当然のような事を公言したら、警察とあらゆる団体から警戒されるのは目に見えている。だから日大問題を投稿した際、山根会長(当時)は早晩辞任することになるだろうと確信を持って予言したのである。
by 考葦(-.-)y-~~~