おじさんはこういう題名の本は長らく買ったことがなかったのだが、パラパラと内容を拾い読みしたとき、福島の放射線物質を微生物を用いてぐんぐん減らしているというので、それが決め手となった。
二人の対談形式となっており、経済アナリスト藤原直哉氏の『藤原直哉のインターネット放送局』という番組に高嶋康豪(たかしま・やすひで)氏を招いて放送した何回分かの内容が1冊の本に纏まった模様である。
高嶋氏は、プロフィール覧に環境微生物学博士と書かれている。微生物学を研究し複合発酵法という手法を発見し、それを応用して福島の放射線物質を消したという事だが、当然、日本の学会からの受けはよろしくないと想像でき、そのためどこからも補助金などは出ていない。
サブタイトルにも書かれているが、大きなテーマが2つあり、一つは微生物の複合発酵法で明らかになった現在の科学的常識では説明できない現象が起きていることの状況説明と、その理論的仮説の説明である。
もう一つは氏がある国士と深い関係があり、その国士から聞いたこと、自己が体験したことを交え、維新以降の歴史の裏側を明らかにしていこうとしていることである。
だからおじさんの興味ある分野でいうと、微生物は不思議世界、日本近代裏面史は陰謀論の一種と言えるかも知れないが、高嶋康豪博士が愛国者であることは疑いないので、保守層の強力な援軍と捉えて頂いてもいいかも知れない。
少し衝撃を受けているせいもあるが、両者が混在して語られるので、なかなか綺麗に整理してお伝えすることが出来ない。実は既に4、5本分に相当する分量の記事を書き上げているのだが、薄っぺらな逆に読者の読書欲を萎えさせてしまうのではないかいう懸念が捨てきれず、こうして簡単な上っ面を撫でたものに敢えてしたものである。
理科系の知識と文化系の知識を併せ持つ人でなければ、この書の書評は難しい。しかし、この世は広く奥深い。どなたか適任者がおられると思うので、その人の〝書評〟を待ちたいと思う。
by 考葦(-.-)y-~~~