これまでおじさんが述べたことは、薄い情報を組み立てて揣摩憶測しただけである。要素を挙げながら、書いていく途中でぱっと閃いて妄想していく。知っている事実とさほど齟齬する点がなければ、さらに妄想を続ける、というのがおじさんの考える手法らしい。
阿呆らしいと思われる方がいらっしゃるだろうけど、おじさんはこれで60年大過なくやってきたのも事実である。敬愛するノンフィクション作家、例えば柳田邦男や門田隆将なら、もっと関連資料を集め、関係者に徹底的に取材し、この問題の本質は何かを探っていくだろう。しかし、おじさんは巷の零細ブログの管理者である。手に入る材料だけで空想・妄想するのだ。つまりテキトーなニュース解説のテキトーたる所以(ゆえん)である。
おじさんはテレビのワイドショーは見るが、コメンテイターの解説や感想は聞かない。彼等が正鵠を射たためしがないし、往々にして彼等が言いにくいところにこそ真実があると考えるからだ。だから、余計な意見は聞かない方がいいのだ。
貴乃花は今のモンゴル勢の上位独占状態を好ましく思っていなかった。独占の影に多分に星の遣り取りがあると見たのだろう。初めは日本人で強い横綱をと考えたけれども、日本人の運動神経が良く,忍耐強い子は、ほかのスポーツに行ってしまう。このままではモンゴル独占を打ち破れない。何か彼等の団結を揺るがす方法はないか、一石を投じる手段はないかと常に思案していた。そんな時に貴ノ岩に出会った。貴乃花は日本人オンリーという部屋の方針を変更し、彼をガチンコに育て一枚岩のモンゴル勢力に波風を立てれば、悪しき風潮も正されるだろうとインスピレーションが下りてきた。
そして念願叶って貴ノ岩は白鵬を破るまでに成長した。周りは敵だらけで可哀想だが、それはガチンコの宿命、もう少しで大関・横綱と進んでいけると考えた矢先に暴行事件が起きた。貴乃花の頭は煮えたぎっただろう。まして相手が仇とも思うモンゴル勢の一人である。可愛い弟子に何てことをしやがる。絶対に許すことはままならん。相応の責任を取らせずにおくものか。そう思ったことだろう。
今はまだホチキスも外れていない。何発も殴打されているのだから、後遺症が残る危険性もある。だから入院させ診断書を貰う。一方で警察に被害届を出す。協会が丸く収めようとしても、モンゴル力士会が何と言ってきても、示談にはしない。相応の刑事責任と横綱としての責任を取らせる。
この問題の本質はこういう所にあるのではないか、と妄想考葦おじさんは推測した。妄想に穴があればご指摘願いたい。もちろん別のストーリーの妄想も大歓迎である。
終
by 考葦(-.-)y-~~~